アメリカの遠隔医療を体験してみた
コロナもあって「スマホやPC経由で診察してもらえたら感染リスクもないのにね」という需要は高まっていると思います。
日本だと高齢者が多いこともあって、遠隔医療の仕組みを整えても使えない、といった障壁から実用化が遅れている印象 がありますが(詳しくはよく知りません)、アメリカではいつの間にかスマホで利用できるところまできていたようです。
日本とアメリカの医療制度の違いもあると思いますが、アメリカでは看護士にもいろんな資格があって、診察やちょっとした手術をすることができる方もいます。そんな心強い方々が、スマホでちょろっと連絡するだけですぐに対応してくれるんです。
このサービスに入っていたのはちょっと前ですが、特に利用する機会がなかったので放ったらかしにしてました。しかし、一度使ってみると便利便利。慣れないアメリカではなるべく病院に行きたくないので体調管理すごく気をつけているのですが、これがあれば気軽に風邪が引けそうです(引くな)。
使ってみた① : 「コロナかも?」
2月の後半だったか、3月の頭だったか、妻が突然熱を出しました。
コロナがこれでもかと猛威を振るっている時期。まだ周囲に感染例もいなかったので、「まさか・・・」と不安でしょうがない。
朝高熱が出て、夜下がるものの、翌朝にまた上がる。みたいなことが3〜4日続きました。
「これ完全にアウトだろ〜」と思いつつも、肺がおかしいとか、味覚障害とか、熱以外の症状が全くない。
ということで、アプリ経由でドクターに相談。チャットで「こういう症状なんだけど、どう思う?」的な。
話しかけると、数分で反応くれます。超フレンドリー。そして親身。
まあ、その頃コロナについてはほぼ何も解明されていなかったので、様子見るしかないのですが、できる範囲のアドバイスは色々くれました。
そして診断後は徐々に回復。ただの風邪だったようです。
アドバイスが安心材料になるだけでも、心のケアになって助かります。
使ってみた② : 「足がボロボロ」
シアトル来てから数ヶ月で、足裏が荒れ始めました。
痒みも赤味もないので、「ただの乾燥でしょ」「放っておけば勝手に治るでしょ」と思っていたのに、3ヶ月くらい一向に治らないので、せっかくだから相談してみることに。
これまたチャットで症状を伝えると、「まずは保湿を徹底してみよう!」と超事細かにオススメの成分名を教えてくれる。(写真を送れると最高なのですが、私が利用しているサービスはテキストチャットでは写真が送れない)
そして「お風呂に入った後10分以内にこういう風に処置してね」など使い方まで丁寧に解説。
チャットでのやり取りは長くなってしまい、後から読みづらいのですが、診察内容をメモとしてにまとめて記録し、それも共有してくれる。至れり尽くせり。
英語を打つのが遅い私は「Are you there?」なんてツッコミもされました。
使ってみた③ : 「指がスライスされた」
これがガチでやばかったのですが、詳細説明するとグロいので、簡潔に。
料理中にキャベツをスライサーでスライスしていたら、そのまま指までスライスしてしまいました。
記憶にある中で一番痛かった。悶絶。
「んぐぅ・・・!!」となって、もはや声が出ない。喋れない。
止血のために指の根元を握りしめ、水にさらした状態で30分くらい動けなかった。
在宅勤務でたまたま近くにいた妻がドクターにビデオチャット。(テキストチャット以外にビデオもあります)
傷口をどうにか見せながら「どうすればいい?」と相談。
「痛いけどガーゼで傷口押さえて止血して」「心臓より上にして」などアドバイスもらう。
指先切っただけでこんな痛いのに、映画とかで銃で撃たれながらも戦い続ける主人公とか、マジで根性すごいなー。とか関係ないこと考えて気を逸らす。
「もし必要なら、処置するための看護士を家に派遣できるけど、どうする?」と聞かれる。
さすがにそれは大げさかな、と思い、自分で言われた通りにして、ひとまず処置完了。その後はしばらくソファで放心してました。
しかしここで終わらない。
後日、バイ菌入るのが怖いので、こまめにガーゼを取り替えるよう言われていたのだけれど、今度は傷口にガーゼが貼り付いて剥がれない。(心地よくないので、想像しないでください。)
無理やり剥がすのは痛すぎて無理。「あれ、これどうすればいいんだ?」
すでに夜中の12時、繋がるかな?とまたしてもビデオコール。
すると、すぐに繋がる。(もしかしたら対応してくれる看護師orドクターはアメリカ在住だけじゃないのかも?)
「水に浸してどーたらこーたら」とアドバイスをくれて、苦戦したけど2時間後に無事ガーゼ貼り直し完了。一安心して寝ました。(いつか笑い話になりますように)
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とまあ、このようにいろんな相談に速攻で乗ってくれるし、診断内容まとめてくれるし、何より安心感すごい。専門家にちゃんとアドバイスもらえるということの心強さを知りました。
実際に利用しているものとは違いますが、こんな感じのやつ。
処方箋やリアルで相談したい場合、重症な場合はもちろん病院行くべきですが、「行くまでじゃないけどちょっと不安」を解消してくれるいい塩梅のサービスです。
こういうサービスが日本でももっと普及してくれるといいですね。
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