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第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門~9/14講評

第3回THE NEW COOL NOTER賞食育・子育て・おいしいもの部門へご参加いただいている皆様。

9月部門の締め切りも、ついに明日となりました。
例月、募集期限ギリギリまで応募記事を書いてくれる方も多くいらっしゃいます。

駆け込みの記事も大歓迎です。
ラストスパートの記事で、どうぞ、ふるってご参加ください!
それ以上のパワフルな審査委員の皆さんの熱意で、受け止めさせていただきます。

本日も、3つの応募記事へ審査委員それぞれからの講評を掲載させていただきます。どうぞ、楽しんでいってください。

(本日の講評者)

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<講評(Norikoさん)>

「料理」は日々生活の中で、食材や調味料と人の手と対話から生まれた、生きるべき形で、「食」は生存や文化の方向を示す船の羅針盤 の
Norikoです

「上と比べない」


ゆうゆうさんの長女、娘さんの言葉です。

読んで数秒で『あ、私、大好きだなぁ』と
娘さんのファンになりました。

人は、私を含めてそうですが、
多くの人がなぜか上を目指してしまう。
上の何が良いのか
上には何があるのか
本当に上が良いのかさえ確かめもせず、
ただそこに上があるからだ、の様に
がむしゃらに上を見て、上を目指す。

しかしゆうゆうさんの娘さんは『自分』が中心。

上を見たら頑張れないから、自分の力をいいと求めてくれるニーズを探し、そこに焦点を当て、そこへ力を注ぐのだ!

この言葉に私はハッとしました。


背伸びをして、無理をして辛くなるのは自分。
そんな生き方ではなく、自分自身の力を認め、求めてくれるところを攻める。


まさに売り込む基本ではないか!と。
しかもマネージメントまで出来ている!!

自分を知って、自分をいかに活かすか!
娘から、「自分の活かし方」を知った瞬間でした!

ゆうゆうさんも衝撃を振り返られています。

これは強いなぁと思いました。
自分の力を知って、活かし方を知って使うなんて最強じゃないかと思ったんです。

自分の力を認めて受け入れる事って
口で言うほど簡単じゃありません。


人って出来ない事の底上げは頑張ろうって張り切りますけど、出来る事を天井知らずに伸ばして行こう!って、なかなか出来ないんです。


けれど実際に娘さんは、上ではなく
自分の力を最大限に活かす道を
ぐんぐんと進まれています。

それは他人からの目線を気にすることでもなく、社会というものから縛られたものでもありません。

自分の道を自分で開拓する
そんな力強さと賢さをも感じます。
またそんな娘さんを応援している、ゆうゆうさんを始めとする周りの人たちの優しさも見えます。

『そんなことは、やめなさい』
なんて白けた事を言う人はいないのです。


ゆうゆうさんは、目を配りながらも
手を離した『信頼関係のある子育て』をされてきたのだなと思いました。

それってとても素敵な事。


自分をプロデュースし続け、輝き続ける娘さんを眩しく誇らしく見守っているゆうゆうさんが、同じ母親として魅力的に感じます。

私は、親が厳しく、体裁を気にする家庭で育ったので、
社会の目、体裁、周りの基準に合わせて生きてきました
上ばかりを目指すような、上でないと意味がないような、そんな価値観だ

ゆうゆうさんはご自分の事を、こう書かれていますが、私は"いえいえそうでは無いのでは・・"とコーヒーを片手にゆっくりと
ゆうゆうさんと、お喋りでもしたい気持ちでいっぱいになります。

ゆうゆうさんが
突き抜けるような感性を持った娘さんの基礎を育み見守られてきたのではないでしょうか。

どこかで体裁や社会の目なんか、
しゃらくせい!
気にせずに進め!!
と言った気持ちが子育てにあったのではないでしょうか。

エピソードとしては、数えきれないほどの謎の根拠のない自信!

決して優良とは言えないが、今ある自分のベストを自画自賛できるハート!

常に、やりたいことの目標は高く……
見合っていなく、親的には止めたくなっていたが……

思うようにやらせてみた!(笑)

思うのは本人の自由だし!

やってみたらわかるだろう!

そこから学んで修正したら良し!

この部分を読んで、
もうこれは私の想像になってしまうのですが、
ゆうゆうさんの中にも、
娘さんの様な
どこか独特の感性や思考があって、
でも自分の時には表に出すことが難しかっただけなのではないかと、私は思ったのです。

根拠のない自信を良しとして
今の自分のベストを自画自賛できるハートを大切にし、
本人のやりたい事をやらせちゃうんですもん。

ゆうゆうさんも
お母さんとして
影の敏腕プロデュースをされていたんですよね。

私もそんなお母さんになりたいなと思いました。


今からの社会を、自分プロデュースで生きていくhow toの様な娘さんと
魅力的なお母さん像が垣間見える素敵なゆうゆうさんがぎゅっと詰まった記事でした。

ご応募、ありがとうございました😊

森羅万象の居場所を作る【Noriko】が講評しました

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<講評(ゆうのうえんさん)>

「食」はいのち、「料理」は生き方 の
ゆうのうえんです

理科の授業や夏休みの自由研究のテーマが

“観察“だったとき。皆さんもきっとご経験がありますよね。

昔はあんなにつまらないと思っていたのに、
今では
地べたにくっつき
対象物をこの目でじっくり見つめている。
ふみさんもまたそのお一人で。
鋭い視線と
五感をフル稼働させて見つめる様子が
生き生きとした植物の写真と
客観性に富んだ文章から浮かび上がります。

ベランダにある「プチジャングル」。
ふみさんにとって
このプチジャングルこそ
植物たちの営みをつぶさに見取る特別な場所です。

ふみさんはハーブについて学びながら
栽培も行ったり、
市民農園を利用したりと
栽培に関して非常に関心の高い方です。

それが、
今ではベランダというミニマムサイズになったのは
きっとふみさんの観察眼が
見るたびに鋭く
育てるたびにより細かな変化を
より目の届く範囲で行いたいと
願ったからではないでしょうか。

“次の年。また、大豆植えたんだけど、育たず。なんと、ハーブと🌿、紫蘇の合体したような、形は紫蘇で、香りと味はハーブ、というのが、プランター一面に生えてきた。“

この一文を読みながら
にわかにわたしの毛穴が
プハッと興奮し始めたのに気がつきました。
そう、
そういうことが起こるんでよね!!

ただそこにあるだけのように見える
小さな植物同士が
細かな歯車をビシッと噛み合わせるように
激しく反応する。
そして
突然新しい何者かに生みだすということが!!

所属していたFBの菜園クラブにも同じ投稿があり、
「うちだけでなく、全国展開しているぞ!」
ということが発覚するのです。
発見を共有する仲間がいることもまた
研究欲求が刺激されますね。

多種多様な植物が絡み合うように暮らすベランダなのに
個々が不思議と心地良さそうに
感じられるのは
ふみさんの日常のリズムと
植物たちの暮らし方がぴたりと合っているから
ではないかと思いました。

物を運ぶためのバケツも
ふみさんの手にかかれば
ゴロゴロと溢れるジャガイモや
華やかで愛らしい薔薇の居場所となる。

極めつけは
大切に育てていた鯉がその命を絶えた後
ベランダのプランターに埋め、
そこに植えられたトマトが豊作だったというエピソード。

“泣きながら埋めました。私に命をくれたのかも。本当に、本当に、可愛いので、できたら、また飼いたいです。“


完全に、循環。

さまざまな命が形を変え
次へ、またその次へとつないでいる。

人が直接手を入れることなく
繋がっていく自然。

小さなプランターをいくつも並べた中に
ふみさんが見出すのは
土づくりを通した人作りなのですね。


淡々としているようで
植物や自然への畏敬の心が溢れたふみさんの観察記録、
これからも読み続けたいと思います。
ベランダ観察記、ぜひまた綴っていただきたいです。
ご応募ありがとうございました!!

地球を居場所にする食のアグリエイター ゆうのうえんでした

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<講評(これでも母さん)>

「食」は命を繋ぐ文化、「料理」は食する為の手法 の
これでも母です

力強いタイトルに惹かれ、
トップの可愛いお子さんの写真に癒されました(^^♪

「John LennonのGodという
 壮絶な歌を知っていますか。」

という問い掛けから始まり、
この歌がありとあらゆる神や、
尊敬してたミュージシャンを否定していく
と教えてくれます。

子育てをしているとこの曲をよく思いだすと仰る、
みおいちさんの作品が気になって、
前のめり気味で読み進めました。

大人なら誰もが子どもに言い聞かせる、
「人にされて嫌なことは
 人にしないこと。」

それを実現する難しさを、
漫画『アラベスク』を例に、みおいちさんは教えてくれます。

主人公ノンナが美人ピアニストのカリンに、
友人の子供が産まれたことを話すシーンで

「不気味ね」

とカリンが言ったセリフに驚きました。
お祝いの言葉が出ると思ってた主人公も驚いた事でしょう。
その理由が悲しいほど重く心に響きました。
(詳しくは投稿作品へ!)

親になったみおいちさんは続けて告白されています。

「母にされて嫌だったことをしてしまう、
 それも母よりもずっと酷い程度で
 してしまうこと、
 それが止められないことに
 嫌悪感を抱き続けています。」

ご自身を常に客観視しようとする、
己に厳しい目の持ち主だからこそ、
すっぱりと言い切れるのだと感じました。
切実に感じる言葉たちに、胸が痛みました。

「警察官と教師の子供にまともな子は少ない」
という地元の大人達の遠慮ない言葉。
私には偏った意見に思えましたが、
日本語教師&着付講師であり、
人に教える身のみおいちさんは
幼い頃に見た警察官のお子さんの所業を思い出し、否定しません。
それは教師であるみおいちさんを追い詰める言葉でもありました。

みおいちさんは日本語教師として、
いつだって学生のことをとても大切に考えていらっしゃいます。
褒められた事のない学生が出ない様に、
ひとりひとりのいいところを見つけ、
惜しみなく誉めていらっしゃるところに感動しました。

仕事中は頭をフル回転させて、
準備時間もずっと学生さんのことを考える、
「理想の教師の姿」を実現しているみおいちさんは素敵です。
みおいちさんに教わる学生さんはラッキーですね(^^♪

みおいちさんが大切にしている仕事へ復帰前、
保育園入園の為に、無理に仕事のコマ数を増やされたそうです。
それには理由がありました。

『保育園落ちた日本死ね』が世間を圧巻したのは2016年。
息子さんが、保育園へ入園する前後だと思います。
当時、ワ―ママとお子さんの為の保育施設の整備が全く追い付いていませんでした。入園を勝ち取る為に隣の区や実家近辺へ引っ越された方や、いったん離婚された方もいらっしゃったとニュースで報道されていたのを記憶しています。
それほど保育園入園の壁は高くぶ厚かったのです😢

そんな中で無事に入園を果たした息子さんでしたが、
みおいちさんが仕事を精一杯頑張って迎えに行くと、
保育士さんからの小言攻撃?が待ってました💦

毎日、出来なかったことをつらつらと聞かされたそうです。
仕事でくたびれた体でそれを毎日聞くことは辛くない訳がなく、
当時のみおいちさんを追い詰めてしまったことでしょう。

その後、余裕がなかったであろうみおいちさんが、
2歳の息子さんを怒ってしまうのも、
ご自身で分かってらっしゃるだけにお辛かったはずです。

息子さんを怒ってしまった理由についても客観視し、
「仕事の疲れを
 子どもに当てているつもりは、ないのです。
 でも、それはたぶん
 自覚がないだけで、実際は当てているのです。」
と述べられています。

なぜなら、まとまった休みが取れた時には
ちょっとのやんちゃでも、
大目に見れる自分が居ることに気付かれたから。

真摯に自分を冷静に見つめ、分析できるみおいちさんの姿勢は
凛としていてフェアで尊敬します。
私も余裕ない時の対応はどうだったか振り返ってみました(遠い目)。
ありました。
余裕なくて寛大にできず、自己嫌悪になって子ども達に謝った過去が。

自分を甘やかすことをしないみおいちさんは、
お母様からされた嫌なことと、ご自身の状況を比較し、
ご自身を責めます😢

分かっているのに理性で止められないこと、
子どもを産むまでは決して頻繁に怒る人間ではなかったこと、
持っていたはずの子育ての倫理観が失われたように感じること、
たいしたことはできていないと感じること、
むしろ後悔して泣き叫びたくなるようなことばかりと責め続けます。

当時のみおいちさんを、精一杯ハグしたくなります😢

ご自身や旦那様が得意なこと、やりたい事、
持ち続けてきた習慣を優先して一緒に楽しむけれど、
3歳以降は育児の本を読んでいないとのこと。

更に冒頭の歌の話に繋がり、
Johnと同じ心境だと綴られるみおいちさんは、
どんどんご自身を責めて行ってしまいます。

完璧な子育ても無ければ、完璧な親も子も存在しません。
初めてのことに慣れなかったり、苦手でできないことがあったり、
失敗があって当たり前なのに。


ある日、メニエール病が酷くて、
少し横になって休んでいたみおいちさんを
気遣ってくれた可愛い息子さん。
「この優しさはどこから来たのか」と自問し、
「少なくとも私からでは
 ない気がします。」と自答されるくだりは切なくなりました。

そして、お子さんの為に、
「特に忙しくて自分の感情を
 コントロールできないときは、
 あまりに私に近い距離に
 この子を連れてこないこと
 かもしれません。」

と語られ、泣いてしまいました。

でも、それは決して悲しい決断ではなく、
とても前向きな考えからの言葉でした。

大いに共感できる答えを導き出されたのも
客観的に物事を見て判断できるみおいちさんだからこそ。

子育てする中で知っておきたい大切なポイントを、
分かりやすく伝えて下さっているので、
その理由を作品の中でぜひ読んで頂きたいです!!

目が覚めるような爽快感があります(*'▽')ノ


みおいちさん、

「一人の力なんて
 たくさんの人の力には
 到底及びませんもの、ね。」

はい、私もその考えに大賛成です!!


心に響く学びを投稿して下さってありがとうございます!
みおいちさんの言葉やマインドが広まっていきますように。

家族の居場所を作る これでも母 でした♬

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*講評は分担制としているため、必ずしも応募順に講評結果が発表されるわけではございません。よろしくお願いいたします。

全体の募集要項はこちら

食育・子育て・おいしいもの部門募集要項はこちら

応募作品はこちらのマガジンに収録されます。
 他の参加者様の作品もお読みいただき、ぜひ、当コンテストを通して新しく知り合い、また仲良くなった、との声をお聞かせください! 皆様の縁がつながるコンテストでありたく思います。

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