CONYAK・こんにやく

今のコンテクストを翻訳中、略して・こんにやく・CONYAK // Interpreti…

CONYAK・こんにやく

今のコンテクストを翻訳中、略して・こんにやく・CONYAK // Interpreting the current context through translation.

最近の記事

2023年 ガザ・モノローグ 「友よ」の和訳 Japanese Translation of one of the 2023 Gaza Monologues "My Friend"

原文は以下のリンクからダウンロード可能です。 友よ ガザについてなにか綴って欲しいと書いてくれたあなたの手紙を読んだ時、いつもならすぐに返事をするのだが、今回は何日も沈黙してしまった。今は言葉がない。なぜか?それはもしかすると、今生き延びている残虐さのゆえなのかも知れない。今朝、狂ったミサイルによって隣人の家が破壊され、その瓦礫が我が家に飛び散ったにも関わらず、私と家族は奇跡的に生き延びたからかも知れない。あるいは、今は言葉以上に画が物語っているからかも知れない。あるいは、

    • 「これはジェノサイドの典型的な事例に他なりません」 クレイグ・モカイバー 元・国連人権高等弁務官事務所ニューヨーク事務所長の辞表声明の全文和訳

      以下は、30年以上、国連で勤めてきた、人権高等弁務官事務所ニューヨーク事務所長の辞表声明の全文和訳です。英語の原文は↓のリンクで読めます。 2023年10月28日 高等弁務官殿、 これが人権高等弁務官事務所ニューヨーク事務所長として、私からの最後の公式連絡となります。 多くの同僚を含め、世界中が深刻な苦悩を抱える中、私はこの手紙を書いています。私たちは目の前で再び大量虐殺が展開されているのを目の当たりにしているにもかかわらず、私たちの国連はそれを阻止する力がないようで

      • オリンピックを廃止へ 〜IOCとオリンピックの歴史〜[翻訳]

        翻訳元:Abolish the Olympics. ( Gia Lappe · Jonny Coleman 著、CONYAK訳)2021年7月21日 にわかには信じがたいが、東京”2020”オリンピックが今年開催されてしまう。開会式の時点で東京の人口の20%ほどしかワクチン接種が完了しておらず、選手村に関わるスタッフを含め50人以上の関係者がコロナウイルスに感染し、新しいオリンピックスタジアムで性的暴行が報じられ、開会式の統括が女性を「オリンピッグ」と罵り、[性差別

        • アンティファって何のこと? [まとめ]

          今のコンテクスト(歴史的文脈)を翻訳するCONYAK・こんにやくです。今回は「アンティファ」とは何かについて考えたいと思います。 最近ニュースでよくみる「アンティファ」。 ジョージ・フロイドの白人警官による殺害事件を受け、今でもアメリカで続く抗議活動を扇動しているのは「アンティファ」だとトランプは言い、テロ組織にまで指定しました。ですが、実際はどうなのでしょうか?「アンティファ」とはどのような思想を持った人々を指すのでしょうか? 今回はThe Conversationの記

        2023年 ガザ・モノローグ 「友よ」の和訳 Japanese Translation of one of the 2023 Gaza Monologues "My Friend"

          『あなたもアナーキスト?意外な答えが待っている』 - デイヴィッド・グレーバー [翻訳]

          今のコンテクスト(歴史的文脈)を翻訳するCONYAK・こんにやくです。今回は「アナーキスト」とは何かについて考えたいと思います。 ジョージ・フロイドさんが白人警察官によって殺害されてから一ヶ月が経とうとしているなか、今でもアメリカにおける抗議行動は続いており、ワシントン州シアトルのキャピトル・ヒルでは警察が撤退し、抗議者による自治区Capitol Hill Occupied Protest(通称CHOP、またはCapitol Hill Autonomous Zone - C

          『あなたもアナーキスト?意外な答えが待っている』 - デイヴィッド・グレーバー [翻訳]

          『How Can We Win(私たちに勝ち目なんてある?)』 - Kimberly Jones [動画解説]

          今のコンテクスト(歴史的文脈)を翻訳するCONYAK・こんにやくです。 今回はアメリカで起きている抗議活動の背景について考えたいと思います。 ミネソタ州・ミネアポリスの白人警官デレック・ショーヴィンによる黒人男性、ジョージ・フロイドさんの殺害が引き金の一つとなり、Black Lives Matter (ブラック・ライヴズ・マター/「黒人の命を尊重しろ」)のスローガンの元、米国はじめ、世界中で大規模なデモが今でも行われ続けている。 そんな中、略奪行為に対する反発の声も上がって

          『How Can We Win(私たちに勝ち目なんてある?)』 - Kimberly Jones [動画解説]