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専門職介入で本当に介護給付費は削減されるのか?

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
弊社は毎月第2土曜日に社内ミーティングを行っている。
午前中に月次損益や四半期目標の進捗確認等を行い、皆でランチに行くのが恒例。
先々月、寿司の食べ放題に行った。
その時の記事はこちら↓

改めておさらい。
制限時間90分で寿司やサイドメニューが食べ放題。
中トロは1人7貫までという制限があるが。
40歳付近のおじさんが4人、ビールも飲むのでお腹がパンパン。
でも、中トロは7貫までとあるので7貫食べないとなんか損した感じという事でとりあえず中トロは頑張って食べるおじさんたち…という話。


昨晩は訪問看護を数店舗運営&FC展開している若手看護師の社長と一緒に会食。
私より年齢が10歳年下なのにビジョンがしっかりしている。
若手からの刺激は本当に多い。
その社長を紹介してくださった同年代の理学療法士の社長も同席していた。

会話は介護保険の話へ。
理学療法士の社長がある県で要支援の方の初回アセスメントの際にケアマネだけでなく理学療法士が同行し、市長村が負担する介護給付費を削減している会社の話を紹介。

理学療法士のアセスメントにより過介護を防ぐことができる
→介護給付費削減
→削減できた効果に対してコンサルフィー
といったビジネスモデル。

なるほどね、理学療法士は凄いよね、とだけ考えてしまっては思考停止。

なぜその市町村は介護給付費削減できたのか、を考えて見る。
ケアマネが初期アセスメントで訪問、
「隣の友達が通っているデイに私もそろそろ通った方がいいかしら?」
「そうですね、週1回から通った方がいいかもですね」
「じゃあお願いします」
が、理学療法士が介入すると
「隣の友達が通っているデイに私もそろそろ通った方がいいかしら?」
「今の身体状況ですとまだデイは早いので、市役所で行っている体操教室が良いのではないでしょうか?」
「そう言われるなら。じゃあお願いします」
と言ったところでしょうか。

身体的アセスメントが得意な理学療法士だからこそなせる業。

しかし、同じ理学療法士がデイサービス所属だったとしたらこのような会話になる。
「隣の友達が通っているデイに私もそろそろ通った方がいいかしら?」
「そうですね、早めの予防が肝心なので週2回は最低通った方がいいかもですね」
「じゃあお願いします」
となるはず。
この理学療法士の能力は一緒、立場が変わっただけである。
給付費を下げることがKPIの理学療法士は現在の身体状況に合わせた最低限の提案をするし、デイサービスの売上UPがKPIの理学療法士は自社サービスを最大限使っていただけるような提案をする。

立場が違うだけである。

利用者様も最初はよく分からないので専門家の意見の通り行動する。
デイサービスに慣れてくる。
楽しくなる。
「〇〇さんの介護度だとあと〇回は保険内で利用できますよ」
「保険だから使わないと損だよね、じゃあお願いします」

中トロ7貫までは食べ放題。
7貫まで食べないともったいないと進める周りと、お金を同じだけ払ったならば損した気になりたくないから食べる本人。

誰が良い悪いではなく、仕組みに課題はあるかもしれませんね。

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