THE WORLD NOW|年金問題 マクロンの強行採択で市民の怒り爆発💥

フランス国内で数百万人の市民がマクロン政権に対して大抗議デモを行い警官隊との衝突が続いている。

デモの原因となったのは今年1月に発表された年金改革法案。その内容は本年9月から2030年までに年金支給開始年齢を現在の62歳から64歳へ段階的に引き上げるというもので、発表直後から抗議デモや抗議ストライキが行われていた。

法律を公布するためには上院下院の可決が必要なのだが、上院で可決された後、与党が少数の下院(国民議会)での法案可決が難しいと考えたマクロン大統領は、憲法49条3項を発動して下院の採決無しで法案を採択した。

民主主義の侵害であるという市民の批判が沸き上がる中で、14日に法案に対する違憲審査を担う機関による憲法会議が行われたが、法案は合憲であると判断され、マクロン大統領は14日に署名した。

フランス政府は15日付の官報で年金制度改革の法律を公布、施行した。

そのためフランス市民の政権に対する怒りが爆発し、それに便乗する暴徒が警官隊と衝突して大変な騒ぎになっている。

フランスでお仕事中の皆さんとは毎日連絡を取り合っています。皆さんお元気だということですが、帰国が少し遅れそうだということです。どうか、ご無事な帰国を祈っています。

情報室