【広島市】牛ホルモンおでん@あきちゃん
はじめに
みなさんこんにちは!
オールシーズンおでんが食べられる地域って魅力的だなっと思ったことありませんか?
冬場にコンビニ行ったらおでんが置いてあって「あ、季節だな」なんて思う地域もあれば、飲食店に夏場でもおでんが常設してあっていつでも食べられる環境が整っている地域もあるんですよね。
私の住まう地域はおでんは冬場に出てくる環境で、旅先で冬でないのにおでんに巡り合うと「あぁ旅行して食文化の違うところに来ているんだなぁ」としみじみ思ったりします。
この記事では以前広島旅行した際目当てのローカルフードを食すと同時に偶然出会ったおでんのご紹介をします。
お店の場所
今回ご紹介するのは「あきちゃん」です。
こちらの店舗は以前noteでもアップしたホルモン天ぷらの紹介をしたお店でもあります。
場所は広島市内の路面電車の通るエリアで、繁華街から少し外れた西側にあり最寄り駅はJRなら西広島の方が近いです。
路面電車広電利用の際は福島町駅で降りると徒歩3分ほどでお店に着きます。
外観・内観・お料理
街の小さな食堂といった店構えで20人ほど来客があると満席になる程度の広さとなっていて、カウンターと数卓のテーブル席があります。
厨房では天ぷら屋さんだけあり常に揚げている音が響き、聞いているだけで楽しい空間ですがビジュアル的に目を引くのは入り口すぐにある大きなおでん鍋。
広島のこのような地域に密着した食堂ではおでんは日常的に提供されている料理のようで、こちらのお店に限らずおでんをメニューの一部に常設している飲食店は結構あるようです。
おでん鍋をのぞいてみると真っ黒なお汁が並々と張っていてそこから串に刺さったおでん種がひょっこりと顔を出していて、動物系の出汁をとって真っ黒なおでん汁が特徴の「静岡おでん」に通じるものを感じます。
こちらのお店では目当てだった「ホルモン天ぷら」を頂いたのですが、一目で私を観光客だと察した店員さん、すかさずおでんのご紹介をしていただきまして広島にしかないおでん種をお勧めしてくださいました。
それが今回紹介する不思議な一品「がり」です。
がり?と聞くと甘酢漬けの生姜を思い浮かべる方多いと思います。
私も「あれ?がりって言ったのかしら?」と普段から耳が悪くしっかり聞き取れていなかったのですが、後から調べたら確かに「がり」。
折角と思い注文するとお皿にささっと盛って提供して頂きましたが外観からもう楽しい。
すごい形をした肉の塊、これは何?
ホルモンを取り扱うお店だから多分どこかの内蔵系だと思い暫し観察、外側はぷにぷにした感触でかなりコラーゲン質。
トリミングした際に付いてきたお肉らしい部位を除くとこのコラーゲンがほぼ全体を占めていて外側に飛び出た大豆サイズの何かもとっても弾力があります。
これだけのコラーゲンとなるとアキレスのすじの部位じゃないとこんなに大きなの無いと思うし、でも明らかにこんな形ではないはずだし、肉と肉の間にあるすじではこんな厚みないし…と色々考えてみましたがわからない。
分からないのでとりあえず頂きながら後で聞いてみることにして先ず食べてみます。
するとよく煮込んでありとてもぷるぷるで柔らかく仕上がっていますがもっちりすぎて箸で裂けません。
これは美容に良い成分の塊ね、とかぶりついてみるととっても柔らかで濃厚な味わいが口に広がります。
コラーゲン質を丸ごと食べているので口の中がもったりしていつまでも残る感じ、他に食べたことある食材だと極限までトロトロにした豚足とか、脂身をすっかり脂抜ける程煮込んだ角煮の脂身の部分に近しいかも。
これは一つ食べるだけでも食べ応え十分な満足感、そして口内をシュワっと爽やかなお酒で流したいおつまみにもなりそうね。
と不思議なおでん種を頂き楽しい時間を過ごしいざ退店、会計時にあのおでんはどこの部位ですかと聞いたところ、
「牛の食道」なのだそう。
以前noteでもスーパーで購入した牛の肺「やおぎも」を食した記事をご紹介しましたが、おでんだと食道まで活用しているのね、と広島のホルモン文化の深さを再び実感しお店を後にしたのでした、ごちそうさまでした~。
おわりに
様々な地域のおでん種に触れる程に旅行とおでんはつきものだなぁとしみじみ思う経験をしました。
思えば沖縄に行った時もコンビニでソーキやてびちのおでんがあったときの衝撃は忘れられません。
旅行となると観光目線でどうしても有名処のお店や食材に目が移ってしまいがちですが、地元民目線でローカルフードを探すと結構未知の世界がまだまだあるものだと痛感します。
皆様ももし旅行に行った際に「おでん」というキーワードを心に留めて散策したら普段の生活では出会う事の無い食材に巡り合うことがあるかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございました🐾
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