見出し画像

自称「料理ができない男子」のその後・・

自称「料理ができない男性」を集めて始まった料理ワークショップを終えて、参加した料理男子5名の皆さんは、すっかり”俺って料理ちょっとできるかも”状態になったわけですが、その後の生活に変化はあったのでしょうか。

プロ並みじゃなくていい、さりげなく作れるようになりたい

少し時を戻して、全5回のワークショップが始まる前、ワークショップに期待することを皆さんから付箋に書き出してもらっていました。

家庭料理ができるようになる

画像4

「レストラン並みの料理が作れるようになりたい」とか「料理が上手くなってパートナーを驚かせたい」というような動機ではなく、皆さんとても謙虚で現実的。「冷蔵庫にあるもので、さりげなく作れるようになりたい」というような動機が目立ちました。

また、今回のワークショップの参加条件に「男性でかつパートナーと結婚または同棲される予定のある方、または結婚・同棲されて2年以内の方」という条件が入っていたこともあり、「今後のパートナーとの関係性を良くするために料理スキルを身につけたい」というこちらの狙い通りの動機も。

しかも、プロ並みに上手くなりすぎると、パートナーには喜ばれないことを察しているようで、「詳しくなりすぎて逆に面倒な人にならない」ということまで考えている人もいて驚きでした。

画像3

画像3

よくある話ですが、「男性が料理に凝る=めんどくさい」というイメージを持たれている女性が多いのではないでしょうか。夫婦のエピソードとしても、“夫が料理するとキッチンが汚れる”“夫が鉄鍋を買ってきて収納スペースに困っている“”夫が料理に凝るようになって味にうるさくなった”など、男性が料理をすることに対してのネガティブなエピソードが語られることも多いですよね。

今回のワークショップに参加された料理男子の皆さんは、“パートナーが料理ができるようになるのは嬉しいけど、私より上手くなられたら困る”というパートナーの心理も理解しつつ、パートナーと心地よい暮らしを実現するために料理を学ぼうとされていたのです。

画像5

自称“料理ができない”料理男子たちがつくった料理録。見栄えもよく、楽しんで料理している様子が伝わってきます。

ワークショップ後に変わった、料理の価値

そんな自称“料理ができない”料理男子たちが全5回のワークショップを終えて、料理に対する苦手意識はもちろん、料理に対する価値が変わったといいます。

料理に物怖じしなくなって、料理に対する抵抗がなくなりました。料理が面倒だと感じなくなったし、毎回味付けや香りなど発見があり楽しいです。最近は、盛り付けなど人を意識するようになりました。
まだ、「料理が得意」とは言えないけれど、食材を見てレシピを決められるようになり「料理ができる人」になれたと思います!(37歳/パートナーと結婚予定)

ワークショップ参加前までは、自宅で料理する=外食より安く済む=経済性というような捉え方が強かったように思います。参加後は、自宅で料理=他者との関係性を強化したり、コミュニケーションに深みを持たせるのようなツールに近いなと。夫婦間の関係性もですが、友人との距離感も良好にできる可能性があることを実感しました。これからは積極的に、料理を通じてコミュニケートしていきたいと思います!(25歳/新婚/共働き)
妻はいつも「美味しい」とか「段取りが良くなったね」などとフィードバックしてくれて、必ずリアクションをしてくれるのが励みになっています。一方で、料理中は一言も口を出さないようにしてくれていて、彼女は自分の料理が上手になるプロセスを横で楽しんでいるようです。
料理をするようになって妻と一緒にいる時間の質が上がりました。外食を一緒にしていてもコミュニケーションの量は一緒かもしれないが、どちらかが料理をすることで、お互いに「ありがとう」が生まれる。それがいい時間に繋がっていると思う。(29歳/結婚3年目/共働き)

料理は単なる家事スキルの一つではなく、パートナーとのコミュニケーションをより良好にするためのツールだと気づかれたようですね。皆さん、料理に対する価値観が大きく変わりました。

最後に、料理ワークショップに参加してくれた2名の料理男子とそれぞれのパートナーにご協力いただき、ワークショップ後の暮らしの変化やお互いの心境について伺いました。料理男子プロジェクトが伝えたい想いもこもっています。ぜひご覧ください。


その後のその後・・

昨年6月のワークショップの参加者の方から、新たな家族の誕生写真とともに素敵な近況報告が届きました。

先日第一子の元気な男の子が産まれました!そこでコロナが重なり私も完全在宅勤務継続中なのですが、奥さんはまだ完全に回復していないので、これまでたまに土日に一食作る程度だった料理をほぼ毎日三食作っております!
そして、去年のワークショップで宣言していた「冷蔵庫にあるものでとりあえず何かつくれるようになる」というのはいつの間にやら毎日実践しています。未だに生姜焼きと肉じゃがはヘビロテですが、決まったレシピを見ずになんとなく作る機会も増えてきており、どんな味になるのか作る工程も日々楽しんで取り組めるようになりました。
こうなるにあたり、昨年のワークショップがきっかけとなったこと(切るハードルを下げられた、とりあえず作っても問題ないとわかった、具材は同じ大きさに等基本動作)は間違いないです。(29歳/結婚3年目/共働き)

これからも世の中に料理男子を増やすために、活動していきます。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

サポートありがとうございます!毎日の料理を楽しみにする料理男子が増えるよう、これからも活動していきます🍳サポートは、シェアやコメントをいただけると嬉しいです❣️