見出し画像

脳卒中になって、人生面白くなってきた~大学院生になってしまった(中編下)~

~愛犬とリハビリして、再生医療受けて、MBAを取って、起業を目指している人の話~

 2年生となり、ゼミを選択することとなった。修士論文など他の選択もあったが、起業しか考えていない私は「事業計画演習」を選択。さらに私が入学を決意した、2名の先生が担当するゼミ以外入る気はなかった。「吉田・太齋ゼミ」。担任の吉田先生は、代表取締役として有名企業を上場させている。それ以外にも華々しい経歴をお持ちで、起業家支援なども行なっている。太齋先生は信用金庫出身で、金融のプロ中のプロ。SBIでは1番授業科目をお持ちで、私も様々なことを教えていただいた。さらに様々な企業で、講師活動も行っている。
 ゼミは少数制の為、必ず希望に入れるわけではない。志望動機を書き、第2希望まで提出する。第2希望が外れると、後はどこに行くかは分からない。

 私が入りたいゼミは1番人気。倍率がめちゃくちゃ高い。まぁあんまり深く考えてもしょうがないので、熱意を書きまくった。元から学位なんて興味がなかった。このゼミに入るため入学したのだ。第2希望に関しては、適当に書いて出した。ごめんなさい<m(__)m>まぁ後先考えないアホなので、許してください。
 私は晴れて第1希望のゼミに入ることができた。後からゼミの1名の先生に言われたことがある。あんな書き方されたら、入れないわけにはいかない。諦めなければ、対外のことは上手くいく。たとえ時間はかかったとしても。

 セミに入ってみると、優秀なかたばかりだった。もう笑っちゃうぐらいに。半年先輩が3名、同級生が1名の5名であったが、とても刺激的であった。
 私は色々考えた結果、リハビリに取り組むこととした。理由は簡単。自分が苦労したから。脳卒中になると、150~180日は医師が認めればめちゃくちゃリハビリができる。私は猪八戒(入院当時の担当医)のおかげで、これすら満足に受けられなかったのだが。問題はその後。医療保険でも介護保険でも、満足するリハビリが中々受けられなくなる。細かい話は割愛するが、まぁ簡単に言ってしまうと「もうそれ以上の回復は難しいから、受容して今の身体で生きていきましょう」という感じ。冗談じゃない。1年前まで夜9時に思考停止していた人間が、大学院に入り、普通に仕事して、起業を目指している。
 「限界は人が決めるものではない。自分で決めるもの」

 世の中には自費リハというものがある。読んで字のごとく、社会保険を使わずに自費でリハビリを受けること。正直非常に高い。私も行きたかったが、高くて行けなかった。ただしここで注意が必要なのは、自費リハは決してぼったくりをしているわけではない。適正な価格なのだ。普通に健康保険を使わずに病院でリハビリを受けたとすると、自費リハより気持ち高くなる。つまり病院でリハビリが安く受けられるのは、社会保険のおかげ。だったら自費でこの下をくぐってやろうと思った。相も変わらず単純(笑)

 伝手もないのに最初から、病院と組むビジネスプランを組んだ。正気の沙汰ではない(笑)内容は数少ない通院時間を、自宅で行う自主リハでカバーしようとした。自分がそうだった様に。何が必要か?そうだ動画だ。めちゃくちゃ単純。たくさん動画を作っておいて、担当療法士さんにその患者が合うもの選んでもらって、患者が自宅でそれを見ながらリハビリ行う。おー俺ってすごくねー!と、当時は思った。後から今色々と知ると、似た様なサービスは沢山ある。ただ当時は知らない。これこそ土地勘がないということ。私はこの内容で、事業計画書を作った。  
 ゼミでは半年目に中間発表があり、終了時に最終発表がある。私はこの計画で、中間発表に臨んだ。点数は良かった。ただお勉強と現実は違う。後日、私はそのことを痛感する。

 中間発表が終了し、私には素晴らしい出会いがあった。M病院、副理事長でリハビリ医である田中先生との出会いだ。
 私がYouTubeを見ていると、私と同じ考え方をされている医師がいた。衝撃的であった。私は医師にあまり良いイメージを持っていなかったため、こんなにも患者のことを考えている医師がいることに驚いた。YouTubeから見つけたInstagramにDMを送り、ゼミの中間発表のビデオを見てもらいたいと話した。もうほぼストーカー(笑)
 田中先生はビデオを見てくれ、協力を約束してくれた。そこから色々アドバイスを頂いた。また病院でのテストも約束してくれた。

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
※本文章は「はてなブログ」で更新したものをまとめたものです。   「はてなブログ」は下記URLより。毎日更新しております!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?