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神様が与えてくれたオマケの時間。

2021/11/17 映画記録no.44「初恋ロスタイム」

先日、この映画を見ました。
この広告の綺麗さ・儚さに惹かれたのと、時間が止まるってどういうことだ?と気になって。

こちらの作品の感想を書いていこうと思います。


あらすじ

浪人生の相葉孝司は幼い頃に病で母親を亡くしたことから、「世の中にはがんばっても無駄なことがある」と、あきらめグセのついた無気力な毎日を送っていた。ある日の12時15分、孝司は自分以外のすべてのものが突然静止するという不思議な現象に遭遇する。周囲が静止する中、孝司は自分と同じように動くことができる少女・篠宮時音と出会う。2人は毎日12時15分に1時間だけ訪れる不思議なこの時間を「ロスタイム」と名付け、2人だけの時間を楽しむようになっていくが、この「ロスタイム」には、ある秘密が隠されていた。

ボーカルダンスユニット「M!LK」として活動するかたわら、映画「ソロモンの偽証」や「ホットギミック」などで若手俳優としても活躍する板垣瑞生が主演を務め、仁科裕貴の同名小説を映画化。

主人公の孝司役を板垣、時音役を本作が映画デビュー作となる吉柳咲良、不思議なの現象の真実を知る医師・浅見一生役を竹内涼真がそれぞれ演じる。監督は「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の河合勇人。


なんか、違和感?

時間が止まる1時間だけ、毎日2人は会うようになっていきます。自転車に二人乗りして、遊びに行って、お弁当を食べて、男の子の方は浪人生という設定なので、制服は着ていないですが、2人とも制服姿だったらもっと青春要素があったのかな、と思います。

ただ、どこで相手に惹かれて、お互いどこで惹かれあったのか、そういう部分が抜けていた気がしたので、そこをもう少し描いて欲しかったかな、というのが正直な気持ちですね。笑

あと、設定も違和感でした…。ドナーになるには、親族ではないといけないルールがあり、また二十歳以上という年齢制限もありました。主演の男の子は浪人生で来月で19歳になる。二十歳まであと一年ありました。親族になる方法は「結婚」がありますが、男の子18歳、女の子16歳というルールはクリアしているので婚姻届は出せたとしても、その子を助けたいという同情寄りの気持ちで“結婚”を選ぶのか?と疑問に思いました。後々、「二十歳以上」というルールは変わり移植手術をして助かりますが、視聴者としては「えー、そんなタイミング良くある?」と思いました。まー、映画の世界だから何でもありなんでしょうが。笑

さらに、竹内涼真さん演じた医者も、高校時代同じ経験をしていて、高校生ということは最大でも18歳。もちろんこの時もドナーへのルールは変わっていないわけで、ということは2年待って結婚して、ドナーになったということか?竹内さんの相手の女の子は、そこまで切羽詰まってはいなかったということか?でも、ロスタイムが設定されているってことは、残り時間少ないよっていう意味じゃないのか?

なんか、そういう疑問がとても浮かんできました。考えすぎかもしれないですが…。笑


竹内涼真ストーリーが見たかった

主演の男の子と同じ経験をしたとして、医師役の竹内涼真さんが出てくるのですが、視聴者としてはこちら側なスポットを当てたストーリーが見たかったな、って思いました。

高校生のときに時間が止まる経験をして、そこで出会った女の子も肝臓が悪かった。結婚して、ドナーになって、一名を取り留めたが、数年後再発して転移もして。お互い葛藤しながらも2人はともに生きていくことを誓い合う、というストーリーがとても短くまとめられていました。いや、こっちの2人がもっと見たいって思いましたね。

最後の最後に、「自分に負担かかると思ってるんでしょ?借りなんて十分貰ってるから何も要らないけど、それでも返したいなら最後の1秒まで一緒にいて欲しい」って、伝えるんです。

主演2人のストーリーでは泣かなかったのに、私はこの言葉にウルッときました。笑


まとめ

設定が無理矢理すぎましたが、ハッピーエンドで良かったとは思います。

ヒロインの女の子は初めて見る方でしたが、初出演で初ヒロインだったようで、初々しさが出ていましたね。顔は可愛らしい感じなのに、声が意外にもハスキーボイスで、ギャップがありました。

映画の中で、「ロスタイム=神さまが与えてくれたオマケの時間」と表現されています。

もし、そういう時間があるなら私はどう使うかなって考えました。毎日1時間、世界で自分1人だけ存在する時間、オマケの時間があるなら、どうするか。この時間って存在しないから、何をしても残らないんです。穴を掘っても時間が動き出したら元通りだし、ご飯を食べても元通り、何をしても何もなかったことになる。そういう仕組みを踏まえた上で、何がしたいかなんて全く想像ができず、正直考えつかなかったです。

でも、ロスタイムを“悪”とするか“善”とするかは自分次第だなって思います。

浪人生としてロスタイムは「悪」と考えていたけど、肝臓の病気を患った人としてのロスタイムは「善」だった。

物事は全て表裏一体で、自分の捉え方・考え方次第で、何もかもが変わるんだなということを改めて知った気がします。

違和感だらけの作品でしたが、学ぶこともありました。青春映画って、この歳になるとなかなか見ないけど、私もこういう青春時代過ごしたかったな〜なんて思いましたね。憧れです。笑



おりょう☺︎

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