見出し画像

ドラキュラ気分でビーツを食べよう‼️

お元気ですか?poeです。

先日、娘が「ドラキュラって大静脈から血を吸うらしいよ。塾の先生が言ってた」と教えてくれました。いい塾入ったね‼

ドラキュラは常に重度の貧血。顔色も青いし。。。

そんなドラキュラさんに向けて、奇跡の野菜、食べる輸血といわれる
「ビーツ」についてのご紹介

画像1


東洋医学での【血】

東洋医学での【血:けつ】は、血液そのものはもちろん、全身に栄養を届けるシステムそのものも含みます。
【血】は、常に過不足なく存在し、全身を巡っていなければいけません。
【血】によって、栄養と潤いが全身を養い、精神の安定をも支えています。

【血】で気を付けなくてはならないポイントは2つ
・【血虚:けっきょ】・・・【血】の不足
・【瘀血:おけつ】・・・・【血】が滞っていること


【血虚】の概念は、貧血=栄養成分の不足、よりも広く、血液量が不足している、栄養が全身に届いていないこともさしています。

【血虚】の原因は大まかに2つ
・【血】が上手く作られていない
・【血】を消耗しすぎている

なぜ、上手く作られていないのか!の原因は、
【氣】や【水】や臓府の働きなどのバランスが崩れることで起こります。とても複雑なので、原因は多岐にわたります。

【血】を消耗する主な原因
・ケガや生理による出血
・激しい運動
・病気の長患いや過労
・悩みやストレスを抱えている
・目を使いすぎる

目の使い過ぎや精神ストレスも【血】を酷使しているそうですよ。
女性は毎月の生理によって【血】を大量消費するので【血虚】になりやすいと云われますが、現代社会では、男性も侮れませんよぉ。


【瘀血】の原因も色々とあります。
冷えや熱により血行が悪くなる、偏った生活習慣のために血液がドロドロしている、ストレス、エネルギー不足、そもそも【血】が足りない、加齢などが主な原因です。


ちょっと意外かもしれませんが、身体の潤いには【血】が大事です。たっぷりの【血】がぐるぐる巡る身体を目指したいですね。

【血虚】や【瘀血】が気になる方は、ぜひ漢方や中医学の専門家に相談してみてください。


食べる輸血「ビーツ」

お待たせしました。ビーツです。

なぜ、食べる輸血と呼ばれているのか?
それは、豊富な栄養にあります。
真っ赤な色は、いかにも血の様に見えなくもない。。

ビーツの主な栄養素

カリウム:むくみを取り、血圧を下げる働き
オリゴ糖:腸内環境の改善
ベタシアニン:ポリフェノールの一種で抗酸化作用あり、赤い色の元
ベタイン:肝機能を高め、胆汁の生産を促す
ビタミンB6:たんぱく質や血液、神経伝達物質の生成に関わる
葉酸:赤血球の材料となる
一酸化窒素:血行促進、血管を柔らかくする、血栓を防ぐ働き

食べる輸血といわれているから、鉄分が多いのかな?と予想していたのですが、そうではなく、生活習慣病や血液循環に効果がありますね。たしかに奇跡の野菜です。


ビーツの薬膳的効能

性味: 平/甘
帰経:【肝】
効能:【通経、降氣、寛胸】

出典「薬膳食典 食物性味表」(日本中医食養学会)

ちょっと何を言っているのか分からないかもしれませんが。。。
氣血の巡りを整え、上に上がっている氣を降し、肺の機能を正常化して呼吸を穏やかにする。痛みや詰まりをとる。」効果があると云われています。

【瘀血】のある方、イライラする方、のぼせやすい方、胸がつかえて苦しい方、喘息気味の方、生理痛、生理不順の方には特にお勧めです。

洋の東西を越えて、ビーツが血液循環に効果があると説かれていますね。


ビーツの調理方法

まだまだなじみの薄いビーツ。生のビーツをスーパーで見かけることは珍しいかと思います。輸入品の水煮や缶詰は時々見つけます。これらは通年で売られていますが、生のビーツは、6,7月と11,12月が旬です。
先日、熊本のあさぎり農園さんの生ビーツをドンとお取り寄せしてみました!!!

画像2


とにかく大量!
さて、どうやって食べようか?

薬膳的に考えると、ビーツは【血】を巡らす効果があります。調理するときに、【血】を補ってくれる食材も一緒に入れるのがポイントです。

【血】を補う主な食材

ほうれん草、にんじん、しめじ、いわし、うなぎ、かつお、鮭、さば、まぐろ、ぶり、牡蠣、レバー、牛肉、卵、ひじき、黒豆、枝豆、黒ゴマ


ロシア料理の定番「ボルシチ」

画像3

牛肉、人参、ビーツ(皮をむく)、玉ねぎ、じゃがいも、キャベツを食べやすく切って、炒めた後、水とコンソメとホールトマトの缶詰を加えてコトコト煮込み、丁寧にアクを取って、塩こしょうで味を調える。サワークリームを乗せるとボルシチ感アップします!

※牛肉や人参は【血】を補う作用があり、じゃがいもやキャベツが胃腸を整える効果もあります。


パスタソース

画像4

ビーツを皮ごとヒタヒタの水で茹でます。火が通ったら端を切り落として細かく刻み(皮ごと使ってみました)、あまり野菜とサバ水煮缶をゆで汁に入れてさらに茹でます。塩胡椒で味を調節。ブレンダーで粗めに撹拌してソース状にします。

※サバ缶を使うことで、【血】を補ってくれます。


普通のスープに入れてみた

画像5

鶏ガラで取ったスープに、余った野菜(玉ねぎ、小松菜、しめじ、人参)とビーツ(皮むき)を入れて塩こしょうで味付け。真っ赤なスープの出来上がり。

※鶏がらスープは【氣】を補います。この日の余り野菜では、人参としめじが【血】を補います。


温野菜サラダ

画像6

薬膳【五行】っぽく、五つの色を揃えてみました。
青:ほうれん草
赤:ビーツ
黄:かぼちゃ
白:レンコン
黒:ひじきと黒豆
レンジでチンとして、この日は上に焼いた鮭をのせて、好きなドレッシングでお召し上がり!
私の最近のお気に入りは、カボスの絞り汁+醤油麹です。

※このメニューは【血虚】方におすすめです。
ほうれん草、かぼちゃ、ひじきと黒豆、鮭、が【血】を補ってくれます!
【五行】の話はまた今度。


他にも、生で食べるサラダ、マリネ、ポタージュスープと色々と調理方法があります。ネットで調べると沢山出てきます。試してみてください。


気になるお味
缶詰や水煮の真空パックのビーツは、独特の土臭い感じが強いのですが、生のビーツは、癖がほとんどなく、ほのかな甘みもあり、味の主張は控えめです。
いろんな食材と合わせやすいと思います。

一つ注意点!
ビーツの命、真っ赤な色素。とても落ちにくいです。
服やまな板など、なかなか取れません。指にも。。。

ブレンダー使用時はスプラッター注意です💀

調理するときは、牛乳パックを活用するなど、工夫してみてくださいね。


あさぎり農園さんのサイトをご紹介

お読みくださり、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?