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The 1975 - Notes On A Conditional Form (2020)

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今年一番待ち望まれたロック/ポップアルバムの一つ。私もCDを購入してしまった。

内容については、いつも以上にバラバラな音楽性。前作以上にガラージやアンビエントの割合が多いが、一方で柔らかいアコースティックソングやポップソングも存在する。過去最も多様性に満ちた作品だ。

Matthew Healyは「自分が何をやっているかはちゃんと分かっている。そっちの狭い価値観に押し込めて評価しないでくれ」なんて言っている。

アーティストの考えは尊重されるべきだが、本作があまりに聴きにくい構成であるのも事実。寧ろ、好きな曲を抜粋したプレイリストを各人で作るのが裏テーマであるような気もしてきた。

そこで、ひょっとしたらアーティスト側の思いを踏みにじる行為かもしれないが、勝手にプレイリストを2つ作ってみた。


①UKガラージ編 <40分>

本作はMatthew Healyのルーツの一つ、UKガラージを土台にした曲が多く見受けられる。それらを軸にアルバムを再構成してみた。

1. The Streaming
2. Frail State Of Mind
3. I Think There's Something You Should Know
4. Yeah I Know
5. What Should I Say
6. Shiny Collarbone
7. Tonight (I Wish I Was Your Boy)
8. Having No Head
9. Nothing Revealed / Everything Denied
10. Bagsy Not In Net
11. Don't Worry

美麗なガラージ2と3で幕開け。少しディープな4でガラージゾーンは一旦終わり、都会的で華やかな5,6,7で中盤を構成。8で一旦アルバムの流れを止めた後の9,10,11はバラードゾーン。都市の聖歌9、ストリングスの10、ピアノバラードの11でしっとり〆。かなり自信のあるプレイリスト。最大の聞き所は、8が終わって9に入る時の神々しさ。絶対この2曲は繋げて聴くべき。


②シェイプアップ編 <43分>

オリジナルアルバムの多彩さをそのまま活かしつつ、少しシェイプアップさせた。

1. If You're Too Shy (Let Me Know)
2. Frail State Of Mind
3. The Birthday Party
4. Then Because She Goes
5. Roadkill
6. Me & You Together Song
7. I Think There's Something You Should Know
8. Tonight (I Wish I Was Your Boy)
9. Nothing Revealed / Everything Denied
10. Playing On My Mind
11.  Don't Worry
12. Guys

…それにしても良い曲が多い。もしこの12曲くらいで収めるという"狭い価値観"を持ったバンドであったら、3rdを超える名盤が出来ていたと思う。尤も、それをしないのがこのバンドの良さでもあるけど。

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