悪いことは言わないから”とりあえずコンサル”はやめとけ(大手ファーム編)
「やりたいことが見つからない。まずはコンサルとして色んな業界を見ていく中で、やりたいことを見つけたい。」そんなコンサル志望者は多いです。
そんな方に伝えたい。「その考え、幻想です」
もちろん、一部のファームでは短期間でプロジェクトを回し、色々な業界や業務を見ることができます。しかし、最近多くのファームではその傾向は変わりつつあります。
1.色んな業界・業種を見れるコンサルファームのウソ(大手ファーム編)
大手ファーム(総合系やIT系)はインダストリー(業界)、ソリューション(業種)のどちからで専門領域を決めることが多いです。若手のうちは色々なインダストリー、ソリューションを経験できると謳っているファームもありますが、それも嘘です。
【インダストリーorソリューションで専門領域を決めるイメージ】
優秀な若手はマネージャーに囲い込まれます。そうすると、同じマネージャーの案件(インダストリーかソリューション、どちらかに特化した案件)ばかり扱うことになります。
マネージャーに囲い込まれない場合でも、現在の案件は長期化する傾向にあり、色んな種類の案件を見ることは難しいです。(戦略立案後の実行支援まで携わる案件が増加したことが背景にあります。)
仮に、マネージャーに囲い込まれず、長期間かけて複数のインダストリーかソリューションを経験。やりたいことが見つかったとしましょう。
その時、あなたはやりたいと思う案件を選ぶ立場にありません。
マネージャーの立場で考えてみてください。
・他のマネージャーから選ばれなかった中堅社員
・なんでも吸収できそうな若手
あなたならどちらを選びますか?後者ですよね。
なので、「行き当たりばったりに案件に携わっていれば、やりたいことを見つけることができ、その案件に行くことができる」という考えは捨ててください。
大手ファームに入る場合、以下の3つを考えて行動に移しましょう。
・早いうちに(出来れば入社前から)やりたい案件(インダストリーorソリューション)の仮説を持つ
・やりたい案件にアサインされるべく、アサイン前から希望を伝える。同期や人事だけでなく、実際に案件を回しているマネージャーに伝えることが最も効果的。
・案件にアサインされたら、全力を尽くして評価される。また、その案件が自分のやりたいことかどうか、そうでない場合、どのような案件がやりたいか仮説検証と仮説の再構築を繰り返す。
2.次回予告
記事を読む皆さんの中には、「インダストリーやソリューションを固定しない小さいファームもある。こうしたファームでは大丈夫じゃない?」と思った方もいるのではないでしょうか?
そうしたファームはどうなのか、解説します。
3.本記事のまとめ
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