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【地域で輝く学生vol.45】兵庫大学〜加古川てらこや2023事業~地域総掛かりの教育プロジェクトを目指して

地域で輝く学生、今回は兵庫大学の取り組みをご紹介します。

 日本の伝統文化や地元加古川の学び、兵庫大学の建学の精神である「和」の精神の学び、ならびに将来に対する夢や希望を醸成する学びを目標として、兵庫大学、加古川市内施設、国宝を有する鶴林寺での事業を実施し、地元加古川の子どもたちが、大人や学生、他の子ども達とコミュニケーションを取りながら協力して作業したり、お寺の事を知り理解を深めることを目的に活動を行っています。

 地域の大人達が見守る中、子どもたちが夢や希望を持ち、これからの時代を創造する若者が自然と育っていくような活動を通して、道徳、自然、物事の道理をしっかりと教え伝えられる地域のコミュニティづくりを目指しています。これらは全国てらこやネットワークが目指す目的であり、加古川の地域においても必要な活動であり、地域における「地域総掛かりの教育のしくみ」をつくり、豊かなまちづくりへとつなげる運動を大学生が主体となって拡げたいと考えています。

鶴林寺本堂全体写真

夏の科学実験教室 in 兵庫大学
 8月の夏休みに兵庫大学で「科学実験教室」として、子ども達がいくつかのグループに分かれ、それぞれのグループに学生数名が入り、互いにコミュニケーションを取りながら、空気砲と見える水の体験、スライム作りとプラ板作りを行いました。

科学実験「スライム作り」の様子

日岡山公園世界の遊び
 スポーツの秋の10月、加古川市内の日岡山公園にて、子どもたちの知らない世界の遊び「ニワトリといもむし(モロッコのおにごっこ)」、「モルック(フィンランドのスポーツ)」、「パンタランタン(フィリピンの遊び)」を行いました。子どもたちはとても元気で、学生がへばってしまいました。

鶴林寺の歴史と自然を知ろう!
 紅葉映える鶴林寺の自然に触れ合い、秋を堪能して拾った紅葉でオリジナルのプレートを作るとともに、お寺のいろんな建物の名前や特徴をスタンプラリー形式で学生が解説し、国宝の本堂で住職の講話や座禅の体験を実施しました。

国宝「太子堂」の説明
座禅体験をする子どもたち

活動を振り返って
 加古川てらこやプロジェクトでは、学生のチームビルディング、リーダーシップ、ビジネススキル、地域での人脈形成の4つの成長を目指しています。チームビルディングでは、学年を越えたチーム活動と活発な意見交換により、個々の意識や自分の役割の意識の向上が見られました。リーダーシップでは、能力に応じた役割の割り当てや、人を巻き込んでいく力が身につきました。ビジネススキルでは、行政への文書作成や対外折衝により、文書作成力や交渉力が向上しました。また協力団体や協力者との交渉や事前調整などは学生のみで行い、地域での人脈づくりも図れました。
 課題として、子どもたちに文化、伝統等をしっかり教えられる学生の知識習得や、スタッフとして当日のプログラムをしっかりと遂行する事前の準備力が挙げられます。

寄稿:兵庫大学現代ビジネス学部 榎木 浩