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アーティストはどうしてその1本を描いたのか

結局、自分の生き方はそれほど突出したものではなく平凡だった。

自分なりに夢を持ち、達成してきたが、周囲の人達は、自分よりもっとすごいことを達成し、素晴らしい功績を残している。

人生もほぼ半分。自分を周囲と比較してしまい、半ば人生をあきらめそうな僕だった。

ある日三重の伊勢に向かった。境内を一通り巡った後、出口付近の素晴らしい菖蒲の風景に目を奪われた。

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各々の菖蒲はどれも「已己巳己」(いこみき)に咲いていた。よく見ると太陽の光線や葉の青さによって、1本1本違った輝きがあり、全長が長いもの、短いものと色々だ。

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もし自分がアーティストなら、これらの菖蒲を各々丁寧に描くだろう。1本でもなかったら自分の絵は完成できないと思う。

きっとそれぞれの生き方は、神の壮大なアートの1ピースなのだ。平凡でもいい、1つのピースがなければ絵は完成しないのだから。




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