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45歳の嘘

前書き
人の性格はどうやって作られていくのだろう
優しされて不自由なければ穏和な人間になるのだろうか
辛い境遇でトラウマを抱えるとひねくれた性格になるのだろうか
45年生きてきて自分の性格を振り返り
どうやって自分が作られてきたのか
自分なりに読み解いていきたいと思う

小学校は家の裏にあった
集団登校もなく
家からグランドが見える
近くて良い面もあり
そうでない面もあった
普通に暮らしていたと思っていたが
大なり小なり嫌な思い出もあるし
イジメや不良も周りには当たり前のようにあった
大人たちの嘘が
心底憎くあったし
それでいて自分は清廉潔白であるようなつもりでいた
とてつもなく身勝手な自分がいた

何でも出来ると思っていた

家を出るときがやってきた
進学や就職など、それぞれ理由があるだろう
そこそこ頭の悪い自分は進学という選択肢はなく
学校が推薦する公務員試験のため
やったこともない勉学に勤しんでいた
不思議なことに成績の芳しくない私であったが
努力は積み重ねると結果が出るもので
五分五分のところまで持っていった

試験当日、学校から何名か受けた
その中には学校から推薦されたものや
上位の成績を収めたものもいて
場違いと思いながらも特にやりたいこともない自分は
流されるままに試験を受けた

良いのか悪いのか
一次試験(筆記)を通ってしまった
なぜ「しまった」のか
それは学校から推薦された人が軒並み落ちてしまった
ほとんど望みの薄かった自分が
受けたもの全部が受かってしまった
これで調子に乗ってしまう

本当は助けて欲しいのに

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