【創作BL】140字創作小説『伝承』

「ししょー、すみません」
小さな体からすぴすぴと鼻の音が聞こえる。
今日は稽古の日であったが弟子が風邪を引いてしまった。
私は弟子の看病をしている。
「これは新技の伝授ですよ」
「?」
「君がいつか弟子を持った時、弟子が風邪を引いたのなら看病してやりなさい。これは一つの伝承ですよ」

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