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保健師との面談
管理職に勧められて、会社の保健師と面談の機会を設けてもらった。許可なく口外しないと言われたのをいいことに、現状を全部話した。
心身ともに、とにかくしんどいこと。情緒が不安定で、家にいる時間によく泣いてしまうこと。家にいる間は、ずっと寝込んでいること。昨日は気力がなくて駅の階段を登れず、家に帰れなかったこと。
それでも、仕事には来なければならないと思っているので来ていること。皆手一杯だから、休んで迷惑を掛けてはならないと思っていること。自分の心身のしんどさよりも、人に仕事を回してしまう方が嫌なこと。
保健師は私の話を聞いた後、よくそんなにしんどい状態で会社に来ていますねとコメントをくれた。
その後、仕事をする気力はあることから、鬱ではないだろうと推測をしていた。鬱病だったら、仕事も同様に気力が湧かないらしい。
おそらく、通常運転から妊娠状態に移行する辛さがあるのだろうということだった。妊娠した身体に慣れてないことからくる不調だろうと。
鬱ではないんだなァと思った。こんなボロボロな状況、間違いなく鬱だろうと思っていたので、人に違うと言われると何故だか気が抜けた。
鬱と言われると安心する人もいるだろうけれど、私は反対だった。
保健師と話した後、久しぶりに少し元気が戻った。自分でもなぜだろうと不思議に思った。
誰かに辛さを吐き切ったからだろうか。こんなにも辛さやしんどさを話したのに、鬱ではないと太鼓判を押されたからだろうか。
たぶん、SOSの声を挙げられたからかもしれない。誰かに聞いてもらいたかったのだと思う。助けてもらいたかったのだとも思う。やっと、SOSを言えた。
昨日病院に行くと、お腹の中の子どもが心臓を動かしていた。必死に動く小さな心臓を見ていると、何だか泣けてきた。こんな状況でも、子どもは頑張って生きているのだと。
私とは違って、強く逞しくなって欲しいと思う。少々のことでは怯まない力強さを持って生きて欲しいと思う。
私の好きな本の台詞。ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうといばっていて。
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