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インタビュー & ご支援のお願い: 夢をかなえるためドイツに渡ります ~ 瀬戸千太郎さん

サッカー選手、瀬戸千太郎さん、18歳。
これまで、
・FCセントラル福岡(小学生)
・CAグランロッサ(中学生)
・筑陽学園高等学校
でそれぞれプレーし、チームに貢献してきました。
十年来、千太郎さんと家族ぐるみの仲だというMさんが「私の推し選手がみなさんに支援を募集中です!」とご紹介くださり、インタビューさせていただくことに。
みなさん、どうぞ最後までお読みいただき、支援の輪を広げてください!

聞き手: イノウエ エミ
(2023年5月取材)

◆ 契約をめざしてドイツに渡ります

―――これからのサッカー生活に向けて、今回、みなさんに支援をお願いしたいそうですね。

はい。海外のチームでプレーして、家族を支えるのが昔からの夢でした。
今回、チャンスがあり、ドイツのチームとの契約をめざして、渡航準備を急いでいます。
夏に始まる次のシーズンから現地でプレーするのが目標です。

そのために、航空券や滞在費などまとまったお金がすぐに必要ですが、自分で準備するのが難しい状況です。
家族や周囲と相談のうえ、みなさんにご支援をお願いすることにしました。
どうぞよろしくお願いします。

―――最初はクラウドファンディングのサイトの利用を検討したとのことですが。

検討したんですが、審査に時間がかかるのと、そもそも個人では利用できないところが多いので。今回はクラファンを通じてではなく、自分で呼びかけさせていただきます。

―――どのようにドイツでの契約をめざすのでしょうか?

卒業後、ドイツ在住のエージェントの方が自分の動画を見て興味をもち、現地のチームのトライアウトに参加するよう勧めてくれました。自分の実力を示せば、どこかのチームと契約できるだろうと言っていただいています。信頼できる方で、現地でも案内などしていただくことになっています。

◆ コミュニケーションは「人として」

―――支援のお願いについてはのちほどあらためてうかがうとして、千太郎さんのことをいろいろ教えてくださいね。サッカーを始めたのはいつですか?

小学2年か3年だったと思います。兄たちもサッカーをやっていて。小学校のグラウンドで練習するチームでした。

―――それからどんどんうまくなって、筑陽学園高校にはサッカーの特待生として入学したそうですね。強豪校ですよね! 部員は何人ぐらいいるんですか?

120~30人くらいいたと思います。

―――その中で、1年生のころから試合に?

はい。

―――高校時代のチームの成績は?

新人戦は、福岡県準優勝でした。3年生のときのインターハイでは福岡県ベスト4です。

―――立派な成績ですね。千太郎さんのポジションは?

ミッドフィルダーです。

―――聞いておきながらサッカーに疎いんですが、ミッドフィルダーというと真ん中のポジションですよね? 攻撃も守備もするし、ゲームを組み立てていくような‥‥。

はい。長いパスを出してゲームを作ったり、短いパスを出して相手をかわしたり。

―――千太郎さんのプレーを見た人が、「視野が広い。何でそんなところが見えるの?」と驚いていました。ほんとに見えているんですか? 勘とかじゃなくて。

見えてます。見たら見えるので‥‥。慣れですかね(笑)。

―――選手としての自分の強みは何だと思いますか?

右足のキックには自信をもっています。パスを出すにしても、足が速い選手にはちょっと遠くに蹴るとか、こういうときは足元に出すとか、状況を見て対応します。

―――ということは、それぞれの選手のこともよく知っておかないといけないですね。

はい。自分は真ん中からボールを出すので、みんなの特徴を一番知っておかないと。チームの中ではコミュニケーションをとって、相手のプレイも見て‥‥。

―――大変ですね‥‥! どんなふうにコミュニケーションをとるんですか?

たとえば、普段のなにげないプレーでもたくさん褒めるとか。そうすると、こっちに目を向けてくれるし、自分の話を聞いてもらいやすくなるので。

―――なるほど、確かに! そういうことは、習ったんですか?

うーん。習ったというより、人として? 褒められたらうれしいじゃないですか、やっぱり。


◆ 海外でプレーするのが夢でした

―――今回、ドイツをめざすことになったきっかけについて教えてください。

先日、ある選考会に参加しました。高校3年生から社会人の方まで参加していて、2時間くらいプレーを見てもらったと思います。東京、大阪、北海道、福岡の4会場で開催されたそうで、今回参加した高校生の中で最高の評価をいただきました。
それがきっかけで、ドイツ在住のエージェントの方が自分の動画を見てくれて、「この選手を見たい」と連絡してくださって。

―――それで、ドイツへ行くことに?

はい。ドイツでのトライアウトに参加するよう勧めていただき、現地でもお世話してくださると。

―――今の日本代表も「海外組」といわれる人が大半ですよね。

はい。自分も海外のチームでプレーするのは昔からの夢でした。
大人とやれるのも大きいし、あちらは下部のリーグでもすごくレベルが高いので、早く海外のサッカーを経験したくて。
自分の実力を示せば、どこかのチームと契約できるだろうと言っていただいています。このチャンスを本気でつかみに行きます!

―――5月中にも渡独されるとのこと。急いでいるのはなぜですか?

ドイツでは5月から6月にかけてがトライアウト期間なので。
エージェントの方といろんなチームをまわるのに、2週間から1か月くらいはかかると思います。契約が成立したら、シーズンオフの間にビザをとったり必要な手続きをして、夏に始まる新しいシーズンでプレーするのが目標です。

―――なるほど、とても具体的なスケジュールですね。うまく運ぶよう祈っています!


◆ 当たり前のことを誰にも負けないくらい徹底的に

―――今は、コーチのアルバイトをしながら、自主練に励んでいるそうですね。

はい。このあとも山の階段を走ります。

―――山の階段‥‥聞いただけできつそうです(笑)。一人で練習するのはつらくないですか? 

サッカーでは負けたくないという気持ちがあるので。これまでも、練習は人並み以上にしてきた自信があります。

―――どうやってそのモチベーションを保てるのか、疑問です。

うーん。中学のときの監督に、「凡事徹底」の意味を調べるように言われたことがあって。

―――凡事徹底? どういう意味でしょう?

最初は「当たり前のことを徹底的にやる」という意味だろうと思いました。でも、調べてみると、「当たり前のことを ”誰にも負けないくらい” 徹底してやる」と書いてあって、そうなんだ、と思って。
それからは、練習前のアップや、終わった後のストレッチも、どんな小さいことでも誰にも負けないように心がけてきました。

―――中学生にすごく厳しい言葉を教えますねー!

そのころは自分の態度がまだ幼かったので言われたんだと思います。「人に要求するより、まず自分にベクトルを向けろ」という意味で。

―――その言葉が千太郎さんの軸になっているんですね。先ほどもコミュニケーションの話が出ましたが、サッカーはチームプレーなので、人間関係がうまくいかないと大変でしょう。何かコツはありますか?

仲が良くないときほど、よくパスを出したりします。

―――えー!

自分にとっては、試合に勝つことが大事なので、仲が良くても悪くてもサッカーには全然関係ないんです。いろいろ喋るより、それをプレーで示すというか‥‥。

―――すごい! それは、相手に通じますか?

通じることも通じないこともあります(笑)。でも、自分はそうするようにしています。

大人でもなかなかできることじゃないですよ。人間、どうしても感情的になるから。千太郎さんは、つらいとき誰かに相談したりするんですか?

母に話すことはあります。慰めてくれるとかより、「嫌ならやめちゃえば?」くらいのリアクションだったりですけど(笑)。

―――お母さんサバサバしてていいですね! 海外への挑戦についてはどうおっしゃってますか?

「自分が好きなようにしなさい」と。もともと、僕ら兄弟がサッカーを始めたのは、母がすすめたとかではなく、たまたま自分たちが興味をもったのがきっかけです。でも、母は送り迎えをしてくれたり、これまでずっと全力で応援してきてくれました。


◆ サッカーで生きていきます

―――今後、どういう選手になりたいと思っていますか?

チームに欠かせない選手になりたいです。特別に目立たなくても、「いなかったらやばいよね」みたいな。

―――あ、目立ちたい気持ちはないんですね。

点を取ったりして目立つとうれしいですけどね(笑)。
でも自分は、相手のボールを奪ったり、パスカットしたり、良いパスを出したりしたほうが良いタイプだと思うので。あと、よく走るとか、怪我をしないとか‥‥。

―――めちゃくちゃチームに貢献するじゃないですか。

というか、そうじゃないと生き残れないからですね。

―――海外でプレーするイメージはできていますか?

プレーするイメージはできてます。問題は、言葉ができないことですね‥‥。でも、けっこうフレンドリーにいけるほうだと思うので(笑)、大丈夫だと思います。

―――選手としてはあまり大きくないですよね。

めちゃくちゃ小さいです。でも、小さい選手を見てずっと勉強してやってきて、体の使い方やかわし方はわかっているので。ハンデは感じてないですね。

―――瀬戸さんのお話を聞いていると、18歳とは思えないくらい大人だなあと感じます。

まわりにはよく「抜けてる」って言われますけど(笑)。

―――そうなんですか?

サッカー以外は全然だらしないし、子どもだと思います。でも、サッカーは本気でやってきたし、これからサッカーで生きていくためには、なおさら大人にならないといけないので。

―――最後に、今回、渡航費用の支援を募るにあたって、読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。

僕は6人兄弟の3番目で、うちはお金持ちの家庭でもないです。
自分を全力で応援してくれる母や、僕のサッカーのために我慢することもあった兄弟たちのためにも、今回のチャンスを全力でつかんで、これからは自分のサッカーで家族の生活を支えていきたいです。
ご支援への感謝を忘れず、期待に応えられる選手になります。
どうぞよろしくお願いします。

◆ ご支援のお願い

(5月11日 追記)
支援していただいた方、拡散やフォローで応援してくださった方々、
本当にありがとうございます。
おかげさまで無事にエージェント様との契約や航空券の準備ができました。
ドイツのチームと契約ができるよう
感謝の気持ちを忘れずに、がんばってきます。

瀬戸千太郎

編集後記

笑顔がすてきな瀬戸さん。口数は多くないけれど、サッカーに関する質問にはすべてしっかりと答えてくれます。自分の人生を真剣に生きる人に年齢は関係ないですね。家族を思う気持ちに胸を打たれ、コミュニケーションや練習についての考え方はすごく勉強になりました。こんなふうにまっすぐにチャレンジしていく人が夢をかなえるのだと思います。私もずっと応援しています!
(イノウエ エミ)

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