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経営セミナー受講記⑩~今の人生を選択しているのは?~
昨日の続き。
昨日の記事はこちら↓
講師が言う。
「ある受講生は夜遅くまで寝ずに仕事を良くしていた。上司から身体壊すから早く帰って寝るように言われていた。それでも彼は帰らず仕事をしていた。上司はアルバイトスタッフを入れ、その彼に仕事を振るように指示した。それでも彼は仕事を振らなかった。他人から見ると、夜遅くまで仕事していることが大変に見えるが、その彼にとっては夜遅くまで仕事すること以上に「嫌な事」がある、彼自身、その「嫌な事」と比較し、選択しているのだ」
ほほう、なんか聞いたことがあるケースだな…。
「彼のケースの場合は嫌なことというのが組織に必要ないと言われること。結果が出なかった時、自分の価値はどうなるのかが不安。遅くまで仕事をしていると「大変な仕事を遅くまでありがとう」と結果が出ても出なくても言ってもらえる。その不安を解消しないとどれだけ仕事が減ろうが、どれだけ人を入れようが彼は残業を止めない」
なるほどなるほど。あるあるケースなんだねーこういうことは。
「ナンバー2が育たないと嘆いている社長がいる。経営心理学的にいうと、育たないのではなくナンバー2がいると社長が困るということだ。何でも自分で決めたい、自分の言う事で皆が動いて欲しい、自分の地位を守るためにナンバー2を育成したり登用したりしようとしていないのだ」
これもありますね、俺が俺がという社長、全部自分がやらなくては気が済まない社長、大変だと言いながらそのポジションが奪われることと大変さを天秤にかけて選択しているだけという事か。
「事実は1つ、しかし認識は無数にある。例えば両親が離婚し、父親が出ていってしまった兄弟がいるとする。兄は父親に捨てられたという認識をする。弟は母親に選んでもらったという認識をする。どちらが良い、悪いではないが、この認識の差が生き方の差になってくる。」
なるほど、兄は世間に対して自分達兄弟と母親は父親に捨てられて可哀そうな人たちだという認識で生きることになるだろう。一方、弟は母親に対しての感謝で生きていく、しばらくすると父親ってどんな人だったのだろうと探しに出かけるかもしれない。
どちらの人生を選択するかはすべて自分なのである。
「そう考えると、認識を変えることが出来れば人生が変わる、とも言える」
そうだ、私もよくマネジメントがテーマのセミナーで講師をさせていただくときに話をする。
「短所、長所は表裏一体だ、どちらに目を向けるかで相手の見方が変わる。」
自分の人生を振り返った時、自分はなぜその選択をしたのか、小さな無数の選択の積み重ねが人生だとするならば、自分が選択するクセのようなものを自分自身知っておくと良いのかもしれない。
他人に指摘されると
「いやそんなはずはない」
と反論したくなるような自分の選択基準。
他人に言わなくてもよい。
自分が知っておく。
「これを心理学ではアカウンタビリティという。今自分の目の前に起こっていることは全部自分が引き起こしている、と捉えて選択していく考え方だ」
他人に目を向けるよりも自分に目を向けること、その方が難しい。
だから他人や世間ばかりに目が行く。
立ち止まろうぜ、誰が良い、悪いではない、
今の人生を選択しているのは自分だ。
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