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「スタートアップで目指す女性管理職」イベントレポ

こんにちは!株式会社CORE広報です。

株式会社COREでは、「リーダーシップのあり方を変える」をミッションに、女性版ビジネスマッチングサービス『CORE』を展開しています。

今回お招きしたのは、株式会社Waris 人事チーム兼マーケティングチームの篠原未来さんと、コミューン株式会社 マネージャーの塚本ひかりさん。

管理職の打診があるけれど、管理職になった後のイメージが沸かない。ライフイベントもある中、どうやって社内で自分のキャリアを選択していけばいいのか。今回はそんな悩みを解決するため、スタートアップで人事のお二人をお呼びして各社の取り組みやその後の変化についてお聞きしました。


【登壇者】
株式会社Waris 人事チーム兼マーケティングチーム 篠原未来さん
新卒で総合商社 丸紅に入社。配偶者の転勤に伴い離職。中東・アフリカで育児のかたわらニュース翻訳者として活動し、帰国後Warisにジョイン。現在は人事チームとマーケティングチームを兼任。東南アジア生まれ・育ちの3児の母で、現在米国在住。

コミューン株式会社 マネージャー 塚本ひかりさん
新卒でパーソルグループに入社し人事を担当。その後新規サービスのマネージャーになる。 コミューンでは人事⇒CSM⇒PMMを経験した後に、2022年1月に産休・育休を取得。 2023年1月に人事として復職し、People部門のマネージャーを務める。2歳の息子の母。

各社紹介

株式会社Waris

篠原:株式会社Wallisは、「Live Your Life」すべての人に、自分らしい人生を。というビジョンのもと、人材関連サービスを展開しています。エージェント事業では、フリーランス女性のマッチングサービスを提供。リスキリング事業では講座の企画運営から就労支援まで一貫して行い、ソリューション事業ではD&Iや女性活躍の推進をオーダーメイドで受託しています。

現在、登録者は2万6千人、取引先企業は2600社ほどあります。主力事業はビジネス系フリーランスエージェントです。正社員で朝8時から夜8時まで拘束される働き方は女性がすごく苦しむ。それがフリーランスだと成果主義だから時間や働く場所にとらわれない。そういった働き方が広まると女性が生きやすくなるんじゃないかということで創業したのが弊社です。今もずっとビジネス系フリーランスのご支援をメインとしてやっています。女性のフリーランスに関しては、パイオニアとして多くのユーザーと企業から支持を受けています。

コミューン株式会社

塚本:会社のビジョンは「あらゆる組織とひとが融け合う未来をつくる」です。最初は企業とユーザーが融け合う社会を作るというビジョンで、企業のユーザーコミュニティのプラットフォームを運営していました。しかし企業と顧客だけでなく、会社と社員、大学と学生といったあらゆる組織と人が良好な関係を築けるように、あらゆる組織と人が融け合うというビジョンに更新しました。私たちのイメージはマーブルチョコ。融け合う部分もあればその人らしさが残っている部分もある、そういう関係性の未来を追求しています。

代表的なプロダクトには、コミュニティサクセスプラットフォームの「コミューン」があります。例えばカルビーのかっぱえびせんのコミュニティでは、ユーザー同士が情報を共有したり、企業側と一緒に商品開発する関係が生まれたりしています。

バリューは3つ挙げています。「超本質主義」はあるべきにベットとし、コトに向かう、「チームコミューン」は背中を合わせてチームで前進する、そして昨年の7月に追加されたのが「インテグリティー」で、顧客、社会、自分に誠実な仕事をする、です。

各社取り組み紹介

株式会社Waris

篠原:弊社はユアライフと高いパフォーマンスを支援するために、成果発揮につながる自己裁量、そして柔軟性の高いワークスタイルを実現しております。具体的には、10時から12時の2時間のフレックス制や、日数制限時間制限なしでリモートワークの選択が可能です。それぞれが思い描くキャリアの構築を支援するキャッチマイキャリア制度もありますし、育児と介護以外の理由でも自由に時短勤務選択ができます。副業ももちろん可能です。

このように柔軟な働き方を打ち出していると、ゆるく働けるんじゃないかとか結構誤解されるんですが実はそういうことではなくて。メンバーが望む環境提供とそのメンバー自身の「Live Your Life」実現の支援が、より高い生産性と成果貢献、エンゲージメントにつながると思っているので、柔軟な働き方を提供してるんです。柔軟な働き方、自由な働き方を提供する代わりにきちんと成果を渡しましょうねっていう、中に入ってみると緩くないよっていう会社にはなっています。結果としてbest work placeという最高評価の認定を数年連続で頂いていて、社内外において働きやすさっていうのは担保されているのかなと思います。

Q.環境を整えたことによる社内のエンゲージメントや個人のコミットにおいて変化はありましたか?

篠原:弊社はベンチャー企業として11年目を迎えましたが、驚くほど離職率が低いんです。創業当時からずっと一緒に働いてくれているメンバーもたくさんいます。育児や介護だけでなく、資格取得のための時短勤務も普通に認められていて、取得後にはフルタイムに戻ることもできます。これらの働き方の柔軟さは、本当に働きやすさに繋がっていますね。

Q.篠原さんのアメリカからの働き方を教えてください。

篠原:皆さんと一緒でお子さんが学校に行っている間に働いています。ただその時間帯が日本での夜になるので、全く誰にも干渉されずにマイペースに仕事ができています。実はこの働き方、すごく気に入ってます。会社も夜は働かなくていいと言ってくれるので、マイペースに働かせてもらっていて。すごいいいカルチャーでありがたいですね。

渡米する前はすごく心配だったんですが、やってみたらめっちゃいい働き方じゃんってなりましたね。結構駐在にくるとその奥様が苦しんだりするんですね。キャリアの断絶ですごく優秀な方たちが夫の転勤で離職するっていうのはすごくよくあることで。本当に色んな働き方があるよっていうのは、伝えていきたいなと思ってます。

コミューン株式会社

塚本:福利厚生とか、人事制度の考え方をご紹介したいと思います。当社はかなりきっぱりしている思想を持っている会社だなと思っていて。福利厚生に関しては、まず給料を最大限にして社員が自由に使えるお金を持つことが一番大事だと考え、その上で福利厚生の制度を設けています。

成果主義も重要で、3ヶ月ごとの評価で成果に応じて昇格や昇給が決まるんです。みんな自分のポジションとどのくらいの給与をもらっているのかわかるので、それはもういい意味の緊張感があって。自分はこのぐらいの期待値に対して、仕事をちゃんと成果を出すんだっていう緊張感を持って働いています。

当社では社員をしっかり大人扱いすることも大事にしています。成果を出すことが責任として求められますが、その範囲内で自由に働ける環境を提供しています。

他に自分や家族の健康に関する特別有給休暇制度、シックリーブという制度もあります。私も妊娠中のつわりの時に利用したり、子供の予防接種に連れて行くために使ったりしています。この制度には本当に救われています。私たちは、成果を出す人が快適に働ける環境を作ることをすごく大切にしていて、それをベースに全ての制度が作られています。

Q.社員を大人扱いするっていうスタンスは、皆さん共感して入ってる方がやっぱり多いんですか?

塚本:そうですね、共感して入ってくれる社員もいます。多いです。入ってきてやっぱここいいよねっていう社員も多いです。本当に自律的にできないと苦しいと思います。

Q.仕組化されてるからこそ、皆さんのコミットメントやマインドを持った上で、働かれている方が多いんですか?

塚本:しっかりとした制度があることから、皆さんコミットメントやマインドを持った上で、成果を上げていると感じます。今日は三連休前で給料日でしたが、振り込まれた額を見て、「自分はこれだけの価値を出しているのだろうか」と考えずにはいられませんでした。会社としても、このような姿勢を持つメンバーが多いと、大きく成長できると感じます。
最近だと生産性を上げるためオフィスに酸素カプセルを導入しまして、かなり人気ですね。カプセル内でミーティングしている人もいます。ぜひ遊びに来てくださいね。

女性管理職の活躍について

株式会社Waris

篠原:女性活躍の取り組みについてお話ししますね。Warisは女性3人が共同代表で立ち上げた会社です。顧客層は30代や40代の女性が中心で、社員のほとんども女性です。そのうち、8割以上が育児中の女性です。そんな状況から、管理職もほぼ全員が女性です。

結構世の中で言われるのですが、一部の人は女性は管理職になりたがらないと思っているようで。でも、実際は違うんですよね。例えば、子育て中の女性は、長時間の勤務が難しかったり、家族のサポートが必要だったりするから、今は管理職を引き受けたくないと思うこともあるんです。だから、女性がやる気がないわけじゃないんです。
でも、そういうところって人事制度とかカルチャーで支えることができるんです。私たちの会社Warisでは、女性が働きやすい環境を整えるための制度やカルチャーが整っていて、女性が自分のペースで管理職に挑戦することができています。

2023年に世の中の女性管理職の方260名にWebアンケートをとったんです。例えばその管理職を打診された時、どう思いましたか?ですとか。管理職になりたいと思った人は、理由を教えてくださいとか、あと管理職の挑戦への挑戦でハードルになったことなどをヒアリングしたんですね。

Waris「女性管理職に関する調査」:https://waris.co.jp/23009.html

で、ちょっとびっくりしたのが、初めて管理職を打診された時に管理職になりたいと思った方って、実は8割を超えていたっていう調査結果が出たんです。半分ぐらいかなと思ったので、結構高いなってすごくびっくりしました。
実際、管理職になって苦労してる点や課題に感じる点っていうのも結構浮き彫りになってきて。男性中心のコミュニケーションや組織風土、ワークライフバランスのとりづらい長時間労働がありました。解決するってのは結構難しいなあと思うんですけれども、やっぱり女性管理職を増やすために有効な柔軟な働き方の実現ができるといいのかなと思ってます。

コミューン株式会社

塚本:コミューンは7:3で男性メンバーが多い会社で、女性の活躍促進に問題意識を感じていたんです。そこで現在NWL(Next Women Leaders)という活動を通じて、コミューンは女性管理職も活躍しているんだと知っていただける機会を設けています。社内に女性管理職のモデルがいなかったので、社外からゲストを呼んでグループ面談の実施などもしています。その結果、全社会議で発言する女性も増えてきました。

Next Women Leaders:https://note.com/communeinc/n/n33564fba4ed0?sub_rt=share_b

Q.このプロジェクトを通して塚本さん自身が変わったなと思うことはありますか?

現在マネージャーのひとつ上に挑戦してみなよと声をかけていただいていて。活動前は、子供もいることを理由に、それが無理だと考えていましたが、今では挑戦しないと損だと感じるようになりましたね。個人的なことですが第二子を妊娠中なので、今後は出産とシニアマネジメントへの挑戦をこれからかんばりたいなと思っています。

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株式会社CORE

女性活躍推進ならwith Runner

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COREについて

「リーダーシップのあり方を変える」をミッションに、女性版ビジネスマッチングサービス『CORE』を展開中。

CORE:https://core-official.com/
X(旧Twitter):https://twitter.com/core__official_

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