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『鎌倉殿の13人』 3話「挙兵は慎重に」メモ前

・都の貴人にして謎のカリスマ、佐殿(頼朝)の本心を見抜き「意気地がない」と一刀両断して人間化できるのが政子なんだな‥‥。

・頼朝は「なかなか本心を見せない」けど、まるきり「本心が見えない」わけではないことがわかったw

・そして、前回あっさり篭絡されたかと思いきや、「私にだけ本心を話すのやめてください」とケンモホロロな義時、良いw その塩対応に頼朝も満足げであるw 

・なんかつまり、前回ラストの温泉シーンって、「熱烈に口説かれて思わず関係もっちゃった」みたいなもんだったのかなーと。裸の付き合いだったからね(浴衣着てたけど)

・あのときは盛り上がったけど、何日か経って我に返りました、みたいなw

・「でもあのセックスには、どこか彼の本質的な切実さがあったよね」みたいなw

・ともかく、頼朝には「ここぞ」というタイミングを一瞬で見極めてガッと押し倒し、合意をとりつけ合体にもちこむ瞬発力と胆力があるんだよね。うう‥ ‥ジンくん‥‥(違うってば)

・センシティブな政治案件が発生したとき、単純でお花畑っぽい宗時も、難しい漢字で書かれた文書は読めない政子も同席させてシェアする頼朝。

手勢がそれだけしかいないともいえるけど、少なくとも「女は最初から蚊帳の外」という人間ではない、と。ま、ヒステリーだけどw 最初から一人で抱え込むわけじゃないんだね。

・鎌倉は孤高のカリスマリーダーではなく、有能だけど普通の人々によって作られていくという描き方なんだな。政子も義時も、また文覚を連れてきた宗時も必要なんだと。

・なんなら、敗れた以仁王や文覚も必要だったという描き方だよね。頼朝挙兵のきっかけや地ならしをした。そんな中、八重をどのように帰着させるのかとても気になる。

・八重は、「父上の言いなり」と言いつつ、新しい夫は夫扱いせず、指一本触れさせていないもよう‥‥

・八重に向かって笑顔で手を振る政子ものすごかったな。「あとはおまかせください」を忠実にやってんだよな。前回の八重との対峙でもわかるように、政子は血も涙もある真人間だから、かわいそうとか申し訳ないとかいう気持ちも奥底にはあるはず。それでもあの笑顔お手振りができるの。強い。

・頼朝が申し訳なさそうな顔で引っ込んじゃうから、その分もひきとって、政子は満面の笑顔でお手振りなんだよね‥‥

・前回、「時々、寝汗をかかれます」とガッキー八重が申し送りしたときは艶めいた響きだったのに、実際の悪夢はまるでギャグだったw これでもガッキー八重と小池政子に心から愛されるんだから、頼朝強い。まじで頼朝のキャラクターが強すぎるw

・頼朝≒キムソクジンという目線で見てるから、頼朝がかっこよくてもかっこ悪くてもめちゃくちゃ良いのである。アドラーを読んでも大河ドラマを見てもキムソクジンを思い浮かべちゃって、わたし大丈夫かな?

・愛之助、彌十郎、猿之助。今作は歌舞伎役者が歌舞伎の技と雰囲気を遺憾なく発揮してるな。クドカン作品では歌舞伎俳優はやっぱり小劇場ふうの演技になる気がする。おもしろいな。そして西田敏行は何に出ても西田敏行w

・彌十郎の時政、「真田丸」の昌幸パパ(草刈正雄)に負けず劣らず良くないか??? ぽんやり人が良く鷹揚だけど、ちゃんとリアリストなのがいい。

・父上の屈辱に涙する小四郎の激情もよかった。醒めたふうだけど、身内の苦境にゃ動かずにいられない人物造形。あとあと効いてくるよねぇ‥‥

・だいぶ書きましたが、メモはさらに後編に続きますw


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