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階段をリフォームする方法。

今回は、施工事例のご紹介です。この度担当させていただいた階段リフォーム工事は、「子供たちが階段からおもちゃを落として、階段が傷だらけなのが気になる。階段にカーペットを貼りたい」というお客様からのご相談でした。

階段リフォームをする場合、「架け替える」「架け替えずリフォームする」の大きく2通りの選択肢に分かれます。階段を架け替えるのは結構大ごとな工事となるので、おうち丸ごとリノベーションするというタイミングでやることが多いでしょうか。階段だけ、住みながら架け替えるのもできなくはないですが、数日間、階段が使えない(2階に上がれない)という問題が発生するので、あまりおすすめはできません。

階段を架け替えてリフォームする場合のメリットは、勾配や段数を変えられること(急な勾配の階段を段数を増やしてなだらかにする)、位置を変えられること(リノベーションと合わせて)、デザインを変えられること(リノベーションでならスケルトン階段などにもできる)でしょうか。また、デメリットは、工事日数がかかること、費用が高額になることなどです。

もう一方の階段を架け替えずにリフォームするには、元の階段に化粧材を上貼りするという方法をとります。パナソニック、リクシル、ダイケンなどの建材メーカーには、上貼り用のリフォーム階段が用意されています。

パナソニック

リクシル

ダイケン

階段を上貼りリフォームする場合のメリットは、工期が短いこと、架け替えに比べて費用が安価なことです。デメリットは、段数や勾配は変えられないことでしょうか。

階段のキズや古さが目立ってきたけど、おうち全体をリフォームするつもりはないという場合には上貼りリフォーム、急勾配の階段をそもそも変えたいという場合には架け替えリフォームと、目的によってリフォームの方法が変わってくると思います。


さて、先述のお客様の階段リフォームのお話に戻ります。メーカー商品の上貼り階段などの選択肢も参考までにご紹介しましたが、海外っぽくしたいというお客様のご希望もあって、当初のご希望通りカーペットを貼ることにしました。結果、大正解でした。元々の階段もメゾネットタイプのおうちの素敵な造作階段だったのですが、カーペットを貼ることでさらに高級感が出て素敵になりました。お客様より掲載許可をいただいたので、ビフォーアフターをご覧ください。

BEFORE
AFTER
BEFORE
AFTER
AFTER

蹴込板はカーペットを貼らずに木材をそのまま残したのも、カーペット×木の異素材ミックスでおしゃれ感が増しました。「異素材ミックス」っておしゃれな空間を作るキーワードだと思っているのですが、代表的な「木×スチール」などに加えて、この「木×カーペット」も新たな発見となりました。

今回使用した材料は、サンゲツのロールカーペット(品番:LIR-501)です。お客様ご在宅での工事なので、工事屋さんも気を使ってくれて、接着剤は臭いのキツい揮発性ではなく水性速乾ボンドで施工してくれました。揮発性の方が接着力は強く、それに比べると水性は接着力弱めのため踏板裏のタッカー留めが必要で手間は増えてしまいましたが、お客様の安全がなによりも大事。私も施工直後に現場に伺いましたが、予想以上に臭いは全然気にならなかったです。

階段の上貼りリフォームは、メーカー商品の上貼り階段、今回のカーペットの他、クッションフロア(CF)も選択肢の一つです。特に、戸建賃貸や賃貸メゾネットのオーナー様がリフォームするなら水拭き可能でクリーニングしやすいクッションフロアがおすすめかなと思います。

階段リフォームを考えている方のご参考になれば幸いです。


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