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『 医療用医薬品が不足 』

医療用医薬品(主にジェネリック医薬品)が不足しているという記事を

業界紙でここのところよく目にするようになってきました


ある後発医薬品企業の不祥事が発端となり

他数社の工場操業停止のペナルティなど

次々と後発医薬品企業の出荷停止による供給不足が相次いでいます


その影響であらゆる医薬品の供給不足に陥り

現状では、調剤薬局で患者さんへ調剤する薬剤が

慢性的に供給不足が続いています


調剤薬局や医療機関はもとより

後発医薬品のメーカーのMR(医薬情報担当者=営業担当)や

卸のMS(医薬品卸のセールス)さんなども問い合わせへの対応で苦労の毎日です

この状態は既に数ヶ月経過しており

苦労を通り越し、疲弊してしまっていますよね

中には鬱状態になっている人も何割か居るのではないかとさえ思います


一説には、この状態はこの先まだ1年続くとも言われており

大手ジェネリックメーカー数社の生産が復活しない限りは

この状況が収まるとは思えません


最近、これらの原因についてさまざまな意見を目にするようになりました


・もともとジェネリック(後発医薬品)については信用していない

・やはり「ゾロ品」は粗悪品だった

・後発医薬品の製造減価を下げるために品質は後回しになった

・結局、企業体質が「安かろう悪かろう」の時代から変わっていなかった

・医療費削減のため政府が薬価を下げ過ぎた影響がある

・政府の医療制度の弊害だ

・超高齢化社会で社会保障費の増大が原因

・労働人口の減少で国財源不足の弊害だ


その先には

・人口減少が原因

とまで行き着いてしまっています


そもそも市場の需要と供給のバランスが一気に崩れてしまっているので

安定供給が可能になるのには時間がかかることは目に見えています

おそらく厚労省もこの事態は十分に把握しているのは当然ですから

何らかの対策を打ってくるのでしょう


また、今回の事案をきっかけに既に始まりつつありますが

後発医薬品のメーカー統合も進んでくるのではないかと思います


いずれにしろ現場で対応に追われるMRやMSは悲鳴をあげていますし

調剤薬局も薬剤の手配は限界に近い状態です


一刻も早くこの事態が改善してもらわないことには

通常の活動すらできません


我々も辛い日々が続きますが

一人の人間がこの業界の大きな波を動かすことも難しい状況です


唯一の方法は・・・仕方がありません・・・


「慣れる」しかないのでしょうかね


人間「慣れる」事ができる生き物だそうです

少しでもメンタルを維持するために唯一の手段


「慣れ」を身につけるしかないようです

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