note物流2

物流の改革が始まろうとしている…

約15年間、物流の仕事をやって来ました。この物流の記事を書くのは本当に久しぶりになるのですが、再び物流の仕事に携わるようになりましたので定期的に物流に関連する記事を書いていこうと思います。

なぜならば、私自身が再就職した某ベンダー企業も物流が弱く、これからのために物流管理職を募集するようになったそうです。2年程前に新しくセンターを購入し物流を強化していきたい。私もまずはセンターでの半年から1年の勤務になります。

物流と言うと日本では物を運ぶことだと思われていますが、実際に物を運ぶ事は「輸送」です。物流と言うのは、梱包、保管、輸送、流通加工などメーカーから末端である消費者へ物が届く仕組み全てのことを言います。物流のことを英語で「ロジスティクス」と言いますが、アメリカの場合ですと原材料の調達から製造までの流れをさらにプラスしたものが物流、ロジスティクスになります。

現在、多くの企業で物流の改革、改善が行われようとしています。

実は、どこの企業も人手不足に陥っています。東京、神奈川、大阪などの人口が多い都市部ではまだ良いのですが、地方へ行けば行くほど人手が足りません。私が再就職したベンダーの求人にも、2名採用のところ1名は私に決まりましたが、もう一名はまだ決まっていません。私以外に1名の方が応募されたようですが残念な結果になってしまったそうです。

私自身、この現状にとても驚いています。私は就職氷河期時代を生きたものです。当時は、仕事に就くのも大変でした。1名の採用に対して20名が応募するなんてざらでした。今では、条件の良い求人でも人があまり来ない。先日も私の地元で東証一部上場企業のメーカーの求人が出ていましたが、応募者は何と4名だけ。それくらいに人手が足りないのです。

前職の大手コンビニの物流センターでも人手不足は問題でした。パートはどんどんと辞めていき、求人を出すも人が集まらない。ようやく採用してもすぐに辞めてしまう。新しい場所で新しいセンターになるオープニングスタッフの求人にも以前ほど人が集まらない。人がいて物を仕分け、流通加工して出荷できる今のセンターのやり方を根本から見直していかなければいけない状態に来ています。

トラックドライバー不足も深刻…

日本の輸送を一番支えているのはトラックです。輸送の約9割をトラック輸送で行われています。インターネット通販やお店で買う商品を届けているほとんどはトラックです。トラックドライバーが普段私達が当たり前に生活している社会を支えています。

しかし、トラックドライバーも段々と人手が足りなくなってきています。

頻繁にニュースで取り上げられているので知っている方も大勢いると思いますが、深刻な問題になってきています。

大手宅急便会社もトラックドライバー不足から取引先を変えましたし、他の大手運送会社も日曜日の配達を止めました。郵便局なども日曜日の配達を止める方向で動いています。

人口が減少し深刻な高齢化社会がやってくる日本にとって、物流に携わる人間の人手不足は深刻な問題になってきます。

今こそロジスティクスを!!

去年読んだ物流の本に書いてあった言葉なのですが、2016年はロジスティクス元年と言うそうです。

今こそ真剣に物流を改革していかなければいけない年になったそうです。

私も物流の現場にいたのでしみじみ感じています。これからも物流の現場にい続けるでしょう。

本当に人手不足が問題になってきています。

物を運ぶ事が出来ないのならば生活は止まります。人間に頼りきりの物流では、この先やってはいけないでしょう。

ユニクロの最新の物流センターでは、全ての工程をAIを使ったシステムで自動化したとニュースでやっていました。これにより人件費は90%もカット。生産性も80%も上がると言うのです。

真剣にロジスティクスと言うものを考えていかなければいけない。そんな時代に来ています。

私の記事をお読み頂き、ありがとうございます。頂いたサポートは、今後の自分への投資のために友好的につかわさせていただきます。