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新卒3年目の私が、2度目の新規事業で冷蔵庫をひたすら探しながら学んだこと

はじめに

はじめまして、クックパッドマートで受け取り場所の什器開発・運用を担当している松岡大輔です。

今日は、クックパッドマートの受け取り場所にある冷蔵庫について私が何を考え何を苦しみ何を選択し何を学びどう進んでいるのかを共有したいと思います。
私のチャレンジを通して何か感じていただけると幸いです。

クックパッドマートにジョインした理由

私は学生時代からヘルスケアのアプリを友達と作っており、世の中の役に立つサービスを作りたいという思いで、2016年春に新卒としてクックパッドに入社しました。
1年目はレシピ検索まわりを担当するサービス開発ディレクターとして働き、2年目の始まりのタイミングで、料理動画をユーザーが撮れるCookin'というアプリを提案しチームを立ち上げリリースしました。
ただこれがうまくいかずクローズになり、事業を作っていくということに関して己の実力不足を痛切に感じました。

これまでの自信がバッキバキになり、チャレンジしたことを評価してくれた人はいましたが、目標に対して何の結果も残せなかった自分は口だけが多少達者な若者であるという現実に打ちひしがれました。

ここでクックパッドマートの事業責任者である福崎に声をかけられ、クックパッドマートでチャレンジしてみないかという誘いを受けました。
私はこのクックパッドマートでのチャレンジが自分の無力さからくる絶望感に打ち克つ方法だと感じたこと、美味しい食材が簡単に手に入ることで、毎日の料理が楽しみになる ということは自分の中ではっきり分かっていたことからクックパッドマートにジョインすることに決めました。

ジョインして任された領域は「受け取り場所」

私がジョインして任された領域は「受け取り場所」でした。
クックパッドマートは個別宅配ではなく、「受け取り場所」に商品を配達しそれをお客様が商品を取りに行くモデルです。

その受け取り場所の開拓以外の部分、設置するもの・設置した後の運用につ
いて任されることになりました。
受け取り場所の開拓について、グループマネジャーの佐藤の記事はこちら。
これまでにない形のサービスで、ゼロからパートナーを開拓していったお話

これまでスマホの中でしかサービスを展開することしかやったことが無かったので、現実世界に何かを置いてそれをうまく回していくという役割にワクワクと不安を感じていたことをよく覚えています。

最初はクーラーボックスだった

私がジョインした8月、社内テストのみで運用されていたクックパッドマートの受け取り場所はクーラーボックスとラックでした。

ここに社内のお客さんが受け取りに来て、商品をピックアップしていくという形です。
ジョインして最初はまず毎日クーラーボックスの中に商品を陳列したり、実際にどういうふうに受け取られているのかを観察しました。
そこから分かってきたのが、運用としてクーラーボックスは設置場所を選ばない代わりに保冷の面でオペレーションコストがかかること、お客さんが受け取る際にクーラーボックスから商品をピックアップすることに慣れてなく戸惑いが発生することでした。

そこで考えられる受け取り什器を調査し比較しました。
ここでの比較で何を重視したかというと、ユーザーファーストであることとスケールする形であることです。
受け取り場所もサービスの一部であり、この体験次第でサービスへの印象が変わってしまうということからユーザーファーストかどうかというのは、かなり重視しました。
ここは新卒1年目に叩き込まれたユーザーファーストを中心としたサービス開発の考え方からきています。

コンテナ探してきて冷蔵庫に変えた

そこで比較後、実際に色々な什器を試していて分かったのですが、既存の什器や手法を維持しようというバイアスが自分の中に想像以上にありました。
これは自分でも驚いて、毎日見ている物理的なモノには思い入れが無意識のうちに生まれます。

ただこんなバイアスは事業の成長には一切不要なので、自分にバイアスがかかっているなと意識しその上で合理的判断をしました。

そして選んだのは、冷蔵庫とラックでした。
冷蔵庫にしたことで冷蔵に関するリスクはほぼゼロになったこと、商品が美味しそうに見えるようになったこと、鍵があるためいざという時はセキュリティを強化できること、配送の面でも効率化できるなど、多くのメリットがありました。
新しい什器の導入など今までの延長線ではない変更は、問題が一つずつではなく一気に解決するということをここで学びました。

そして次なる課題が見えてきた

そして上記の冷蔵庫とラックの形で9月にサービスをリリースしました。
設置のために何度も学芸大学とオフィスを往復したり、テスト運用なども必死でやっていたので、リリース後設置什器に関して大きな問題が発生せず胸を撫で下ろしました。

しかしサービスリリースしてまたいくつかの課題が見え始めました。
例えば一つの受け取り場所あたりもっと多くの冷蔵商品を取り扱いたいこと、サービスイメージとしてもっと洗練させたものにしたいこと、セキュリティのリスクなどです。
ここで冷蔵庫の刷新を検討し始めました。

クックパッドマートは新規事業で生鮮食品という管理が難しいものを扱う事業であり、こういう新しい課題はどんどん生まれてきます。
ここで頭の中にあったのは、できるだけ小さく初めて、仮説検証を繰り返すというサービス開発のフローそのものです。
事業の中で何か人に使われるものを作る限り、この流れは何にも変わらないということをここで学びました。

深センに冷蔵庫視察に飛ぶ

このあたりで日本の冷蔵庫業界にもかなり詳しくなってきており、私達の課題を満たす冷蔵庫が日本にあまりないことも分かってきました。
日本にこういうサイズの冷蔵庫の需要はそもそもあまりないんですね。

中国でこういう形の冷蔵庫を多く生産しているのが分かり、中国からの輸入を検討し始めました。
色々情報を仕入れる中で分かったのが、メーカー探しは闇雲にやってもダメ、 工場の品質リスクなどを考慮しながら探す必要があることです。
加えて私達の場合求める要件について、実物を見ないと判断できないということも分かってきました。

そこで何をやったかというと中国最大級の見本市、広東フェアでひたすら冷蔵庫を見まくりました。
丸2日かけて100個以上の冷蔵庫をひたすら開け閉めし、スペック表をまとめ、仕様変更はできるかを聞き、写真を撮り....ということをやりました。
ニコニコしながら一生分の冷蔵庫を触りました。

おまけ 冷蔵庫ビジネス

本題から脱線して、冷蔵庫ビジネスのお話をしたいと思います。
最近日本でも冷蔵庫ビジネスが増えています。
例えば最近資金調達を発表された600さんや、OFFICE DE YASAIさんなど。

中国でも冷蔵庫ビジネスは一時期大量に増えて、今はかなり姿を消してしまいました。
私個人の考えとしては、無人であること、それによって今までの習慣が大きく変わるなど必然性が無いとうまくいかないと思っています。
クックパッドマートの場合は、家の近くで買えなかった商品が、帰り道に、品質を保ったまま手に入れることができます。
そのため冷蔵庫ビジネスとしてうまくいく条件は揃っています。

スケールをするため新冷蔵庫を比較検討し決めた

こうして中国での冷蔵庫探しの旅から帰国し、日本の主要メーカーとも話をし、冷蔵庫を比較検討しました。
ここでの比較軸となったのは、スケールを考えた時にベストな選択肢かどうかです。
前回の比較とは全く違い、0→10の冷蔵庫ではなく、10→200にベストな冷蔵庫を決めました。

事業の状況によってベストな選択肢は全く違うこと、何かを決めるにはその時情報収集をやりきることが必要であり、それをやっていないとすぐにひっくり返ってしまうという恐ろしさをここで痛感しました。

ここから冷蔵庫をどんどん進化させていきます

こうして冷蔵庫が決まり、全受け取り場所に新しい冷蔵庫を設置しました。
そしてここからが冷蔵庫がクックパッドマートの価値をどんどん高めていくスタートだと思っています。

クックパッドマートの事業を伸ばす上で、アプリでは解決できず、冷蔵庫でしか実現できない価値があります。
具体的な機能についてはまだお話できないのですが、早速来月からどんどん新しい機能を冷蔵庫に付けていく予定です。
楽しみにしておいてください。

この経験から伝えたいこと

長くなってしまいましたが、これが私が冷蔵庫について何を考え何を苦しみ何を選択しどう進んでいるのかのお話でした。

この経験から最後に伝えたいことが1つあります。

未経験でもとにかくチャレンジしていくこと、ビビらないこと

ジョイン時に受け取り場所、冷蔵庫担当って言われた時、こういうリアルが絡むのは未経験なので別のことやらせてくださいって言わずに飛び込みました。
深センでの冷蔵庫探しも、とても広大な展示会会場で何にも分からない中でひたすら探しました。
もちろんこれまでやったことが無いことなので、うまくいかないことは多くあります。
でもビビって新しいことに飛び込むことをやめてしまった時点で、格好悪いです。
何かを成し遂げたいならば、ビビらずに貪欲にチャレンジして欲しいです。
私はチャレンジを続けます。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
この記事が今の自分がこのままでいいのか、チャレンジするべきかどうかで悩んでいる方の参考になれば幸いです。

スキありがとうございます!
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クックパッドマートの開発秘話や、サービスに対する想いなどを書いています。
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