優しさの伝染
今日は急激に気温が下がって寒かった。衣替えしたのにもう一回ヒートテックを引きずり出した。だけど、冬ほどの寒さではなくて、車の中で飲むホットカフェラテを飲む時間が心地いい。
「1ヶ月書くチャレンジ」やっていこう。
まだ折り返しまできてないけど、継続できてるの偉い!
(自分で応援スタイルでいく)
連休前にたまたま本屋で見かけた本。ふと表紙に惹かれて買った本。まさか泣くとは。
5人の作者が描く「お酒」にまつわる短編小説です。
「書く」じゃなくて「描く」?
私はこの小説を読んで、それぞれのお話の情景が浮かんできました。繊細に香りや味、その場の雰囲気が。絵を、アニメーションを見ているよう。文字から情景が伝わってくるのは「書く」だけど、「描く」だと思う。
小説は最近読むようになった人間(しかもほとんどミステリー小説)なので、「ほろよい読書」と聞いて思い浮かべたのは、お酒を飲みながら交わされる会話の物語(なんて安直…)。
しかし、全然違った。確かに、確かにお酒は出てくるんだけど。お酒じゃなかった。
ちょっと脱線しました。
5番目小説「barきりんぐみ 著:柚木麻子」
保育園に通う子どもたちのパパママがZOOMで話をしながらお酒を飲む話。
シングルのパパさんが仕事と育児で余裕がないとポツリと呟いた時、
「〇〇ちゃん預かれる余裕のある人いる?」
「お昼持参ならいつでも!」
「水曜日なら10時〜いけるよ!」
あちらこちらから声が上がる。パパは泣きそうな顔でぺこぺこ頭を下げてお礼の言葉を口にした。
パパの代わりに私が大号泣だよ!!!
ブックカフェでボロッボロに泣いてしまった。鼻水もでちゃったよ。鼻セレブ持っててよかった本当に。
なんであのシーンで泣いたんだろうとブックカフェ帰りに考えた。
多分、「人の優しさに触れたから」かな。
困っている時、悩んでいる時に、無条件で手を差し伸べてくれる仲間の存在。パパさんが救われたことが自分も救われたかのように思えた。本から温かい気持ちが伝わってきた。帰り道はすごく心が穏やかだった。
人の優しさは伝染する。
それを噛み締めた時間だった。
小説を読み始めたのは本当に最近。しかもミステリー小説ばかり。こういう読書もあるんだと実感した日だった。
心穏やかにしたい時、戻ってこれる宝物を見つけました。
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