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海外旅行未経験者が2年前から毎月インドへ出張に行くようになった…ような話

「地下鉄でスマホ持ってどっちいけばいいんだろうと迷っている人めちゃ多いと思うんですよ、これを見てなんかできないかなと思って。で、地下鉄のホームの床って点字ブロックとかパネルあるじゃないですか。そのパネルの組み合わせでどこに自分が位置しているのか画像認識で分かる仕組み作ったら面白いかなと思いますけどどうですかね?」
「面白い発想だと思う。とはいえ、それって画像認識を使うんだよね?一旦データを集めるまで非常にコストがかかると思うんだけど。なぜ床なの?」
「スマホでGooglemap見ながら歩いている人ってスマホのカメラは床を向いているんですよね、そのデータを集めてAIに学習させていくという技術はざっと調べた感じ特許になっていないみたいなので」
「なるほど。ただその技術を自社でサービス化していくために資金調達していくよりは、Googleなどにバイアウト前提で設計していくならば面白いかもしれないけどね」

昨日、動画関連の会社を経営している社長と公認会計士として監査法人で働き、今年スタートアップ企業のCFOとして転職をした人と3人で会食。
私はそれぞれの方とは別々の会で一緒に飲んだことが何度かある。
そしてこの2人、偶然にも昔一緒に仕事をしたことがあったという。
私含めて3人は同年齢、それもあって一度3人で会食しましょう、という流れからの昨日。
大人数での飲み会でそれぞれ話をしただけなので詳しい仕事の話は個別でしたことは無かった。

2人とも視野、視座ともに高いのは当然知っていた。

動画制作会社の社長は若いころからいろんな挑戦をし、失敗し続けている方。
疑問に思ったことを考え、調べ、すぐに実行できる、スペシャルなスキルを持った人物。

会計士の彼は何百社の会計監査をしてきたのは当然だが、ベンチャーの上場や準備段階にも関わってきた人物。
会計監査だけでなくコンサルを行う部署にも後半所属していたためビジネスリテラシーも非常に高い。

1件目では串揚げを食べ、2件目のバーで突如行われたビジネスのピッチのような場面。
スマホで作成途中のプレゼン資料を見せながら我々に説明する動画制作会社の社長。
真剣にアドバイスする会計士。

2年前の私ならばこのような話は聞き役に徹することしかできなかったと思う。
その理由はこのようなベンチャーの方々、また会計士や投資家が使う「言葉」が分からなかった。
そのような方々と接する機会が無かったため、何を言っているのか分からない状態。
インドに1人で行くが、ずっと日本にいたので全くしゃべれないししゃべっていることが分からない状態。
しかし独立して約2年、この例えで言うならば、2年前まではずっと日本にいたが、ここ2年間は毎月インドへ出張に出かけている感じ。
2年もするとさすがに何となく耳が慣れてくる。
単語が分かるし、分からない単語が出たとしても「ああこういう事だろうな」と想像がつく。

「信託SOって最近監査業界で話題になってますよね?」
「信託SOって今まで国が明確に会計基準示していなかったからね。大丈夫と言っていた監査法人は大変だと思うよ」
信託SO?ここで思考停止していた2年前の私。
でも何となくSO=ストックオプションだなと想像がつく。
その信託型だから…など想像しながら聴くことが出来きているぞ自分。

世界は広い。
最初は分からなくても良い。
知らない場に行け。
そしてその場で強烈な劣等感を味わおう。
それが成長への第一歩だ。

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