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経営セミナー受講記⑧-2「イルカはなぜ飛べるのか?」

先週金曜日のセミナー。昨日の記事の続きになります。
昨日の記事はこちら↓

昨日の記事では「採用」についての学びを記載しましたが今日はまず「教育」から。
講師から質問。
「なぜイルカは飛べると思う?」
受講生の回答。
「輪をくぐると餌がもらえるという事を理解しているので飛べるんだと思います」
「そうだね、もう少し本質を考えて見よう、最初から高い所に輪があり、その輪の先に餌を吊るしていたとしよう。イルカは見もしないだろう。そう、この肝は輪が最初は水中にあったという事だ。泳いでいたら輪があり、そこをくぐったら餌がもらえた、それを続ける。徐々に水面に近づいてきた、その輪もくぐる。そして水面を離れた輪を目掛け、イルカは空を飛ぶことが出来た、ということ。社員教育で考えて見よう。つまり最初からこれが出来るようになったら褒めてあげるよ、評価してあげるよ、ではなく、これをやればよい、これができているよという指標を示し、成長を実感させてあげること、これが重要なのである」

なるほどなるほど、例えが分かりやすい。
ある人材紹介会社は新人でも完全成功報酬制、先ほどの例えだと最初から空に輪が設置されている状態だね。
いろんなイルカがいるからね、最初から飛ぶ強者もいるかもしれないけど先ほどの例が多数だと思いますので、まずは水中の輪の設定、そして成長が実感できるようにマネジメントしていきますね。

次に「組織」
講師が語る。
「皆さんが技術や知識が足りなくて困った時、誰に相談する?また、心が疲れたり話を聞いてもらいたいときは誰?組織図の上司とかは関係なく思い浮かべてください。これを自分の会社に戻って部下にそれぞれ聞いてみてください、すると現在運用されている「真の組織図」が見えてくるはず。例えば技術知識はパートの女性が中心かもしれない。はたまた、隣の部署に去年異動になった〇〇課長かもしれない。ひと通り真の組織図を眺める。眺めると1年前からこの部署に異動してきた〇〇課長さんの名前が無い。普段どんな仕事の仕方をしているんだろうと思って聞いてみるとPCを眺めて部下からの提案に承認印を押しているだけ。真の組織図を作ることで現組織図の歪みが分かる。組織は難しい。定期的に歪みを見ることで組織改善していくと良い」
なるほどね、介護施設の例にあてはめると、最古参のベテラン介護パートさんが新人から主任から何から何まで教えまくるし、指示出しまくるみたいな状態だね。しかし、歪みを認識してからの修正って難しいよなあ。真組織図が間違っているのではなく、うまく回っているならばそれでも良しなのかな。とはいえそれは単年の話で問題を先送りしているだけ。前回記載した「採用」の記事で書いた年収500万で良い超優秀な社員の例と似たようなことで将来的にどの規模の組織にしていくのか、で全く考え方が違うね。属人化で何とかなる、そちらの方が上手くいく、というのはせいぜい100人規模までの組織かな。それ以上になっていくにはこの歪みと向き合っていかなくてはいけないと思うね。

ビジョンを実現する為にどうあるべきなのか、今までよりもより鳥瞰的に物事を考えていきたいと改めて感じました。明日へ続く。

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