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物忘れ外来受診のご褒美に♪

泥棒が私の家のバスタオルと洗濯ばさみを盗んでいったぁぁ!!と、

母は知り合いの方に電話を掛け、近所の派出所まで同行してもらったそうで・・・

実は今回で盗まれた騒ぎは2回目になります。

1回目は警察が母の自宅にやってきて色々調べてくださったのですが、

泥棒に入られたような形跡はなく、母の年齢からして(83歳)

もしかしたら認知症かもと疑われておりました。

ワタシが母の様子を見る限りでは認知症とはあまり思えず、

もしかしたら体のどこかに悪いものがあって、それが原因となっての

せん妄かもしれんな・・・と友人には話していたのです。


で、地域包括支援センターとの面談前に一度認知症専門外来を受診して

検査をしてハッキリさせようと思ったのですが、

気位が高い母をどう説得しようかとしばし考えまして、、、

これならいける!という戦略が思い浮かびましたwww

説得はこのようにしました。



ワタシ:『今後また泥棒に入られても警察は認知症を疑っているから、まともに取り合ってくれんし、ちゃんと認知症ではないという証明をするために検査しておこうよ! で、認知症でないのならまた同じような事が起きた時、警察の方にも自分は検査してますが認知症じゃなかったです!って堂々と言えるでしょ』

そういうと、母は『よ~し!証明してやるぅ!!』と張り切りました(笑)

しかしながら、周囲から認知症ではないかと思われたことへのショックはあったので、

その元気回復のために、その受診が終わったら日を変えて

母の大好きな温泉に行こう!と約束しました。

わ~!そうしましょ!そうしましょ!と一気に母が明るくなったので、

前向きな状態で物忘れ外来を受診することができました。


そして、母は認知症テストは、、、

30点満点中28点!


認知症ではありませんでした。

病院に来たついでなので、全身を隈なく健康診断しましょうということで、

血液検査、心電図、X線、、、

そこでわかったのは、母の高血圧症でした。

計測したら200超えてました Σ( ̄ロ ̄lll)


認知症からの幻覚や妄想ではなく、、、

高血圧からの せん妄だったわけです。(思っていた通りだったw)

※認知症とせん妄はとても似てる症状が出るので、
判断が難しい場合もあります。

せん妄発症のリスクは多岐に及びます。
ただし、基本的なリスクファクターは、認知症高血圧、アルコール依存の既往歴、入院時の重症度。

・宿主因子

宿主因子は患者がもつ素因であり、せん妄発症のリスク評価には欠かせない情報である。

PADガイドラインでは、基本的なリスク要因として認知症・高血圧・アルコール依存の既往歴、入院時の重症度を挙げ、エビデンスレベルBとしている。

・医原性因子

鎮静誘発性の昏睡はICU患者のせん妄発生のリスク因子であるという報告や、ベンゾジアゼピンよりデクスメデトミジンのほうがせん妄発症を減少させるという報告を引用し、さらなる調査が必要性としながらも、昏睡やベンゾジアゼピンの使用がせん妄発症のリスク要因となりうることを示唆している。
ベンゾジアゼピン系薬物は、アルコールの離脱症状のある患者において症状の持続期間や程度を減少させることが報告されている。

臨床でよく経験する不眠に関しては、せん妄による不眠なのか、不眠によるせん妄なのかは明らかになっていないが、せん妄を発症している患者は、発症していない患者に比べてレム睡眠の頻度が減少し、その時間も短く、レム睡眠の出現までに時間を要することが報告されている


ということで、降圧剤を処方します!となったのですが、

今度はその場で薬は嫌だと母が言い出しまして・・・(-_-;)

先生とワタシで母を必死に説得しました。

先生は薬の安全性と飲まない方が損をするというお話をしてくださり、

ワタシは先生がせっかく詳しく教えてくださってるのだから

元気で長生きするために飲もうよ~!を先生の説得の合間合間に

母に言っていましたら、ようやく納得してくれたようで

薬飲みます!と決心してくれました (良かったわ~www)


そして、今回の母の泥棒騒ぎに巻き込んでしまった方々には

お世話になった御礼と受診の結果を報告しまして、

今後また何かおかしいことを母が言ってきたときには、

ワタシに連絡をお願い致します!とスマホ番号を登録して頂きました。


今日は物忘れ外来を受診したご褒美の温泉に行ってきました。

龍様神社の琵琶湖を挟んで前にあるラドン温泉 天葉の湯

朝、龍様神社にて龍神祝詞を唱え御礼参りを済ませてから天葉の湯へ。

天葉の湯 テラス席から
写真向かって右の山裾に龍様神社があります。


たっぷり温泉を堪能したあとの昼ご飯。テラス席で琵琶湖を眺めながら


この下は長命寺港です。天葉の湯の前には長命寺があります。


高血圧を放置していたら、もっと大変なことになっていたと思います。

今回、母の泥棒入った騒ぎから、病院へ受診する運びになったこと、

お導きに心から感謝なのです。

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