死んだと思った病 1
あ、これダメだ、俺、死ぬわ
立ち上がろうとした瞬間それは唐突に襲ってきた。
今から数年前の9月
運動会用のテントを買いにアウトレットモールへ
まだ暑さが残る中、買い物&車への運搬を繰り返す。
体力に自信があった事、子供が小さかった事もあり
ずっと小走りで
ようやく買い物も一段落し昼食
ワイフは靴を買いに、僕はたこ焼きを食いながら子供3人を見ていて
さぁ食事も終わり、ママのとこに行こうかと立ち上がった時
それは突然襲ってきた。
尋常ではない動悸、強烈に死を意識させるものだった。
ワイフはいない。自分で何とかしなきゃ、、、
そんな思いで、何とか近くのサービスカウンターへ。
「妻を呼んで下さい、〇〇市から来た〇〇です。」
何とかその言葉を振り絞り、椅子に腰かける、、、が
強烈な死への思いは和らぐことはなく、間髪入れずに
「救急車呼んで下さい」
立っていることもできず、床に倒れこむ。
泣く我が子、何が起こったかも分からず不安げな我が子、
まだ何も分からない我が子
この子たちの顔を見るのはこれで最後か。。。
悔しい、まだまだこれからしてあげなきゃいけないことがある。
だけど、どうやら死ぬようだと悟った僕は
子供たちの顔を強く記憶に焼き付けようと努力した。
同時に、妻よ苦労をかけるがこの子たちを頼む、
長女次女お母さんを支えてあげて、長男よ皆を守ってくれ。
一瞬でイロイロな考えが頭を駆け巡る。
イロイロ考えながらも必死に子供たちの顔を見つめた。
とにかく最後、子供たちの顔を見たかった。
<つづく>
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