(2022年9月 筆)
発売当時、新聞やSNSでもかなり言及されて話題になっていた。今年の初めごろから積んでいて、最近やっと手をつけ、めでたく読了。
スタイリッシュな装丁と裏腹に、一本筋が通っていて、凄みすら感じる本だった。それでいて筆致は柔らかく、書いてあるいろいろなメソッド以前に、行間からにじむもので姿勢があらたまるような気持ちになる。
あとがきに書かれた筆者自身のナラティブを読んで「はぁ~~~」と長い息をついてしまった。すごすぎる。リアル半沢直樹やん。でも、この筆者は「倍返し」じゃなく「他者と働く」道を究めることを選んだ。