見出し画像

「光る君へ」メモ第22回「越前の出会い」まさに新天地

越前編、まるで新しいドラマが始まったかのよう。こういった転換は長い物語には大切ですよね。見ている側も清新な気持ちになる。

それにしても、所作も風習も思いきり現代風で笑ってしまった。
まひろ、椅子に座り慣れてる、お茶を入れ慣れすぎてる、パクッとひとくち食べて「おいしい」。‥‥もう現代人やん😂

浜辺を散歩して、ちょっとすてきな男性にあいさつをして「私の名はまひろと申します」って。
平安時代、大人の女性が異性に名を明かすのは体の関係になるときでしょうが~
‥‥というツッコミは野暮で、下級貴族であり、しかも並外れて好奇心の強いまひろやききょうのような女性は、深窓のお姫様とは生活スタイルもフットワークの軽さも全然違うってことですね、了解です👍

というか、この時代(というか近現代に入るまでずっとそうですが)、そもそも「貞操」って考え方自体がほぼないので、男女が体の関係になるのはとても簡単なことだったはず。
ききょうと斉信(はんにゃ金田)も「いつのまに?」てぐらい素早く関係してましたよね。そう考えると、女性の名前も割とふつうに流通していたのかもしれません(笑)

松下洸平、さすが黙っていても存在感あるな~と感心する。
ただ、主人公と大きなかかわりをもつ宋人の役を日本人が演じるのか、うーむ‥‥と思っていたら、最後いきなり流ちょうな日本語を話し始めてびっくり。
さらに予告で日本人の可能性もあることが示唆されて、そういうことか~と。
いろいろ考えて作られていますね。

考えてるな~と思ったのは、道長と明子のシーンもそう。
子どもちゃんがどんどん増えてるのもだけど、明子の前で、これまでになくくつろぎ、愚痴なんか言ってる道長。
そして、道長を積極的に押し倒す明子! 積極的に押し倒され流される道長!

保守的な視聴者は、女の浮気には厳しい視線を向けるものだから、まひろと良い仲になりそうな“いい男・松下洸平”が本格登場したこの回、すかさず、
「道長は道長で、明子という二人めの妻(まひろを含めれば3人目)がいて、まひろと離れても、それなりに楽しく色っぽくやってるんですよ~」
と、ことさら印象づけるシーンをもってきたのだなーと思いながら見てました。

定子さま、本当にいたわしいですね‥‥
父が亡くなり、兄と弟が謀反で遠流、自宅の火災、自分は断髪、そしてお母さんまで。
こういう事情を踏まえると、「枕草子」の印象はずいぶん変わりますよね。

越前で早々に殺されちゃった通訳、『アンメット』の院長だった。
安井順平。「エルピス」「ブギウギ」そして「アンメット」と私が見るドラマで最近よく見る。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,638件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?