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【国内版】建設テックのカオスマップ 2020.09更新版

半年経過したので前回出した建設テックのカオスマップを更新しました。

(前回記事)
https://note.com/contech/n/ne7518f36c431

図1

趣味で集めている建設系ソリューションのエクセルが、この半年でたくさん追加されたので作成して見ましたが、前回とほとんど変わらず....

作成終わった後に1年に1回でいいなと思いましたが、なんとも勿体ないので公開してみることにして見ました。

カオスマップの作成基準

・国内企業が開発しているサービスに限定
・研究開発過程と見えるものは除く
・特にサービス提供年数には拘らず。新しいものから古いものまで。
・BIM、CADは数が多いため別途作成中

カテゴリーについて

私の独断と偏見で、世に出てる多くのサービスから75に絞り、それぞれを13のカテゴリーに分けて整理しました。

無理やり分けた所も若干あるため、知っている方が見ると「カテゴリー違う!」と思うかもしれませんが目を瞑って頂けれると嬉しいなと。

以下、13カテゴリーの簡単な説明となります。

・プロジェクトマネジメント(戸建・リフォーム)
小規模な建築を建てる際の生産性向上を目的としたサービスです。チャットで写真や日報を、関係者同士でリアルタイムに共有することが出来るコラボレーション機能が多いです。メインユーザーは工務店さんになるため、他サービスとは異なり職人さんも使うのが特徴的です。

・プロジェクトマネジメント(建設)
ある程度の規模がある建造物を建てる企業では、取り扱うデータ量も膨大であると共に、サービスにも高機能なものを求める傾向があります。そういった事業者向けに建設プロジェクトの生産性を向上させるためのサービスです(幅広いが故に機能として特化型の方が優れている場合もあり)。
宣伝ですが私が開発しているサービスもここにあたりますので、興味があれば是非のぞいてみてください。

・コストマネジメント
見積や積算など、建物のお金に関することを扱うサービスです。原価管理なども出来るため、会計ソフトと連携するサービスも多いです。

・マッチング
幅広く一括りにしてしいましたが、建設産業に関連してニーズがある法人や個人をマッチングするサービスです。特に仕事を探している職人と、人手が欲しい工事会社を引き合わせるサービスは昔からポコポコ出てきている印象があります。

・工程管理
いつ誰がどんな作業をするのか、建物を建てるための工程表を作成したり管理するためのサービスです。海外では、汎用的な工程管理ツール(MSプロジェクトなど)が使われてたりもしてますが、日本ではネットワーク工程表という特殊な表現手法があり、独自な進化を遂げたサービスが多いです。

・ドキュメント作成・管理
建設業では多くの人が関わることもあり、書類が非常に多いです。そうした膨大な書類を整理したり、作成を効率化するためのサービスです。主に現場においてモバイルで書類作成を行えるサービスや、元請と協力会社間でグリーンファイル(労務安全書類)を簡単にやりとり出来るサービスがあります。

・検査
その名の通り検査を効率化することのできるサービスです。建築には「配筋検査」と「仕上検査」という2大検査(大変さという意味で)が存在しており、それらの業務フローに特化した機能を有していることが多いです。

・工事写真管理
工事現場では正しく施工されたか確認するため、写真が唯一の証拠として使われています。大きい工事では数十万枚と撮影するケースもあり、写真の整理だけでも膨大な作業になります。それらを効率化するサービスですが、目に見えて大変な作業であるため、昔から多くのサービスが存在しています。

・図面管理
建設業にもiPadをはじめとするモバイル端末が普及したことで、現場で図面を持ち運びたいニーズに応えるために生まれたサービスです。単に図面をモバイルで見るだけでなく、高速表示ができたり注釈を入れられたりと、図面を閲覧するからこその特化機能がついたものが多いです。

・チャット
工事現場のコミュニケーションでも、チャットが多く使われて来ています。LINEやSMSが使われているイメージもありますが、建設業に少し特化した機能が付いたチャットも少しずつですが出てきています。

・EC・マーケットプレイス
新しいジャンルですが建材や建機などをインターネットで選べるサービスです。日本では材工共と呼ばれる、建材と労務とセットで提供するのが基本なため、なかなか出てこなかったサービスです。そのため、単純によくある中間マージンを取るビジネスではなく、ひと工夫されているサービスが多い印象です。

・カタログ
ECと少し被る部分もありますが、建設業は上記に記載した事情もあり「建材を選ぶ」「建材を発注する」という行為が必ずしも結びつくものではありません。そのため数多くの建材の中かから効率的に選ぶというニーズに対するサービスも出てきました。前回のカオスマップでは少し強引にEC・マーケットプレイスに入れ込みましたが、やはり誤解を与えそうなので分けてみることにしました。

以上、今回公開したカオスマップについてでした!

冒頭にも記載しましたが半年だとあまり変わらないため、今後は海外版やBIM・CAD版の方を優先して出していけたらいいなと思います。

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