小さな子を愛おしむ気持ち
2歳の娘を連れて出掛けていると、年配の方によく声をかけられる。
先日も見知らぬご高齢のご婦人に『あら、なんて可愛い子なんでしょう!おいくつ?』と話しかけられた。
『2歳です』というと、『2歳ってこんな感じなのね。私、子どもがいないからわからなくて。』とにっこり微笑まれた。
たいていのご高齢の方からは、『孫が同じくらいでね…』と話が続いたり、『娘(や息子)がそのくらいの時はね…』なんて話をよく聞くけれど、今回、私はどのように話をしていいのかわからなかった。
『私、子どもがいないからわからなくて。』今も昔も、未婚だったり、結婚しても子どもを持たない選択をする方もいたり、また、欲しくても授からない方もいる。
それぞれが選択したり、あるいは選択せざるを得なかったことに対して意見するつもりはない。
それぞれの幸せのカタチは違うから。
それでも…出会ったご婦人からは、小さな子を愛おしむ気持ちが、言葉に溢れていて、それが、自分勝手かもしれないけど、なんだか切なくなってしまった。
私は、ご婦人にどう答えたらよかったのだろう。
梅雨空の下で健気に咲く白い紫陽花を見ながら自問自答した。
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