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若いってステキである

いつも記事を読んでくださりありがとうございます。

フリーで作業療法士として活動し、コンサルの会社へ就職したのが25歳の時。
社会人としての教育は全く受けていない私、それこそ名刺のもらい方、渡し方も知らなかったのでネットで検索した覚えがある。
いやいやそういえば名刺入れを持っていなかった。
名刺入れが無いが、定期入れがあったのでしばらく定期入れに名刺を入れて代用していたような気がする…。
今、思い出してみてもとんでもないことをしていたなあと思う。

入社して1年程度、会社として非常に大きなプロジェクトを受注し、なぜか担当にしていただく。
当時は大きいところを任せてもらえる楽しさしか感じていなかったが、後の会社の成長度を見ていくと、そのプロジェクトの成功可否で大きく結果が違ったと思うので「頑張ったじゃんしみず」という言葉と同時に「滑っていたら会社そのものがどうなっていたんだろう」と震えることも出来る。

結論、若いってステキだなと思う。

その会社と初めて自社で打ち合わせ。
こちらは部長と私の2人、相手の会社は担当課長と私よりひとつ年齢が下の男性。
昼食を一緒に取りエレベータに乗り込む。
担当課長と話をしながらエレベータに普通に乗り込み、降りる。
部長から叱られる。
「エレベータのボタンを〇〇さん(相手の会社の若手)がずっと押していただろ。あの役はお前がやらないといけない仕事だぞ」
そんなことも知らなかった私。
今から思うと非常に恥ずかしい。

しかし、私はここで教えられたことは絶対に忘れない。
その次の日から何なら今日まで基本的にエレベータボーイをする習慣になっている。
部下とエレベータ乗ってもボタンの前に立とうとするので
「どうぞどうぞ」「どうもどうも」
みたいなやり取りがよくある。
指摘されたこと、恥ずかしいと思ったことは強烈に修正されますね。

若いってステキである。

週2回通っているジム、14階がジムのフロア。
ジムが終わり、オフィスに戻る際にエレベータに乗る。
いつも通りボタンの側に立つ。
同じ14階から中年の女性が乗ってくる。
開ボタンを押す。
「ありがとうございます」
女性が私に呟く。
エレベータボーイをしていると、だいたい90%くらいの人が
「ありがとうございます」もしくは会釈をしてくださる。
9階に止まる。
私も女性も1階なので誰かが乗って来るかなと思い、開ボタンを押す。
「こっちこっち」
スーツをビシッと来た会社の重役であろう男性2名が少し離れた場所からエレベータに向かってくる。
走るわけでもなく急ぐわけでもない。
エレベータに乗る。
私に声をかけることもなく、目線を配ることすらもない。
閉ボタンを押す。
「あいつに連絡するように言っておくよ」
私の後方に立っている2人、何の話か分からないが非常に高圧的な会話に聞こえる。
1階に到着、開ボタンは当然私。
「ありがとうございます」
立ち位置的に中年女性がまず先に降りる。
そして2名の重役(っぽい人)たちが2人で話をしながら堂々とエレベータを降りていく。
10%の人種に当たってしまった。
いくつになっても感謝を忘れずに行動していきたいとあの重役(っぽい人)たちを反面教師にしていこう。

私のささやかな復讐。
エレベータを降りて早歩きをし、その重役(っぽい人)たちの横を颯爽とかわし、前に着き、振り返ることもなく歩く。ちょっと前を歩いてやるのだ!

やはり、若いってステキである。

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