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電子契約の始まりからCLMの現在、そして未来への可能性

はじめに

契約DXシステムのSaaSサービスを提供しているContractS(コントラクツ)株式会社 代表取締役社長の安養寺(あんようじ)と申します。

前回はこちらの記事で「契約DX」と併せて私達のサービスContractS CLMについてご紹介をしましたが、今回は「ContractSの志・ミッション」「CLMの現在と未来」について、お伝えをしたいと思います。

【安養寺 鉄彦 (あんようじ てつひこ) プロフィール】
ContractS株式会社 代表取締役社長
略歴:不動産、モバイルゲームのスタートアップで管理部門やIPO準備の責任者を務めた後、グリー株式会社にて、財務・投資領域のマネージャーとして、M&Aやジョイントベンチャー設立を手掛ける。2020年より株式会社Holmes(現ContractS株式会社)に入社し、経営企画、COOを経て代表取締役社長に就任。

ContractSの志・ミッション

「志」って何?「ミッション」とどう違うの?疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。
多くの会社が「ミッション・ビジョン・バリュー」の3つを以て存在意義や価値観を定めている中、ContractSは果たすべき使命や存在意義(多くの会社がミッションで表現している)を「志・ミッション」の2つで表現しています。このように表現している会社は珍しく、私の知る限り、ContractSくらいだと思います。「志とミッション」は表裏一体、2つで1つと捉えてください。では私たちContractSが果たしたいこととは具体的に何か。

世の中には数えきれないほど多くの約束があります。数多くの約束がされ、残念ながら数多くの約束が守られていません。「そんな世の中を変えたい!」そう強く思いながら私自身ContractSを運営しています。約束を少しだけ固くいえば”契約”。まさにContractSの事業領域です。

人類はこれまで、数多くの約束をし約束を守ることで世の中をよりよいものに変えてきました。例えば、環境汚染や騒音に対し環境基準を定めることで、一部の企業が自社の利益のためだけに周りに害をもたらしていた状況を克服してきました。また、絶滅危惧種の動物を守るため国際的にワシントン条約が結ばれ、保護は進みました。企業の気候変動に対する取り組みは、機関投資家の投資基準の一つにもなりつつあります。
約束の力”をうまく活用することで、世の中にとって良いバランスが生み出され、保たれているのです。

一方で、人類は約束が守られないこととも戦ってきました。
生活の身近な例をあげると「お金を払っても商品が届かない」「届いたとしても広告とは全く異なる商品であった」など詐欺や詐欺まがいの行為が世の中には存在します。もちろん、昔よりはずっとよくなってきました。景品表示法など法令が整備されたことで度を過ぎた広告も減り、弁護士が増え個人でも紛争解決への支援も受けやすくなりました。万が一、トラブルにあったとしても消費者庁が動いてくれます。しかしながら、まだまだ数多くの約束が守られていないのが現状です。
人類は世の中の進歩と共に、”約束を守ること”の難しさを常に抱えながら進化を遂げてきたのです。

約束(契約)は世の中を変える大きな力を持つ一方、
守られないことも多く厄介な存在としても扱われてきた

このように「大きな力を持つ一方、厄介で扱いの難しい”約束(契約)”を適切に扱い進化させること」で「世の中から紛争裁判をなくす」(守られない約束をなくす)を実現していきます。これが私たちContractSの志です。

志を違う角度で表現したのが私たちのミッション「権利義務が自然と実現される仕組みを創る」です。
約束は分解すると”権利と義務”です。商品の売買を例にとると、買った人は商品を受け取る”権利”があり、お金を支払う”義務”があります。売った人はその反対で、商品を渡す”義務”があり、お金を受け取る”権利”があります。
権利義務が自然と実現される仕組み」を創ることで、約束が無理なく当たり前に守られるエコシステムを構築し、「世の中から紛争裁判をなくしていきたい」と考えているのです。

この壮大な「志」を実現するため、私たちがまず最初に取り組んでいるのが、企業における契約領域のDX、具体的にはCLM領域です。
私たちのサービスContractS CLMによって企業における契約オペレーション全体が滑らかに行われることで、契約が適切に生まれ、当たり前に果たされ、管理されるよう、サービスを磨き続けています。

CLMの現在と未来

CLM(Contract Lifecycle Management)とは契約(Contract)のオペレーション全体(Lifecycle)を管理(Management)する概念です。CLMは、電子契約から始まり現在、未来と下記3つのステップで進化しています。なお、CLMについて詳しく知りたい方は前回のこちらの記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

STEP1.契約のデジタル化(電子契約)
新型コロナウィルス感染拡大をきっかけに、電子契約が一気に広まりました。長らく紙が主流でしたが、契約のためだけに出社をすることなく、リモートワーク化でも契約が締結できるよう、電子契約が導入され始めています。紙の契約書をPDF化したものなら過去もありましたが、原本が紙でなく、電子の契約が市民権を得始めたのはまだここ2年ぐらいの話しです。

STEP2.契約オペレーション全体のデジタル化(現在のCLM)
これまで契約書は紙で書庫に保管され、内容を確認するためには、書庫に行き、該当の契約書を見つけることが当たり前でした。しかし、電子契約の登場により、デジタルデータである契約の受け皿が必要になりました。これにより契約オペレーションの課題についても浮き彫りになり、管理のみならず契約オペレーション全体の解決に繋がるCLMのニーズや期待が急速に高まっています。

電子契約の受け皿としても契約オペレーションの課題解決としても
注目が集まるCLM

まずは契約オペレーション全体をデジタル化しよう、紙とデジタルを並行して運用するのではなく一つのプロセスにしよう、これらがメインテーマです(もちろん、既にその先の課題に取り組んでいる企業様もたくさんいらっしゃいます)

STEP3.契約オペレーション全体の最適化(未来のCLM)

CLMを主軸にすることで全体最適で機動的なプロセスの構築が可能になる

CLMを主軸として契約オペレーションのデジタル化進むと、いよいよメインテーマは「契約オペレーション全体の最適化」になります。デジタルな世界に移行したことで、プロセスの分析やPDCAサイクルを回しやすくなったことで、リスクの高いものに時間を多く使いリスクの低いものは効率重視で対応する、過去の事故を踏まえ事前に確認するフローを増やす、など、全体最適で機動的なプロセスへと見直しが可能になるのです。
今まではオペレーションの柔軟性の低さから非効率とは分かりながらも、契約全件に対して重厚な確認フローを設けていた(結果として保守的になっていた)企業が、リスクの高低でフローを分け、よりメリハリのあるリスク管理をしていくことが可能になるのです(結果として最適なバランスになる)
つまり、単にオペレーションの効率化だけではなく、企業のリスクテイクにおけるスタンスにまで恩恵をもたらすことになるのです。

最後に

私たちContractSは、CLMの可能性を信じ急がば回れで「STEP2. 契約オペレーション全体のデジタル化」に取り組んでいますが、様々なお客様に価値を届けられるよう「STEP3.の契約オペレーションの全体の最適化」にも並行して取り組んでいます。
CLMは単なるオペレーションの最適化に留まらず、企業のリスクテイクにおけるスタンスをも変える力を持っています。
この記事を通じて「ContractSの志っていいね!」「CLMって面白そうだね!」と少しでも契約やCLM、ContractSへ興味を持つきっかけになれば幸いです。

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