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小さな世界、音楽で繋がる心温まる物語。

2021/3/16 読書記録no.25
「Little DJ ー小さな恋の物語ー」

表紙が綺麗で、思わず手に取った一冊。

この本は、読んだ後に心の奥がじんわりと温かくなって、
と同時に、涙が溢れてきました。
主人公の男の子が可愛くて、応援したくて、純粋で、
その周りを囲む友人たちの思いが色々重なっていて、
読み終わって、心の奥がじんわりと温かくなるのを感じました。

今日は、こちらの本をまとめていきます。


作品について。

裏表紙のあらすじ。

海を臨む病院に入院して、ディスクジョッキーになった少年・太郎。
毎日届くリクエスト、病室に響く懐かしいメロディ、
入院患者とのゲストトーク。
少年のお昼の放送は、病院を温かな空気で満たす。
映画も公開され、話題になった感動の物語が待望の文庫化!

映画化も。

2007年に、神木隆之介さん主演で映画化されたそうです。
今、27歳とHPに書かれていたので14年前。
ということは、神木くんが13歳くらいでしょうか。

私は小説しか知らなくて、映画のことは今初めて知ったので、
映画も絶対みたいな、と思いました。

しかも、ヒロインの環ちゃんが成長した大人の役を、
私の大好きな広末涼子さんが演じているというんだから、
そりゃ見なきゃいけないじゃないか。笑

私の名付け親?名付け女優?なんだから。笑

絶対見ます。絶対、泣くだろうなー。


印象的な言葉。

そして、小説の中で印象的な言葉があったのでまとめておきます。

P51 いつだって本当じゃない。
本当にしたいことは、いつも本当にならない。
P88 遠くから見ているだけじゃ何も変わらない。
もっと近づいて、よく見ればみんな同じなのかもしれない。
P105 好きなら好きって言いな。
後悔なんてものはよ、いくらしたって何も残りゃしない。
P128 好きなことをしていれば、人は元気に生きていける。
P155 何も忘れる必要などないんです。
思い出したければいつでも思い出せばいい。
全部引きずって生きていくしかない。それが人間です。
P155 辛くても笑うのは嘘ではない。笑うことに嘘も本当もない。
自分が笑えば相手も笑う。相手が笑えばまた自分も笑う。
躊躇う理由などどこにもないのだ。

白血病を患い、闘病生活を続ける幼い男の子。
だからこそ本編は、刺さる言葉で溢れていた気がします。


見終わった後。

「好きなら好きって言っちまいな。後悔するぞ。」

患者さんから太郎に向けられたセリフが、1番心に残っています。
この一言に全てが込められていると思いますし、
言葉に魂を乗せて伝えることが、どれだけ大切なことか、痛感しました。

闘病しながら葛藤を続ける、懸命さが愛おしいです。
そして、太郎がちゃんと大好きな環ちゃんに気持ちを伝えられたところが、
素直に、ストレートに、心に響きました。

甘酸っぱくて、純粋で、儚くて、綺麗で、
小説を読んでいても、その光景が頭の中に浮かびました。

大事なことは、今生きているということ。
今、伝えたいことを伝えられているのかどうか、ということ。
命に期限があるのは皆同じで、早いか遅いか、それだけの話であること。
余命というのは、その期限が見えてくること。

今の自分に満足しているなら無理やり変わる必要はないと思うし、
もし足りないと望むのであれば行動するだけであって。

なんか、そういう根本的なものを学んだ気がします。

また読み返したい1冊です。読んだことない人はぜひ。
私は、今度映画も見てみます。


おりょう☺︎

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