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逍遥遊|左脳人と右脳人

「日本では労働人口が減少傾向にあり、アジア諸国と比べて人件費も高いから日本のGDPは中国に抜かれた。(安い)労働人口をすぐに増やすことは難しいが、これまで製造業の場で使ってきた単純生産ロボットをクラウドAI(人工知能)で学習する汎用型生産ロボットに置き換えて普及させるべきだ。」と、孫正義さん。

生産性を上げなければならない。企業が成長しなければならない。

さすがは今時の左脳人である。

賃金を上げなければならない。労働者を豊かにしなければならない。

そんな右脳人の思考は左脳人には不要かもしれない。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

そんな戒めも左脳人には戯言かもしれない。

左脳人はデジタル化は便利だと思う。

右脳人はデジタル化は不便だと思う。

左脳人は効率化を思う。

右脳人は無用の用を思う。

左脳人は、地位や権威が必要だと思う。

右脳人は、地位や権威は不要だと思う。

ギリシャ人は、右脳人ソクラテスを殺して国を亡ぼした。
 
荘子は、天の君子は人の小人と説いた。

0か1かの左脳人は「それしかない」と胸を張る。

右脳人は「道は無数にある」と黙止する。

左脳人は結論を求め、右脳人は過程を求める。

人は何故、左脳と右脳を持っているのか?

両方の脳が互いに補い合いながら生命維持活動をするためであろう。

生産性が上がれば賃金が上がる。

企業が成長すれば労働者が豊かになる。

左脳人と右脳人が補い合って国民が幸福に暮らせる国にするためである。



昨今、

数十年後に、この国は亡ぶという識者が増えてきた。


良仁