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第3回『THE NEW COOL NOTER賞』エッセイ部門作品発表

THE NEW COOL NOTER賞  ご参加御礼

エッセイ部門審査委員 ゼロの紙(コピーライター)

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エッセイ部門に42作品ものエッセイをお寄せいただきありがとうございます。

エッセイを書くということはどういうことなのかという原点にわたし自身も
立ち返りながら、みなさんの作品を楽しませていただきました。

それぞれの記憶、それぞれの思いの中には葛藤、追慕、微かな後悔など大切
な心が散りばめられていました。

わたしはそんな心を受け止めるだけの器が自身にあるのだろうかと、自問自
答を繰り返しながら、作品と対峙していました。

エッセイは一行ごとに思索のプロセスが見える時間のことであるとわたしは
感じています。

そしてその感じ方が書き手の方の記憶であったとしても、読者にとっても心
に響くような時間となり得るものであってほしいと考えます。

日常や記憶というこの2文字に隠された膨大な時間の襞を分け入るような、奥行きのある視点で切り取られているものに焦点をあてて、選考に臨ませていただきました。

ご応募して頂きましたNORTERの皆様。
かけがえのない時間を費やして書いて頂きましたこと心より感謝申し上げます。

洋介さん

エッセイ部門に多くの作品のエントリーを頂き、心より感謝しております。

今回は日常の中の心の機微を表現する優しさ溢れる作品が印象に残りました。

思わず涙腺が緩む、気負いや気取りの無い粒ぞろいの作品を頂きました。

少し残念だったのは、感動を伝えたいあまりに説明が多いなと、少なくない作品で感じたことです。

説明が省けて絵のような描写だと、一つ上のレベルになる可能性を秘めた作品が多かったと思います。
次回も更なる素敵な作品を審査員一同お待ちしています。

ご参加頂き、本当に有難う御座いました。

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エッセイ部門賞 ao殿 「06 マイスターホラのコーヒー」

■【洋介委員長より講評】

物理世界を区切る、
そのことは分かり易い。
情報世界を区切るには
意識という見えない心が必要だ。

人は区切りを
つけないと前へ進めず、
区切りをつけると
過去と未来を味わえる。

心の奥底の泉を掬い思考する、
この世界の真理が見えてくる。
永遠と自由自在に耐えられなくて
思い通りにならぬ世界を味わいに
人は生まれてくるのだろう。

aoさんはコーヒーを味わい
時間を支配する。

ミヒャエルエンデが描く
マイスターホラのように時を
感じとるため心を使い真理をみた。

この世界は情報が充満する
空の世界と言えるだろう。
素晴らしい言葉と
エッセイを有難うございます。


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■特別賞(みこちゃん推薦)
 瑳月 友殿 「いくつになっても好きなことの勉強は楽しい」


■【ゼロの紙さんより講評】

学ぶとは受動的な行為でないことを気づかせてくれる瑳月友さんのエッセイ。
学ぶとは、心が欲している学びたいという駆られる思いに気づいた時だと教えてくれています。

また同時に「THENEW COOLNORTER」賞に応募するまでといったメイキングオブ形式のエッセイであったことで応募する方へのエールにもなっていた素敵な作品でした。

特別賞受賞おめでとうございます。

■【みこちゃんより講評】

書くということは、そういえば生きることであったなあ。そんな当たり前であることをもう一度思い出させてくれたエッセイでした。

文章に触れることが多ければ多いほど、それはいつしか日常となり、その日常は丁寧に生きるものではなく、知らず識らずのうちに効率を求めるものとなります。

世の中には、効率を求めて文章を書くテクニックを解説する本がたくさんありますが、ほんとうの意味での書くことは本当に真摯に生きること抜きには成立しない。

日常の中でその大切さを忘れがちな忙しい現代人に、書くことは真摯に生きることであると、どストレートに思いを綴ったこの作品を特別賞として推薦し、満場の一致で受賞となりました。

おめでとうございます。


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■特別賞(ヒロさん推薦)
 北欧の街角で殿「亜依子さんを探しています、サンパウロの夏」


■【ゼロの紙さんより講評】

記憶は想いだしたい誰かを想う瞬間、モノクロームを脱いで鮮やかな色をみせてゆくようです。

幼い頃の傷も今では痛みと懐かしさが入り混じり。

あの頃出会ったひとりの少女に会いたいという思いは、読者の心を揺さぶります。
美しい花々の画像と記憶が溶け合う様に表現されていて、まるでショートムービーを見ているようなドラマを感じました。

出会いと出会えなくなった時間としばしの別れを綴ったエッセイを、ありがとうございます。

特別賞受賞おめでとうございます。


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『THE NEW COOL NOTER』賞 事務局長一奥より

 この度は、奮ってのご参加、まことにありがとうございました。

 コンテストを通して、お祭りのような思い出を残し、また「みこちゃんコンテストを通して知り合ったよ!」というそんな場を作りたい。
 そんな思いで始まったコンテストです。

 授賞も、講評も、真摯に向き合わせていただいた顕れであり、審査委員からの最終講評を含めて、最初から最後まで楽しんでいただければと思っています。「そういうところに注目したのか!」と思っていただき、そして「来月や次回はどんな記事を書こうかな」と、そんな気持ちで引き続き、楽しんでいただければと思います。
 主催者みこちゃんが夜なべして作った、手作りのトロフィーは、みんなのものとして受け取っていただければ幸いです。

 記事を応募してくれた方、興味を持って作品を読み、コメントやスキをつけていただいた皆様の日々に、『THE NEW COOL NOTER賞』を通して、今後とも資するところがございましたら、それこそが、審査委員、事務局およびスタッフ一同の幸せです。

 ありがとうございました。

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