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次世代ものづくり企業「キャディ」に転職するには?

ビズリーチの求人をもとに、次世代ものづくり企業「キャディ株式会社」と、その求人内容について考察します。

求人情報
https://www.bizreach.jp/job/view/1471844/?ref=jobfeature

1.キャディ株式会社とは?

キャディ株式会社(以下、キャディ)は、製造業の受発注プラットフォームを提供する会社です。HPはこちら
2017年創業のベンチャー企業で、昨年80億円の資金調達をするなど、グイグイ伸びてます。

提供するサービスは以下の2つです。
・加工品製造サービス
・図面管理システムβ版
図面管理システムはこれからというところで、加工品製造サービスが売りです。

加工品製造サービスの概要

このサービスは、加工品(ひとまず部品と思ってもらってOK)が欲しい顧客と、加工会社(部品を製造する工場)をマッチングさせます。

一見すると「ただの中間業者」に見えます。何がこのサービスのポイントなのでしょう?
同社は3つのポイントがあると語っています。

<ポイント>
①全国の中で最適な加工会社に対して発注
②全国の顧客の案件を、類似部品に分類して集約発注
③材料集中購買などスケールメリット

特に①や②を実現するために見積もり精度を上げるロジック、システムが注目されることが多いです。
しかし、個人的には同社のシステムが強みの源泉だとは思いません。システムは手段であり、システムを入れて見積もり精度を上げることで利用者にどういったメリットがあるかを考え、伝えていることが同社の強みだと考えています。つまりビジネスモデルが強みの源泉ということです。

技術はあるのに思ったほど顧客が獲得できないベンチャー企業も多い中、ビジネス志向で技術を活用する視点は素晴らしいですね。

きっと創業者が強烈な当事者意識を持っているからこそ、このビジネスモデルが生まれたのでしょう。創業者である加藤勇志郎氏のnoteにその想いがありました。業界を変えたい想いが痛いほど伝わってきます。

2.求人内容

伸びに伸びてるキャディに入社するにはどのような能力、経験が必要なのでしょう。
以下はビズリーチの求人にある仕事内容、応募資格の一部です。
※営業職の求人

<仕事内容>
ターゲティングや市場定義等も含めて、カスタマー(顧客)の開拓戦略を構築し、実行。弊社の受発注量の最大化をミッションとする部署になります。
・ 市場選定、顧客開拓戦略策定・顧客開拓、ロイヤル化
・ 顧客ヒアリング・事業開発・プロダクト開発へのフィードバック
・ マーケティング、インサイドセールス

<応募資格>
【必須(MUST)】
・ グローバルプラットフォーム構築の野心
・ 社会課題解決への意欲
・ B2B領域における法人営業にて高い成果を出し続けた経験(商材/業界問わず)

【フィットが高そうな職種】
メーカー、商社 / EPC系、コンサル

全てみたい方はこちら。
https://www.bizreach.jp/job/view/1471844/?ref=jobfeature

3.求人内容の考察

応募資格にまず「グローバルプラットフォーム構築の野心」「社会課題解決への意欲」とありますね。これはキャディが実現したい世界観に共感できることが入社の大前提であることを示してます。

また、この記載からキャディの営業に求められるのは、ゴリ押しや口先でごまかして顧客を獲得することではなく、キャディが実現したい世界観に賛同する企業を見つけて増やしていくことなのも分かりますね。

さらに「B2B領域における法人営業にて高い成果を出し続けた経験」が求められるとあります。しかし、フィットが高そうな職種にメーカーや商社だけでなく、コンサルもあります。「営業職の募集でコンサル?」と違和感を感じますね。もう少し深ぼってみます。

早速結論です。私はキャディが求める「B2B領域における法人営業にて高い成果を出し続けた経験」とは、
①2種類の顧客の仕事、成果を意識した提案経験
②馬力ではなく、戦略的に顧客を増やした経験
だと思います。
順を追って説明します。

①2種類の顧客の仕事、成果を意識した提案経験

キャディのサービスは顧客と工場をつなぐプラットフォームです。なので、顧客は2種類(加工会社と加工会社に依頼する会社)いますね。
プラットフォームを提供するため、営業はそれぞれの目線で考える必要があります。特にキャディは品質保証などしているので、顧客側にだけ聞こえのいい情報提供や無茶な提案をすることは、キャディの目指す世界観やビジネスモデルを崩すことになります。

一方だけでなく、顧客側、工場側両方が喜ぶにはどのような提案をすればよいか、どのように期待値調整すればよいか、そう考えて提案した経験が求められているのでしょう。


②馬力ではなく、戦略的に顧客を増やした経験

①では2種類の顧客を考えた提案の経験が重要であると書きました。つまり、きめ細やかな提案やフォローが必要になります。

しかし、キャディは勢いのあるベンチャーですので、売り上げ目標もなだらかな成長ではなく急激な成長が求められるでしょう。

そこで必要になるのが馬力ではなく、戦略です。
1対1の営業を数多くこなしまくるのでは限界があります。なので、
・発注額が大きい企業を攻める
・業界のリーダーである企業の契約を取り、同業他社を一気に引き込む
などの攻め方を考えて、行動できる人が求められるでしょう。

過去の経験では、同じ高い成果(売り上げ)を上げた経験でも
・営業の数をこなして実績を上げた経験
・大口の既存顧客の契約を更新した経験
ではなく
・どこに対して営業するか、どこに営業しないかを決めた経験
・新規チャネルを開拓した経験
が求められます。

①、②を見ると「口が達者で営業が得意」な人ではなく、
・様々な顧客を広い視野で見ることができる
・営業をかけるまでの進め方をゼロベースで考えることができる
といった人が求められることが分かります。
そうすると、コンサルがフィットするというのも理屈が通りますね。

この記事を読んで「俺のことだ!」となった人がいれば、応募してみてはいかがでしょうか?
応募したらコメント頂けると嬉しいです。
※残念ながら私には紹介料など何もありませんが…笑

こんさるせんせー

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