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『おかえりモネ』第15週「百音と未知」

・菅沼のドヤ顔にどちゃくそむかついて(白メシおかわりして)始まった今週だったのに、こんなどえらい展開になるとは‥‥

・Kutoo問題。世の中きれいごとじゃないから、夜中の3時からハイヒールを履いて仕事をしているという高村デスク(高岡早紀)。リポーター時代は胸上しか映らないからモフモフのローヒールだったのが、キャスターになりハイヒールでつまづく神野(今井美桜)。何度も練習してハイヒールに慣れていく姿は、女性の社会適応の象徴みたいにも見えた。良いとか悪いは置いといて。

・娘のリポーター姿の録画を何ッ回も見せる親ばかぶりはともかく、「医者の彼氏」と自慢げな顔をする耕治の俗っぷりに引いたw 「子どもたちみんなに幸せになってほしい」という気持ちも、娘が東京でイケてるのをドヤる気持ちも、どっちもほんとなんだよね。人間。

・そして、耕治に何ッ回も録画を見せられたはずなのに、「まだ見てない」と嘘をつく亮ちん‥‥菅波に紹介しようとすると「俺、いいわ」と拒む亮ちん‥‥

・デートがうれしすぎて時間より早く登場するなんて‥‥イタすぎる菅波! そして、なぜかサメ展のチケットをもって写真に収まる菅波!! 

・時間より早く来すぎるとモネを呼び捨てにする幼馴染み、しかもキンプリくらいイケメンの男子がいて、動揺しつつも「久しぶりなのによかったんですか」と慮る菅波。

・「菅波はイタいけど大人」「亮ちんはがんばってるけど子ども」という対比であった。でも、亮が子どもなのは亮のせいじゃない(後述)。

・(金曜日)家族全員で録画視聴。みーちゃんのあとにモネが電話をかけ始めたとき「これで一発で出たらこの姉妹関係とりあず終わるな‥‥」と思わず口にしてしまい、ほんとに亮ちんが出た瞬間夫と息子がわっと沸くなど‥‥😅

・テレビのモニターに映る亮ちんに「いいよ、いい。全部やめていい!」と全力で訴えてみたが、亮ちんはモネにしか話せないと言うのであった(泣) とりあえず帰って親父にキレろ! そして全部捨てていい! で、亮でも新次でもすがモネでもなく「百音と未知」なんだよね今週。未知はなぁ‥‥どうしたもんか‥‥

・亮ちんのことを心配しながら「誰かが残らなきゃダメじゃん」と自分の気持ちを訴え、姉を責めるみーちゃん。ワンピース投げつけられるまでしたのに、何ひとつ言い返しもしないモネ。モネの心には「島から離れた罪悪感」がいまだに濃いのだなと思わされた。

・みーちゃんは自分と亮ちんを同一視してる部分が大きいんだよね。それが「恋」になるのもよくわかる。みーちゃんの場合、両親に繰り返し「大学に行けば」「もっと遊びなさい」と促されているから、子どもが使命感を覚えて「がんばらなきゃ」と思うのは、家庭環境のせいとは限らない。

・思えば、亮ちんはこれまで一度も誰かを困らせたことがない。みんな亮ちんを心配しつつも「いい子」「優等生」だと思ってきた。いっぱい爆発してほしい。亮ちんにも助けがいる。前に永浦家で爆発したときも、彼は父親を救おうとして歌って泣いていた。

・亮ちんの出現と行方不明(まさかセットとは!)が、モネすがにどう影響するかだけど、菅波は今週調子こいてたとはいえ基本大人なのでどうにでもなる。てか、亮ちんはモネより先に父と向かいあえたらと思う。新次にぶつけたい、聞いてほしい思いがたくさんあるんじゃないだろうか。

・外から見たら「新次と話せよ」と思うけど、当事者だったらそう簡単にいかないのもわかるよね。モネにしか言えないと思うのは、モネが島から出てること、あの津波を見てないこと、それでいてモネの共感性の高さを感じてるからかな。それを恋だと思うのもわかる気がする。

・それにしても、新次なぁ。つらいよね。でも新次がお酒を飲んで暴れ散らして警察を動員し親友に抱きしめられている間、亮はひっそりと姿を消して、誰にも助けを求めず、ようやく出た電話で「全部やめていい?」と一言言えただけ。それも自分から「ごめん」と言って切った。悲しすぎる。

・新次が子どものように自分の悲しみにふけり続けているから、亮は子ども時代を失ったのだとも思ってしまう。遺されたのが美波(坂井真紀)のほうだったならば、保護者として亮を守りケアしながら育てたんじゃないかと。

・以前の回想シーンを見ても、新次はずっと美波にケアされてきたようだった。漁師として一流だから、美波のフォローがあれば子どもっぽい面は問題にならなかった。むしろ、男らしい男性の無邪気さは「少年みたい」なんつって美点のように扱われるふしもあり‥‥

・この言葉はあまり好きではないというか、使用に注意が必要だと思うのだけれど、新次を見ていると「有害な男らしさ」という語が浮かぶ。それが亮という子どもに及ぼしている影響‥‥。



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