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【#37 ワイン体験記】ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県)

6月のワイナリー訪問は栃木県足利市のココ・ファーム・ワイナリーへ。
今回はその模様をシェア🖌️

アクセス

ココ・ファームは栃木県足利市に位置し、東武伊勢崎線「足利市駅」or JR両毛線「足利駅」からバスで行くことができるワイナリー。(バスは現金のみで、210円)
ココ・ファームの近くまで行くバスは1日に3便(土・日・祝)あり、平日は5便ある。
また、ココ・ファームの近く(徒歩で20分くらいの場所)まで行くことができるバスがあり、ココ・ファームまで行くバスに加えて3便程度運行している。
※バスの時刻表はこちら→足利市路線バス行道線時刻表
私は10時30分からのワイナリーツアーに参加したかったので、足利市駅を9時10分に出発するバスに乗った。
(ココ・ファームに10時23分に着くバスがあったがココ・ファームのバス停からココ・ファームまでは10分くらい歩く可能性があり、間に合わないと思い、一本前のバスにしました。一本目のバスは近くのエリアにしか行かないバスだが、バス停から歩いても間に合いそうとのことで9時10分に足利市駅を出発するバスに乗りました。)
足利市駅からバスで揺られること10分、「赤松台北」バス停で降車し、ココファームまで約20分のウォーキング。

降車したバス停、閑静な住宅街の中にある


比較的平坦な道が続くが、途中遮る木々や建物がないため、直射日光に照らされながら歩いていくため、そこそこ体力が消耗される。

途中ブルーベリー園があり、だいたいここで折り返しくらい

20分ほど歩きオープン時間(午前10時)にココ・ファーム到着!

ぶどう畑が見えたらもうすぐ

基本情報

歴史は1958年〜。
当時中学校教師だった「川田 昇(かわた のぼる)」が担当していたクラスの生徒が自閉症などの障がいを持っており、将来身体を使った仕事などで自立できるような取り組みができないかとのことで始めたワイナリー。
中学教師の川田は特段裕福ではなかったため、土地を購入できる場所が限られており、安い土地があるとのことで紹介されたのが、足利のこの山。
当時は杉林であったが、約2年かけて杉林を生徒と一緒に人力で開墾し、今のブドウ畑の基礎となる畑ができた。

ぶどう畑はかなりの急勾配に位置する

当時は野菜などを植えることを考えていたが、野菜は雑草との見分けがつきづらく、生徒が誤って野菜を抜いてしまうことがあり、断念。
①栽培がしやすいもの、②秋に実りがあるものの、③手間がかかるもの(年中生徒が活動できるもの)の観点でぶどうに行き着いたとのこと。
最初は食用のブドウを栽培していたが、ぶどうの希少価値が低下し、ぶどうの栽培だけでは生活が難しくなった。
そこで加工品に取り組もうとのことで、お酒好きの川田が選んだのがワインだったという。
食用ぶどうの名残もあり、ぶどう畑は棚式である。

ショップ情報

ショップはコンパクトだが商品が見やすく陳列されており、ワインだけでなく、栽培している椎茸の加工品やお菓子なども販売している。
もちろんテイスティングもあり、10種類を超える種類があり、大変充実している。

テイスティングメニュー
テラスの様子、ぶどうの木を目の前で見ることができる

栽培品種

栽培品種はマスカットベーリーAやリースリング・ノートンを中心に栽培している。ワイナリーから見える畑で栽培している品種は4種類とのこと。
他にも色々栽培しているとのことで、詳しくはホームページで!
テイスティングしたものの簡単な感想を書く。

テイスティング

テイスティングは5種1,500円と2種1,000円があり、各セットでワイングラス1つで飲み回すスタイル。
試飲できる場所は外のテラスまたは屋内の角打ちのような場所があり、席数も充実している。(全て立ち飲み)
テイスティングしたグラスの簡単な感想は下記の通り。

・農民ドライ(白)

→かなりの辛口、夏に飲みたくなる一杯
・山のカンタータ(白)
→個性強い、味もだが何より香りが蜂蜜感が強く芳醇
・風のエチュド(白)
→上記の白比べてあまりクセがなく、飲みやすい
・風のルージュ(赤)
→バランスが良く、あまりクセがないのでかなり飲みやすい
・陽はまた昇る(赤)
→タンニンが感じられ、若干のスモーキーさを感じる
・ピノ・ノワール(赤)
→優しく、エレガンスな感じ、The・ピノ・ノワールという感じ
・ここロゼ(ロゼ)
→苦味があるが飲みやすく、甘さも感じられる

風のエチュド
左:風のルージュ、右:陽はまた昇る
左:ピノ・ノワール、右:ココロゼ

テロワール

雨や土壌の細かいことはホームページに書いているので、見学ツアーの時に聞いた話を少しだけ記載する。
ぶどう畑は斜面が南西向きであり、一日中陽があたり、日当たりは良好。
急斜面ということもあり、水はけも大変良い。
また、大きな特徴として農薬などを使っていないこと。理由は働く人のお仕事をなくさないために、農薬などは使わずに栽培しているという。
加えて、ワイン作りではワイン本来の味わいを生かそうと、天然酵母を使うことがこだわりということ。
詳しくはこちら:https://cocowine.com/vineyard_winery/vineyard_guide/

ツアー情報

見学ツアーが1日3回(10:30~・13:00~・15:00~)ある。
ツアー参加には参加料として500円/人かかる。
ツアーは専門のガイドさんがスピーカーをつけて45分かけて醸造所や発酵施設などを一緒にまわり説明してくれる。
ツアーは本格的で、ココ・ファームの生い立ちや、白・赤・ロゼ、スパークリングの醸造・熟成の説明を丁寧にしてくれる。
内容はワイン初心者でも理解できる基礎的な内容が中心で、ワインに興味を持った方にはぴったりの内容だ。

醸造場所の様子
熟成庫の様子

学んだこと

起業の経緯が野心的
創業者の川田さんがやはり凄すぎる。
生徒のためになけなしのお金で畑を買い、生徒と一緒に開墾し、生徒が働ける環境を作り上げたその信念とグリット力が「漢」すぎると思った。

同情なら買うな、味にこだわれ
ツアーの中で印象的だった話の一つが、「ココ・ファームの背景を知って、取り組みに同情して買うなら買わなくて良い」という一言。
ワイナリーオーナーとして環境などを言い訳にせずに、味で勝負する姿勢は昔から風土として根付いていたことに驚いた。
だから美味しいのかと納得した。

まとめ

久しぶりにツアーを堪能し、やはり働いている人の声を聴きながらワイナリーのことを理解し、テイスティングを楽しめることは本当に現地に来た甲斐があるし、充実した機会になった。

レストランも併設している

参考情報

公式ホームページ:https://cocowine.com/

最高な人生を!
アディオス🖕

<ワイナリー経験値>
ワイナリー訪問数 19軒
ワイナリー訪問済都道府県 5県

ワイナリー訪問済都道府県🍷


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