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未来を見据えながら契約全体の最適化、長期的な最適化を実現する、これが志「世の中から紛争裁判をなくす」私達の使命

はじめに

契約DXシステムのSaaSサービスを提供しているContractS(コントラクツ)株式会社 代表取締役社長の安養寺(あんようじ)と申します。

最近「契約DX」という言葉を新聞やWebメディア、TwitterなどのSNSでも目にする機会が増え、「電子契約」をはじめとした様々な契約DXサービスも誕生するなど「リーガルテック」は今、世の中から注目が集まっている最新のテクノロジーです。しかしながら、まだまだ馴染みのない方も多いと思いますので、「契約DX」と併せて私達のサービスをわかりやすくお伝え出来ればと思います。

【安養寺 鉄彦 (あんようじ てつひこ) プロフィール】
ContractS株式会社 代表取締役社長
略歴:不動産、モバイルゲームのスタートアップで管理部門やIPO準備の責任者を務めた後、グリー株式会社にて、財務・投資領域のマネージャーとして、M&Aやジョイントベンチャー設立を手掛ける。2020年より株式会社Holmes(現ContractS株式会社)に入社し、経営企画、COOを経て代表取締役社長に就任。
趣味:本屋巡り

契約DXなれど、法務向け(だけ)にあらず!?

弊社は契約DXの中でも「ContractS CLM」というCLM領域のプロダクトを提供しています。

「ContractS CLM」は全社向けに業務フローの最適化が可能なサービス

CLMとはContract Lifecycle Managementの略で、契約(Contract)のオペレーション全体(Lifecycle)を管理(Management)する概念です。電子契約が契約締結に関する負を解決するのに対し、私達は契約オペレーション全体の負を解決します。
そのため、契約オペレーションに関わる全員がユーザーになります。
契約の審査等を行う”法務部門”だけでなく、顧客と契約のやりとりをする”事業部門”、契約自体のOK/NGの判断をする”決裁者”もユーザーです。
契約業務全体の最適化をすること」が目的なので、契約DXなれど、法務向け(だけ)にあらず、事業部門など契約に関係する全員のためのサービスです。

契約書作成・レビュー・承認・締結・更新・管理といった
契約業務全体のDXを推進

ここで、売買契約の特約事項を例に契約オペレーションにおいて、よくあるお困りごとを[営業][法務][決裁者]3者の立場で考えてみたいと思います。
前提、この会社では事故を未然に防ぐため、どの契約においても法務の契約審査が必須となっています。
[営業]お客様へなるべく早くサービスを提供したい、目標達成にも影響があるためスピード感をもって対応してほしいと考えています。しかしながら、最新の契約書が見つからず、焦りから誤って古いバージョンの契約書を法務に提出してしまいます。また経緯の情報も不十分な状態の中、法務へリーガルチェックを急かします。
[法務]特約事項はイレギュラーケースであり、リーガルリスクを踏まえても簡単に通すわけにはいきません。特約が必要になった背景を正しく理解し審査を行うため、十分な時間が必要なのです。にもかかわらず、営業から得られる情報が不十分な上に、最新の契約書がなかなか渡されず、ストレスを感じています。
[決裁者]ビジネスを速く前に進めたい一方、何かあれば会社の社会的信用を失うことにも繋がるため事故は避けたい。いい塩梅で着地させたいと考えています。

このように、契約オペレーションには、多くの関係者が存在し、煩雑かつ非効率な業務に手を取られ、本来的な業務に集中できていない現状があります。
この負を解消するためには、部分的な業務や一部の関係者に限定せず、契約業務全体をカバーし、最適化する必要があります。
手がける範囲は広く大がかりではありますが、契約業務全体の本質的な課題を解決するためには、このCLM領域が必要不可欠であると考えます。

解決したい課題が大きいからこそ、CLM領域がもたらす社会的インパクトはとてつもなく大きい

契約オペレーションは多くの会社がまだまだアナログで、様々なシステムを組み合わせ独自のフローで運用しているのが現状で、[経営][法務][事業]ごとに様々な負が存在します。

ContractS CLMが提供する価値は法務だけではなく、経営・事業と多岐にわたる

[経営の負]”リスク管理”が主な課題です。正しい契約データがどこにあるか分からない、契約を結んだ経緯が分からない、これではリスク管理もできないですし、万が一トラブルが起きた時も迅速な対応ができません。経緯と内容が一元管理されることで、負を解消することができます。
[法務の負]”生産性”が主な課題です。煩雑かつ非効率な業務に手を取られ、仕組みづくりや新しい手法のテストといった、将来に向けた投資が十分にできていない企業は多く存在します。
[事業の負]”事業スピードの向上”が主な課題です。短期的にスピードを上げるだけでなく、中長期で維持可能な仕組みが必要ですが、まさにリスク管理も伴った形でのスピードアップが可能となります。

これらを解決するため、私達はContractS CLMや他社システムとのコラボレーションによりデジタルな一気通貫のプロセスに移行し、リスク管理とのバランスを取りながら継続的な事業成長を実現していきます。

今はアナログからデジタルへの移行がメインではありますが、その先にはプロセスの高度化や自動化など、契約業務そのものの変革が控えています。
解決したい課題が大きいからこそ、CLM領域がもたらす社会的インパクトはとてつもなく大きく、TAM(潜在的な市場規模)は1兆円超(※)にも及びます。

※ 平成28年経済センサス(経済産業省、2018)における企業規模別の事業者数×ContractS CLMの料金体系

Horizontal SaaS × 長期視点

2010年頃からSaaSが増え始め、中堅・中小企業ではSaaSの活用も目に見えて多くなってきました。数十ものSaaSを使っているという企業も耳にするようになり、最近ではVertical SaaS(特定の業界・業種に特化したサービス)が流行りですが、私達はHorizontal SaaS(業界・業種に関係なくすべての企業で使用可能なサービス)の会社です。

契約はどんな業界業種の会社にも必ず存在し、併せて課題も必ず存在しています。志「世の中から紛争裁判をなくす」を実現するため、私達はHorizontal SaaSとして、世の中に存在する全ての業界、企業に価値を提供し続けたいと考えています。そのため、私達は極めて長い視点で契約DXを捉えているのです。

契約の歴史を辿ると約2千年前、トルコで石板を使ったものにまで遡ることができますが、主媒体を紙に移してからは長らく変化することはなく、ここ最近、ようやくアナログ(紙)からデジタルに変わり始めました。
今の電子契約は、単に紙に書かれた文やハンコをデジタルに置き換えたものに過ぎませんが、その先の未来では文とプログラムのハイブリッドになり、よりデジタルとの親和性が高まっていくものと考えています。

煩雑で非効率な契約業務は、いずれプログラム化と共に大幅なコスト削減が可能になります。自動化により複雑な取引が可能となり、取引の可能性を大きく広げることになるでしょう。

インターネットが距離と時間の短縮をもたらし世界を大きく変えたように、契約が未来の社会を大きく変えていくのです。私達は、まだまだその第一歩を踏み出しはじめたばかりですが、未来を見据えながら契約全体の最適化、長期的な最適化を実現する、これが志「世の中から紛争裁判をなくす」私たちの使命だと考えています。

すべてはお客様の課題解決のため、全体視点、長期視点で私達と共に契約領域の変革を成し遂げる仲間を募集しています。

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