見出し画像

議員さんと意見交換会「コロナ禍の小学校生活」

7月初めに実施したアンケートをきっかけに、福岡市議さんたちと小学生のお母さんたち、計10名で「コロナ禍での学校生活」について意見交換会を行いました。「この件で議員さんとじかに話すのは初めて」というお母さんがほとんどだったと思います。これは小さな、でも大事な一歩です。

画像1

杏ちゃんと東出昌大くんが夫婦役で共演した朝ドラ『ごちそうさん』に、杏ちゃんのこんなセリフがあります。8月15日に戦争は終わったけれど、次男は戦死し、夫も生死不明‥‥という状態で、長男(菅田将暉)に語るのです。

「どないしたらよかったんやろう。どないしたら、こんな風に、ならんかったやろか。
 たぶんな、笑われても、怖ぁても、恥ずかしゅうても、言わなあかんことは、言わなあかん。おかしい思うたら、言わなあかんかったんや。
 これは、無力な大人の責任や。
 えらい人は、それを、言わせなあかん。
 山のように言わせて、聞く耳を持たなあかん。
 たぶん、どっちも、無責任やったんや」

ふたりは離婚したので、もう当分、再放送もないでしょうが、DVDソフトを持っているのでいつでも見られる私です‥‥

 
‥‥ということで、お母さんたちは意見を言っていいんですよ。
もちろん、主張のおしつけでなく「コミュニケーション」という姿勢でね。

子どもは、社会の中で「見えない」存在になりがち。
苦しくても、変えたくても、自分では言えないから。選挙権もない。しかも少子化で人数少ないし。
子どもだから、おかしいなとすら気づけないことも多々ある。

子どもをよく知る大人が言うしかない。
耳を貸してくれる「えらい人」を探してつながっていきましょう。
 
1学期も終わりに近づいていますが(すぐに2学期始まりますが😅)
お子さんや学校の様子はどうですか?

以下、その場で出た話からざっくり。

・生徒や先生、その家族から陽性者が出た場合、学校ではどのような流れをたどるのか? ある程度のシミュレーションを事前に示してほしい。わからないことが不安を煽るので。また、いつ誰が感染してもおかしくないのだから、「もし陽性になっても大丈夫だよ、差別や非難はされないよ」というメッセージも事前に発してほしい。

・自分から正しい情報を取りにいく人ばかりではない。テレビ等がセンセーショナルに煽るのだけを見て過剰に怖がったり委縮する人も。しっかりした情報を積極的に発信して、保護者全員に届くようにしてほしい(市?教育委員会?学校?)

・翌週の下校時間(早帰り)・8月は土曜授業がないことなど スケジュールさえ学校からの通知が遅れている。ただでさえコロナ以前から忙しい先生たちが消毒作業に手をとられているのも、本来の業務に相当な支障が出ている一因では?

・マスク着用は呼吸がしづらく、別の健康被害をもたらすおそれがある。休み時間は外して密になりながら遊び、授業が始まると汚いマスクをつけて‥‥矛盾している。

・教育委員会の決定が学校に下りてきて、学校が保護者に通知し、保護者が子どもに伝える。上から下に下りていく形式で、保護者も子どもも「自分ごと」としてとらえていない気がする。家庭でも保護者同士でもコミュニケーション・対話の場が少なすぎる。

・同じ市内といっても地域性は大きく異なる。市で一律に決めるのではなく、もっと学校に裁量を持たせ、先生の力を信じて引き出してほしい。休校中、独自に動いてオンライン授業をしたり、家庭(子ども)とのコミュニケーションをとった学校がほぼゼロだった。

・日本は「子どもの権利条約」を批准している。第31条「休んだり、遊んだり、文化芸術活動に参加する権利」が保障されているか? 感染防止の名目で、子どもは(ある意味、大人よりも)しわ寄せを受けているのでは?

・今こそ教育の本質をみんなで考えよう。

(´-`).。oO(私の感想)

・「教育委員会」という存在がよくわからない。どういう構成で、どんな権限をもっているか? 学校長との役割や権限の違いは? 市長や行政からは独立してるの? 教育委員会のHPを見てもわからないことはどこに聞けばいい? こういうときは、学校に言えばいいの?教育委員会に言ったほうがいいの? ‥‥などなど。
教育委員会の「顔の見えなさ・距離の遠さ」は、「私たちが声を上げてもどうにもならない → 考えてもしょうがない」という無力感につながっているような。

・「感染防止と経済活動の両立」ってよく聞くけど、「感染防止と学ぶ権利の両立」って、ほとんど聞かないよね。

息子小4、1学期の体育は7コマ(1コマは短縮35分)しかなかった。昨年までは、週に3コマ(1コマ45分)あったのに。音楽にいたっては、1学期に2~3コマだったはず。もちろん歌えない、楽器もダメ、音楽を鑑賞するだけ。話し合い、語り合い、グループ活動もできない。これら「健やかな学びの阻害」は「感染防止」の名のもとに何か月、何年許容されるのか?

・とはいえ、保護者側からの声がまだまだ少ないのも現実。「懇談会があったけど、クラスの出席者が10人以下だった」なんて話も聞いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?