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手紙旅日記【北海道】 #8 ミルクロードと地球を感じる絶景

2024年9月3日(火)27.2℃(根室 21.7℃)(MCJ025)

ミルクロード

北海道に「天に続く道」という有名な道路があることをご存知だろうか。1本の道路が延々真っ直ぐに続き、まるで空まで到達できるのではないだろうかと思われるような景色が見られる場所である。サオリさんにそこへ行かれるかどうか聞いたら、遠いので今回の行程では無理とのこと。しかし、あれほどではないが似たような道ならあるという。それが中標津のミルクロードと呼ばれる道。郵便局めぐりを終えたあとの帰り道に寄ってくれた。

そもそも北海道には長く続く一本道の道路はあちこちに存在するが、ここもなかなかだと思う。「天国に続く道」はこれよりすごいというから見てみたいが、私にとってミルクロードは十分に感動的だった。ちょうど夕暮れの時間にさしかかり、空に近い遠くの道路に夕陽があたって黄金色に輝いている。単純だけれど私たちの未来は明るいから心配いらない。そんな気持ちになった。

開陽台

ミルクロードからすぐのところにある開陽台は330度の大パノラマを見渡せる場所である。直木賞作家・佐々木譲の小説「振り返れば地平線」の舞台になったところだという。

ちょうど陽が沈みかけている時に到着し、薄暮の時が訪れるまでその絶景を眺められるというタイミングの良さ。北海道の本気が伝わる絶景を見て感動で言葉も出ないほど胸がいっぱいになっている私の横で、至って通常モードのサオリさん。中標津出身で生まれた時からこの風景を見ているからとはいえ、二人の対比がちょっと面白かった。

手紙旅日記 【北海道】#9へつづく

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