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デイサービスで15年ぶりに9:00~17:00で勤務してみた【中編】

家の中でインフルエンザが蔓延しており1日更新が遅れました。

今回の記事は前回の続き。前回の記事はこちらへ↓

さて、朝デイサービスを訪問すると男性管理者が1名が迎えくれていただいた。利用者様が2名すでに到着されている。

「しみずさんですね、今日はよろしくお願いいたします。事務所を案内します。これがユニフォームで名札も準備しておきました。ここが更衣室なのでまずは着替えていただいてよろしいでしょうか?」

非常に丁寧な説明。
事務所の一角でパーテーションで区切られただけの更衣室で着替えをする。

「では簡単に今日の業務の説明をします。今日は14名の利用者様で午前中はフロアの見守りをしながら看護師の機能訓練のお手伝いを、午後からは書道レクがありますのでそのアシストをお願いします」

本当に簡単に説明をいただき、もうお越しになられている利用者様に挨拶へ。

田中さん(仮名)と言う方に挨拶。

「初めましてしみずと申します」
「ありがとうございます田中より子と申します」

久しぶりだ、この感覚。
利用者様と直接じっくり話すのも1年ぶりくらいではないか。

「あの、私かばん持ってこなかったかしら?」
この方、たぶん認知症だな。
「お持ちだったかどうか確認してみますねー」
管理者に確認してみる。
「田中さんはいつもカバンカバン言いますから」
田中さんに伝えに行く。
「田中さん、今日はカバンおうちに置いてきたらしいですよ」
「そうだったかしら‥」

そんなやりとりをしていると一人の女性スタッフが出勤してきた。
挨拶をする。
「しみずといいます、今日1日よろしくお願いします」
「私も派遣のナースでこの現場2回目なのであんまり分かっていないですけどよろしくです」

本日のフロアを派遣ナースさんと2人で担うことに。

送迎車が到着。
白髪の社員介護士が誘導。
私も利用者様を席に誘導。

車いすを押す。
お茶を出す。
連絡帳が入っている袋を出す。
その中から薬を出す。
看護師がバイタルを測る。

このあたりの流れはどこも一緒だな。
連絡帳をチラッと確認。
15年前と流れも書式もほとんど変わっていないぜ。

午前中、看護師と機能訓練、といっても加算が付いている人に対して足漕ぎペダルを20分漕いでいただくのみ。

本当にこれでいいのか‥と思ったが1日しか働かない人がオペレーションを崩してはいけない。
お風呂の誘導も始まる。
正社員の介護士が誘導する。
「〇〇さん行くよー」
なかなかフレンドリーな対応をされる介護士さんである。

午前中、足漕ぎペダルと入浴なので手持無沙汰っぽい利用者様が多い。
壁を見ると塗り絵やアクティビティが飾ってある。
何か机上で出来るものを提供しようかなとも思ったが、たぶんこの施設、今は人員不足で提供したくても提供できない体制なのであろう。
私と派遣ナースのみの判断で良かれと思ってオペレーションを変えることは利用者様にとっても管理者を中心として運営するメンバーにとっても不幸なことだ。

という事で利用者様へお茶をつぎ足しながら会話をする。
「あなた、若いわね。大学卒業したくらい?」
80歳超えたおばあちゃんにとって20歳も40歳もさほど変わらないのだろうな。

昔の話を聞く。
幼少期の戦時中の話、子育てしていたころの話、エピソードとして10歳から40歳くらいまでの話ばかり。

苦労も多いが人生の中での印象が強いのだろう。
私も80歳くらいになった時、今のエピソードを語るのかな。

そんな午前中の過ごし方。
12時から13時まで休憩という事で事務所へ。

次回後編に続く。

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