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【Synthesizer V】 プレイリスト全曲解説

2022年1月からSynthesizer Vの歌声データベース「Saki AI」と「京町セイカAI」を使って、過去に自分が公開してきたオリジナル楽曲をリメイクしています。

音源はSoundcloudにアップロードしてプレイリストにまとめていますので、上記リンクからお聴きいただけます。

この記事では、リメイクした各楽曲ごとにコメントを記しておきたいと思います。(新しく楽曲を追加するたびに随時更新しています)

Nostalgic Future feat. 京町セイカ AI

初出は2011/10/23のニコニコ動画投稿。
Sakiさんでも試してみたんですが、やはり少しキーが高く・・・京町セイカさんにテンション&ジェンダーのパラメーターちょい上げたセッティングで大人っぽく歌っていただきました。
欲を言えば、この曲に関してはもうちょっとドライな感じで、かつヒロイックなニュアンスが出ればなあ、というところなのですが。
セイカさん、本来はとてもスウィートな歌声なので、かなり頑張った方でしょう。
英語の発音がとても素敵なので、歌ってもらった甲斐があったな、と思います。
あ、歌詞をワンフレーズだけ変えました。元々ちょっとしっくりこないと思っていた部分だったので。
楽器関係のトラックは大幅には変更していませんが、ミックスも含め細かくはいじってます。結果的に音圧も広がりも向上したかと。

After the Rain feat. 京町セイカ AI

初出は2009/10/30のニコニコ動画投稿。
その後、少しブラッシュアップしてGUMIオリジナル曲のコンテストに出したら優秀曲に選ばれて、各種サブスクで配信もしていただいているのですが。
まあ、そうは言ってもこれだけキレイに歌ってもらえると、もう何も文句のつけようがありません。
京町セイカさん、曲さえちゃんとしていれば本当に手のかからない子です。
GUMIのかわいらしさもかなり受け継いでいると思います。

桜咲く頃 feat. 京町セイカ AI

初出は2009/12/21のニコニコ動画投稿。
Drumsは全部差し替え。Bassに関しては元のMIDIデータを生かしつつプラグイン音源でゴースト・ノートを入れて跳ねたノリを強調。
低いところはSakiさんでもいい感じなんですが、何せ上の方が結構高い音まで使ってしまっているので、作業を始めて比較的早いうちからもうこれは京町セイカさんにしか歌えない、という感じで進めていました。

過去にGUMIバージョンで一度作り直した時点で、すごく「人っぽい」ものにできたという自負があったのですが、Synthesizer Vだともうレベルが違いますね。
声がすごくGUMIっぽく聴こえるので、いいところを残しつつ完成度だけが上がった、みたいに感じています。

Stargazer feat. Saki AI


この曲は元のアレンジで歌ってもらうなら京町セイカさんの方でほぼ完璧、と思ったので(いや、実際Sakiさんが歌ったのも悪くはないんですけどね)、どうせならSakiさんにはちょっと大人っぽくボサノヴァ・テイストのアレンジで歌ってもらいたい、と。
思いついてしまったらもう、やるしかないという感じで作りました。
コーラスも追加。

Stargazer feat. 京町セイカ AI

初出は2009/9/19のニコニコ動画投稿。
今回のリメイクにあたり、ストリングス・アレンジでコード・トーンに対して半音でぶつかる音があったので修正。歌メロに対してもエレピのヴォイシングが微妙なところがあったので修正。
パーカッションはLogic Proのアップデートで追加された音源を駆使していろいろと変化をつけたり。

CARNIVAL feat. Saki AI

初出は2009/10/10のニコニコ動画投稿。その後一度リメイクしています。
間奏のナイロン弦ギターで弾いたソロのオーディオ・データを失っていたため、Grand Concert Duet Ambianceで再度収録。なかなか生っぽく録れたものの、タイム感もヤバいしミュートができてなくてノイズも入りまくり。
ただ、 パーカッションはLogic Proのアップデートで追加された音源を駆使してパワーアップしたので、そこに埋もれて目立ってはいないかも。
最後になぜか猫の鳴き声を入れたくなって入れたのだけど、これで歌詞の解釈が変わってしまう可能性があることを考えると良かったのかどうか。ま、考えすぎかも。

My Best Friend feat. Saki AI

この曲はオリジナルのキーだとSakiさんが少し苦しそうだったので、半音下げてみました。
Sakiさんの凄いのは、高音がちょっと厳しい感じの時は本当にそういうふうに聴こえるというところ。これはライト版で試した他の歌声データベースにはない点で、もちろん京町セイカさんにも見られない特徴。Sakiさんだけが明らかに異常な「人っぽさ」を持っていると思う。
結局、半音下げて良くなったと思います。

My Best Friend feat. 京町セイカ AI

初出は2011/8/4のニコニコ動画投稿。
京町セイカさんはオリジナル・キーでも歌いこなしてはいたんだけど、Sakiさんに合わせて半音下げたオケのほうがより自然に聴こえたので同じキーで収録。
曲の世界観にはセイカさんの声のほうがよりマッチしているのかも。まあこれは好みの問題でしょう。

Sailing Notes feat. 京町セイカ AI

初出は1014/5/10のnote投稿。
訳あって動画の制作・公開には至っていません。その辺りの経緯はこの記事で触れています。

京町セイカAIのポテンシャルを最大限に生かすことができた曲だと思います。
音域も広いしけっして歌うのが簡単な曲ではないのですが、表現的にも文句のつけようがなく、聴いていて気持ちのいいところがよく出ていると思います。

Parallax feat. Saki AI

初出は2010/11/25のニコニコ動画投稿。
この曲もやはりSakiさんのテイストだと思います。(まあ、セイカさんでも結構いけるとは思うんですが、棲み分けとしてはちょっと違うかなと)
オケはベースの譜割りから音源の種類も変えましたし、ドラムも総入れ替え。とにかくしっくりこないところがいろいろあったので。
コーラスというか、サビでの下でハモってるパートはどうもクリアに響かないので今回思い切ってカットしました。
アレンジもミックスもなかなか苦戦した曲です。

Stay With Me feat. Saki AI

初出は2012/10/4のニコニコ動画投稿。
これはもう絶対にSakiさんの声が合うだろうと思って一択でした。
音域的な話ではなく、曲調というか、世界観の問題で。
オリジナルでも英語詞の部分はGUMI Englishに歌ってもらったヴァージョンを作っていましたが、Saki AIの英語は発音がキレイで安定感があります。

Rendezvous feat. Saki AI

最初はセイカさんの出来があまりにもハマっていたので、Sakiさんヴァージョンの公開は見送ろうかとも思ったのですが、ディテールの情報量がすごいんですよ、Sakiさんは。
とてもていねいに、感情が繊細に聴こえてくる感じがして、いいんですよ。
そしてハモりがきれいなところも捨てがたい。なのでこれは両方とも生かしました。
で、そのコーラスなんですが、やはりコード・トーンに対して半音でぶつかっているところがあったことに気がついて修正しました。
これもハモりが非常にクリアに聴こえるからでしょうか。いやいや、今まで自分がいかに思い込みでアレンジをしていたか、という話でしかないのですが。

Rendezvous feat. 京町セイカ AI

初出は2010/4/3のニコニコ動画投稿。その後一度リメイクしています。
セイカさんの声が可愛すぎて死にそうです。
ただし、エンディングの英語詞のハーモニー・パートはセイカさんの声のみではちょっと響きが良くなかったので、上のパートはSakiさんに手伝ってもらいました。

Sweet Pain feat. 京町セイカ AI

初出は2009/9/7のニコニコ動画投稿。その後何度もリメイクしている曲です。Sakiさんにも歌ってみてもらったのですが、やはりこの曲はセイカさんのほうが合っていました。
冒頭のコーラスとか、倍音の出方がGUMIを彷彿とさせる感じで。
とはいえ、パラメーターは少しいじっています。その結果、ちょっと谷村有美さんっぽい感じになったと個人的には思っています。




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