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フローリングの色、明るい色と暗い色どっちがいいの?【持ち家編】

家を建てる時にも、マンションを買う時にも、リフォームする時にも、遭遇するのがフローリングの色選び。(マンションは販売時期によって選べないこともありますが・・・)

今回は、持ち家・マイホーム編として考えてみます。

お客様にも、「明るい色と暗い色、どっちがいいんですか?」とよく聞かれます。

究極的には、好きな方を選べばいいと思うんです。

というのも・・・
インテリアの色も、お洋服ほどではなくても流行があります。
家を建てて10年も経てば「一昔前」感を醸し出してくるのは仕方ないこと。
流行や、他のお客様が選ぶ色を過剰に気にするよりも、その時「いい」「好き」と思った色を採用した方が、気分良く暮らせると思うから。

ただ、そう言ってしまうと元も子もないので・・・3つの観点から比較検討してみます。

お手入れのこと

まず、よく聞かれるのが
「どっちが手入れがしやすいですか?」
「汚れが目立ちにくいのは?」

というご質問。

素材は同じで、色だけの違いで比べると・・・(無垢と突板とシートフローリング、素材の違いについては、別の記事で解説します)

明るい色は、髪の毛とか黒い汚れが目立ちやすい。
ホコリは目立ちにくい。

暗い色は、ホコリや水滴・足跡(皮脂汚れ)など白い汚れが目立ちやすい。
髪の毛などは目立ちにくい。

と、結局はどっちもどっち。なんです。

ただ、ワンちゃんを飼われているお宅などは、暗い色のフローリングだと、ヨダレや足跡が目立ちやすいかも。

そして、黒い毛のワンちゃん・ネコちゃんがいたら、明るい色のフローリングは抜け毛が目立つ。

でも、目立つからこまめにお掃除をする習慣がつくかも。。
汚れが目立ちやすいのも、一概に悪いとは言えないかもしれません。

家具の合わせやすさ

フローリングの色を選ぶ際、「家具の合わせやすさ」もお客様からよく聞かれるポイントです。

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出典:Panasonic ベリティスシリーズ

家具の合わせやすさで一番許容範囲が広いのは、オークやバーチなどの中間色

明るい木目の家具を合わせるとナチュラル系インテリアに、ウォールナットなどの暗い木目の家具を合わせて落ち着いた印象に振ることも可能。
家具次第で、後からイメージチェンジがしやすいフローリング色です。

ホワイトオークやメープルなどの明るい色のフローリングには、やっぱり明るめ~中間色の家具が合います。
ソファ生地やカーテンなどファブリックの色でイメージを変えるのがおすすめです。
グリーンやブルー、イエローなどのファブリックを合わせれば明るい北欧インテリアに、ベージュやブラウン、グレーなどのニュートラルカラーを合わせれば落ち着いたナチュラルインテリアになります。

ウォールナットやチェリーなど暗い色のフローリングには、同じウォールナットやチェリーの家具も素敵ですが、ガラスやレザーなど異素材を合わせるとモデルルームみたいなかっこいいインテリアに。
カーテンやクッションなどのファブリックの色を暗くするとハードに、明るめのカラーでマイルドに調整できます。

フローリング色の流行

最後に、フローリング色の流行について。

あくまで私の感覚ですが、私がインテリアのお仕事を始めた2000年代半ばくらいに流行っていたのが、かなりダークなこげ茶のフローリング。

その後、白いフローリングが流行って、2010年代後半くらいから現在は、オークなどの中間色が人気のように感じます。

そして、無垢フローリング人気からか、シートフローリングでも木目の濃淡がしっかり出ている柄が多く発売されて、採用されることも多いです。

ダークブラウンも依然として根強い人気ですが、昔の濃~いダークではなくて、木目が見えるくらいの少し明るめにシフトしています。

まとめ

・持ち家なら、フローリングの色は好きなものを選ぶのが一番。
・色の違いによる汚れの目立ちやすさは、どっちもどっち。
・インテリアの大まかな方向性は「フローリングの色+家具の色」で決まり、ファブリックで調整。
・フローリングの色にも流行はある。でも、気にしすぎずに。

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