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開胸術後疼痛症候群(PTPS)その後

以前書いた「開胸術後疼痛症候群(PTPS)とは?」という記事はこちら。

で、その後どうなったかという話なのですが、結論から言いますと、

いま、結構痛いです。

声を大にして言いたいくらい。

当時は術後1ヶ月の時点であれこれ感じているところを記していたわけですが、たぶん暖かくなるにつれて少しずつ良くなるのではないか、と期待している部分がありました。

しかし、そうではありませんでした。

実は縁あって、1月末から新横浜のオフィスで週5日、フルタイムで仕事をしています。これはもちろん、たまたま自分に合いそうな求人があったからなのですが、仕事を再開するにあたり、元の在宅中心のフリーランスの働き方を選ばなかったのには理由があります。

ひとつは、痛みの感じ方がいわゆる「気の持ちよう」に大きく左右されるため、在宅仕事だとどうしても自分の体調に意識を向けがちになることが懸念されたから。もうひとつは、単純に自宅が古い木造で「寒い」からという理由でした。

自宅から約1時間の通勤はそれなりに大変ではありました。何しろ面接に行った時点では退院後、それだけの距離を移動するのも初めてという状況でしたし、今でも毎日、駅の階段を上りきると息が切れます。

しかし、家にいるよりは外で仕事をしているほうが明らかに気が紛れます。少なくともパソコンに向かって作業をしている間は痛みを意識することはありません。ただし、席を立ってプリンターのところまで行くだけでも、痛みは戻ってきます。

仕事を始めた頃は咳が出やすいという症状も残っていたので、それもやはり痛みを引き起こすきっかけになります。さすがに咳は暖かくなるにつれて出なくなってきましたので、その点ではだいぶしのぎやすくなったと言えるでしょう。

ところが、当初考えていた「寒さ」言い換えれば温度差のストレスよりも、痛みを増悪させる因子として重要なのは「気圧の変化」であると感じるようになってきました。具体的には「雨が降る前に痛みが強くなる」という現象が繰り返し再現されるようになっていた、ということです。

どのくらい前から痛みが強くなるのかというと、雨が降る前日にははっきりと体感として現れます。たとえ、その日がどれほどお天気であっても、です。

奇妙なことに、この現象は昨年末に椎間板ヘルニアで動けなくなった妻の腰の痛みとかなりの確率で一致します。

というわけで、梅雨に入ってからはなおさら痛みが強く、しかもほぼその状態が持続しています。正直、退院直後を除けば今が一番辛いといってもいい状況です。

しかし、気圧の変化がPTPSを増悪させる、というのも実は正確ではないような気がします。では、どういうことなのかというと、結局は「体がしんどいと痛みを強く感じる」ということなのだと思います。

体調が良ければそれなりに痛みを受け止めることができる(あるいは、ある程度無視できたり受け流せる)けれども、睡眠不足だったり、運動不足だったり、過労気味であったり、そういったさまざまな理由で「しんどい」状態になると、痛みを受け止め切れなくなる、といった捉え方が正しいのではないかと思います。

そして、自分のことをよくよく振り返ってみれば、もともと暑さ寒さの気温差にももちろん弱いのだけれど、それよりも体にこたえるのが湿気の多さや気圧の変化(特に低いほうへの変化)だった、と。

妻にはよく言われるのですが、毎年、梅雨時には「死にたい」と言っているらしいです。そして、夏もかなり弱っている、とも言われました。

もしかしたら、これから一番きつい季節なのかもしれません。涼しくなるまでなんとか持ちこたえられるでしょうか・・・近年、夏の暑さがますます厳しくなり、10月中頃まで夏のような天気が続くので、まったく先が思いやられます。

波はあるにせよ、術後の痛みが時間とともに軽快していくということが確信できるのであれば、まだ我慢もできます。

しかし、これがもし今考えているように、体力が低下したりコンディションの悪いときに増悪するという性質のものであるならば、これから年齢を重ねるに伴って、むしろ辛くなっていく可能性もあるわけで。

まあ、そうなればこの先あんまり長く生きるのもどうなんだろうという話にもなります。

痛みがあると眠りが浅くなってしまうし、夜中に目が覚めてしばらく眠れないこともしばしばあります。仕事が休みの日は日中もできるだけ仮眠をとって、普段の睡眠不足の解消に努めるという生活が続いていますが、最近は眠りたくても眠れないという感じになってきました。

頭も痛くなってきたので、今日はもうそろそろ寝たほうがいいでしょう。できるだけ長い時間眠れることを祈りつつ床に就くことにします。

今週は術後半年ということで造影CT検査を受けたので、来週には検査結果を聞きに行きますが、そのあたりの話はまた次回。それではおやすみなさい。

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