科学と信仰 (3)

もう一つの例は、大都市において何百万もの電灯が動き回ることである。その燃料と動力源は尽きることがない。その電気を管理しているのは、不思議な仕事をこなす職人であり、非常に優秀な電気技師であることは自明の理である。彼は電気を管理し、動くランプを作り、電源を設置し、燃料をもたらす驚くべき職人、並外れた才能のある電気技師の存在を自明のこととして知らしめ、人々から祝福と拍手を浴びせ、賞賛と共に彼に対する愛情へと導く。

 それと同じように、この宇宙という都市における今生の宮殿の屋上に輝く星のランプの中には、天文学の観点からは、地球の1000倍の大きさのものもあり、あり、そのランプは砲弾の70倍の速さで動きながらも、秩序を乱さず、互いに衝突せず、消滅せず、燃料も尽きない。

地球の100万倍の大きさで、100万倍の古い歴史を持ち、最も慈悲深いアッラーの一つの客間のランプとストーブである太陽が燃え続けるためには、あなたが勉強している天文学によると、
地球の海と同じくらいの石油と、世界中の山々と同じくらいの石炭と、地球1000個分の丸太と木が火が消えないために毎日必要である。



 それやそのような天上の星々を石油や木や石炭を使わずに燃やし、決して燃やし尽くすこともなく、星々を共に高速で動かし、互いに衝突させることなく軌道上で運動させるような無限の権能を、光の指によって示すこの宇宙の荘厳なる都市にある物質的世界の宮殿の電気のランプとその働きは、前述の例よりもはるかに完璧である。あなたが勉強している、あるいはこれから勉強する電気工学の観点によれば、これらはこの宇宙を知らしめる偉大な展覧会の君主、光をあまねく照らす御方、監督者、製造者の存在を、光に満ちた星々を証人として見せながら知らしめ、また賞賛と聖化をもってアッラーへの愛、そして崇拝へと誘っているのである。

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